第1525回('22) 震災後初めて常磐線を走破。常陸多賀駅と富岡駅にも途中下車 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
前回の続き…
 
2022年9月17日~18日、三連休を利用して乗り鉄・降り鉄旅行へ出かけました。目的地は東日本でした。
しかし、本来は2泊3日の日程だったのですが、今回も台風14号の接近・上陸により予定変更を余儀なくされ、結果1日短縮せざるを得ない状況に追い込まれました。
台風の接近は分かっていたのですが、予報では最終日に台風14号が本州直撃との事だったので、1日短縮の上で乗り鉄旅行を強行しました。新型コロナウイルスの流行は落ち着いていましたが、もちろん対策をしながらの旅になりました。
 
今回は最終2日目、9月18日前半の内容です。
早朝に出発し、常磐線の快速列車、普通列車、特急『ひたち』を乗り継いで仙台駅まで移動しました。震災復旧後初めて常磐線全線を乗り鉄しました。その際、一部の駅にも途中下車しましたが、朝に日立駅で人身事故が発生したため、若干の予定変更を余儀なくされました…。
また、乗車券は土休日の連続2日間乗り放題の『週末パス』(8,880円)を利用しましたが、本来は18日と翌19日に利用する予定でした。しかし、台風14号接近により19日を中止したため、常磐線経由での東北行きは日帰りにせざるを得ず、結果『週末パス』の使用日は1日のみになってしまいました…。このきっぷを買うかどうかも考えましたが、東京から仙台へ往復するに際して、普通乗車券より『週末パス』の方が割安なため、日帰りだと2日利用よりお得感がだいぶ削がれるものの、今回は『週末パス』の1日利用を決断しました。まぁ、結論から言えば自宅がある加古川から仙台までの乗車券を買っておけばもっと割安だったのですが、この日の常磐線乗り鉄は台風の進路如何で決行できるかどうか分からなかったので、事前に仙台までのきっぷは買えませんでした…。結局、この日の東日本は何とか天気が持ちそうだったので、常磐線乗り鉄を決断しました。しかし、台風とは無関係な場面でダイヤが乱れてしまい……。
  
今回の日程  2022年9月18日  (日)   【前半】     
  
御徒町451(京浜東北線北行)453上野511(常磐線・快速)705勝田709(普通)728常陸多賀802(普通)906いわき938(普通)1016富岡1057(常磐線→東北本線・特急ひたち3号)1229仙台                     
  
【後半へ続く】        
   
この日は4時前に起床して、朝食を済ませてからホテルをチェックアウトして御徒町駅へ。外はまだ暗かったです。『週末パス』を自動改札機に通して入場し、4時51分発、京浜東北線北行の各駅停車・大宮行きに乗車しました。車両はE233系1000番台10連で、私は7両目に乗り込みましたが、早朝から大半の席が埋まっており、私は次で降りるのでドア脇へ。道中は車内の中吊り広告などを眺めて過ごし、すぐに到着した上野駅で下車しました。
 
 

 
上野駅では常磐線の高架ホームへ移動し、5時11分当駅始発の快速・勝田行きに乗り継ぎましたが、ここは久しぶりにグリーン車で移動する事にしました。ホームのSuicaグリーン券売機で勝田駅までのグリーン券を購入してから4号車グリーン車に乗り込み、2階の窓側席に座りました。車両はE531系10連で、付属5連は増結していませんでした。グリーン車4号車2階には誰も乗ってこず、私だけの貸切状態でした。
 
 

 

 

 
勝田行きは定刻に上野駅を発車しました。まだ暗かったのでスマホを操作しつつ車窓風景も眺めていました。次の日暮里駅では早速1名が乗ってきて貸切状態が解消され、さらに北千住駅でもう1名乗車してきましたが、この先茨城県に入っても4号車2階は3人のままでした。その茨城県に入ると完全に明るくなってきたので私はスマホをしまって車窓風景に専念しました。2007年に廃止された鹿島鉄道線の遺構が消えてしまった石岡駅で1名が下車し、さらに茨城県の代表駅である水戸駅でも1名が下車し、車内は再び私だけになりました(4号車2階でこの列車を乗り通したのは私だけでした)。そして列車は上野駅から2時間弱かけて、定刻の7時05分に終点の勝田駅に到着しました。
 
 

 
勝田駅到着後は、まともに駅観察をする間もなく7時09分発の普通・いわき行きがやって来て乗車しました。この列車は水戸始発で、水戸駅で乗り換えてもよかったのですが、グリーン車に長く乗りたかったので勝田乗換にしました。車両は当初ドレミファインバータだった209系顔のE501系10連で、私が乗り込んだ最後部車両は乗客がゼロで、ここでも貸切状態でした。ロングシートの真ん中に着席し、道中は車窓風景を楽しみました。大甕駅(おおみかえき)は2005年に廃線となった日立電鉄線の痕跡がなく、跡地(西側)が再開発されて廃止代替交通である「ひたちBRT」の停留所が設けられています。電車はさらに北上を続けましたが、日立市街南部に位置する常陸多賀駅に停車すると、1駅北の日立駅で人身事故が発生したため当駅で運転を見合わせる旨の車内放送が流れました。ここで電車が長時間停車してしまうと後の予定が狂ってしまうため、私は焦りました…。焦っても仕方ないのですが、列車がすぐに発車しない旨の放送があったことから、私は常陸多賀駅の駅観察をすることにしました。車外へ出て車両、ホームを撮影し、改札を出て駅舎と駅前を撮影しました。駅舎がある西口側は小規模な市街地が広がっていましたが、改札外の跨線橋で連絡する東側は小規模な住宅地で、北東側一帯は日立系の工場になっています。
 
 

 

 
駅前散策をしていたら、停車していた電車が発車してしまいました…。思ったより早く復旧しましたが、まぁ30分も遅れていないため運休列車は発生していないはずで、私は乗り遅れてもさほど焦りませんでしたw それでも訪問予定駅が当初と違う駅になってしまったのは誤算でした…。再入場してホームで少し待っていると、比較的早く後続列車がやって来ました。所定7時44分発の普通・いわき行きで、18分遅れでした。E501系の短い5連で、遅れの影響で乗車率が高いかな…と心配しましたが、乗り込んだ最後部車両は空いていて、余裕で着席できました。道中は車窓風景を眺めていましたが、次の日立駅では上り列車が発着する3番線で人身事故が発生したようで、警察が来ていて処理が行われていました。列車が停車していて復旧を待つ乗客が多かったと記憶しています。私が乗車した下りは比較的早く復旧しましたが、上りはまだ復旧しておらず、先ほどの常陸多賀駅でもホームで列車を待つ乗客が多かったです。
日立駅から先はスムーズな走りを見せましたが、18分遅れのままでした。一方、上りはいくつかの駅で列車が運転を見合わせていましたが、勿来の関を越えて福島県に入ると上り列車も動いていました。私はひたすら車窓風景を眺めて過ごし、9時06分、やはり18分遅れのまま終点のいわき駅に到着しました。運行トラブルがあり、訪問駅を変更する事態になりましたが、まぁダイヤ通りでも訪問していた駅は1駅だったので。まぁ仕方ないです…。
 
 

 

 
いわき駅では改札を出ましたが、以前駅訪問していて、しかも次の列車の発車まで時間がなかったため、駅構内のコンビニ「ニューデイズ」で昼食の買い出しをしただけで改札内へと戻りました。そして既に入線していた9時22分発の下り普通・原ノ町行きに乗車しました。E531系5連で、私は最後部車両のロングシートに座りましたが、車内はガラガラでした。発車を待っていましたが、22分を過ぎても発車しません…。予想通り、日立駅の人身事故のため遅れていた下り列車と接続を取るため発車を遅らせており、9時30分を過ぎて到着した特急『ひたち1号』からの乗換客を受け入れてから16分遅れの9時38分に発車しました。この先は単線区間ばかりなので遅れが回復しないかもしれません…。
道中は久しぶりとなる常磐線北部区間の車窓風景をひたすら眺めました。車内を見渡すと、特急からの乗継客が増えても空いている状態でした。四ツ倉駅を過ぎると太平洋岸を走る区間もあります。また、海側には昔使われていた旧トンネルがいくつも残っていました。そして10時前には新駅のJヴィレッジ駅に着きましたが、多くの人が下車していました。撮影している人も多かったです。私は行程の都合で訪問が叶いませんでした…。
 
 

 
その後は福島第二原子力発電所の近くを通過して、定刻より12分遅れの10時16分に富岡駅到着。私はここで下車して、駅の観察をすることにします。
 
 

 
富岡駅は2面3線の駅で、木造駅舎を有していましたが、東日本大震災の津波で駅舎が流失して、2020年の復旧に際して再建されました。東側は海が近くて民家がないため橋上駅舎にはならず、従来通り西側に駅舎が造られました。平屋建てで、今は無人駅です。北側に観光案内所が併設されていますが、案内所は営業していませんでした。駅前は震災後に整備されたのか、整然とした感じでしたが、空地が多く、商店も少なかったです。富岡町の中心部は内陸部にあります。
 
 

 

 
この日の常磐線駅訪問は時間の都合でここまでとして、これから一気に仙台へと移動します。ホームへと戻り、10時57分発の特急『ひたち3号』仙台行きに乗車しました。もう遅れは回復していたようで、電車は定刻通りにやって来ました。車両はE657系10連で、全車指定席なので私は予め指定席特急券を購入していました(運賃部分は『週末パス』でOKです)。指定された最後部1号車の窓側席(進行方向右側)に座りました。私の席に未指定券で座っていた先客はいませんでした。車内は乗客が少なく、空いていました。
 
 

 

 
道中は車窓風景を眺めていました。中でも東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故により最後に復旧した富岡~浪江の4区間は車窓に釘付けになりました。富岡駅付近を除き内陸部を走っているので、津波の影響がない区間が多かったです。福島第一原子力発電所はよく見えませんでしたが、大野~双葉間では1.5km西まで接近しています。また、富岡駅もそうでしたがいずれの駅前もひっそりとしていました。まだ人が戻りきっていないようです…。浪江駅から先は部分復旧時の2017年に乗車しているので、改めて車窓風景を確認しつつ、私は座席のテーブルを用意して、いわき駅で買ったパンを食べました。食後も車窓風景を眺め続けました。相馬駅を発車してしばらくすると津波の影響で内陸に線路が移設された新線区間へと進み、宮城県に入りました。新線区間は浜吉田駅の手前まで続きました。その後は従来とほぼ変わらない風景の中を北上し、岩沼駅からは東北本線に乗り入れて北上を続けました。そして市街地に入ると『ひたち3号』は定刻の12時29分に、終点の仙台駅に到着しました。駅訪問もしながら上野駅から7時間以上かけて仙台駅まで移動しましたが、在来線でも意外と早く(?)東京から仙台へ移動できることを改めて実感しました。
 
 

 
日本列島に台風14号が接近中でしたが、仙台は曇り空で雨は降っていませんでした。
この後は仙台市内で少しだけ乗り鉄・降り鉄をしました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません   
 
 
(参考:Wikipedia)