南安城駅【愛知県】(名鉄西尾線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県安城市の中心市街地東部に位置する名鉄西尾線の特急停車駅で、かつては国鉄(現・JR)の安城駅との間を結ぶ安城支線が分岐していた、
南安城駅 (みなみあんじょうえき。MINAMI ANJO Station) です。
  
 
駅名
南安城駅 (GN 02)
 
所在地
愛知県安城市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:西尾線
 
隣の駅
新安城方………北安城駅 
吉良吉田方……碧海古井駅
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

南安城駅は高架駅で、ホーム中ほどの高架下1階に駅舎・改札口があります。
駅舎北側の東西に出入口があり、東西どちらからでも駅に出入り可能です。駅外と駅舎の間に段差はありません。
写真は西口で、南東を向いて撮影。
また西口側にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所が設けられています。
駅前広場には郵便ポストと公衆トイレがあります(車いす対応トイレあり)。
 
 

西口駅前の様子です。北を望む。右手に南安城駅があります。
周辺は安城市の中心市街地の東端部に相当し、住宅がびっしりと立ち並んでおり商店も点在しています。
写真奥には南安城駅北交差点があり、駅前道路と南東から北西へ延びる市道が交差しています。
市道の北西方向は「日の出町商店街」になっていますが、営業していない店舗も多く今一つ活気に欠けます。
また、日の出町商店街を進み、御幸本町交差点を右折するとJR東海道本線の安城駅に到達します(南安城駅から1.2kmほど)。
安城駅前も市街地で、整然とした街並みが広がっていますが、やはり活気に欠ける印象です。
 
 

こちらは東口です。南を望む。
東口は裏口といった感じで、駅前広場は存在せず、高架橋に沿って道路が延びています。
 
 

東口駅前の様子です。南東を望む。右後方に南安城駅があります。
奥に延びる道路は前述の「日の出町商店街」から続く市道で、後方で西尾線をくぐっています。
駅東側は住宅街で、商店は少ないです。マンションも見られますが、一戸建て住宅の割合が高いです。
 
 

改札口の様子です。南を望む。右が西口、左が東口です。
以前の南安城駅は有人駅で、中2階に改札口がありましたがしたが、2007年に駅集中管理システム導入により無人化され、さらに2019年3月にはエレベーター設置、ホームかさ上げのバリアフリー化工事が完成し、その結果改札口が1階の地平部分に移転しました。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の新しいタイプの自動改札機が3通路あり、全てICカードと磁気券の兼用通路です。右端は幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機が1台あり、無人駅ながら『manaca』のチャージが可能です。
そして改札を通った先には階段があり、以前改札があった中2階に上がります。旧改札は撤去されていて、その一角に通常のトイレが設置されています。中2階からは2階各ホームへ上がる階段が各2箇所設置されています。
また、階段を上らずに右へ行くと右手にICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があり、左には1番線新安城方面ホームとを結ぶエレベーターがあります(中2階には止まりません)。階段を上らずに左へ行くと、左手に多機能トイレがあり、右には2番線吉良吉田方面ホームとを結ぶEVがあります(中2階は通過)。
尚、南安城駅に売店・コンビニはありません。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。
また、トイレと車いす対応トイレは前述の改札外西口駅前広場北側にも設置されています。
 
 

下り1番線ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準仕様で、駅ナンバリングも表示されています (GN 02)。
尚、駅ナンバリングの「GN」ですが、「G」は蒲郡線、「N」は西尾線を意味していると思われます。
「G」が先に来たのは、西尾線からですと「NG」になるので、イメージの悪化を避けたと思われます。
ちなみに、隣駅の「碧海古井駅」は名鉄で唯一「碧海」を冠する駅ですが、以前は「碧海古井駅」「碧海堀内駅」「碧海桜井駅」と3駅連続で西尾線の前身の社名かつ地域名である「碧海」を冠した駅が続いていました。その後、南桜井駅が開業した2008年6月29日に「碧海堀内駅」が「堀内公園駅」に、「碧海桜井駅」が「桜井駅」に、それぞれ改称されましたが、「碧海古井駅」だけは岐阜県の高山本線にある「古井駅(こびえき)」との混同を防ぐためか、現状維持となりました。結果、「碧海」を冠する駅はこの碧海古井駅のみになってしまいました。それでも1駅でも「碧海」を冠した駅を残した名鉄の英断(?)に感謝です。
 
 

南安城駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で上り新安城方面・名鉄名古屋方面、左(東)が2番線で下り西尾・吉良吉田方面です。
ホーム有効長は6両分です。ホームドアは未設置です。ホーム幅は上屋下を除いて狭くなっていますが、狭過ぎる事はありません。
上屋は各ホームとも吉良吉田寄り(写真奥)の3両弱分のみに設置されています。停車位置の関係で上下列車とも2両編成でも雨ざらしになる部分がありますので、雨天時に当駅で下車される際は要注意です(2連の場合は後方車両ですと上屋下で、4連の場合は前から2両目は確実に上屋下です)。
ホームにはベンチが設置されており、少なくとも1番線には待合室も設置されています(空調は?)。
写真は2番線より西尾方・吉良吉田方を望む。
 
 

2番線より新安城方・名鉄名古屋方を望む。
西尾線は桜井~南桜井駅南方と西尾口駅南方~西尾駅を除き単線ですが、西尾口駅以北では多くの区間で複線分の路盤が確保されており、南安城駅から北の高架橋も複線分です。
また、1961年以前は当駅と国鉄東海道本線の安城駅との間を結ぶ安城支線が存在しており、当駅の先で左へ分岐していました。現在、廃線跡は道路や駐輪場などに転用されています。廃線跡探訪の記事はこちら。 
この先、高架区間のまま市街地を北上し、東海道本線をオーバークロスすると左へカーブして地平区間になります。その後は住宅と田園が混在した風景の中を北へ走り、北安城駅へと至ります。
 
 

2番線より西尾方・吉良吉田方を望む。こちらの高架橋は単線分しか路盤がありませんが、複線分の用地は確保されています。
この先、高架区間で市街地を南下しますが、県道48号線をオーバーパスすると地平区間になります。その後は田園が混在した住宅地の中を引き続き南下し、前方に東海道新幹線の高架橋が見えてくると「碧海」駅の唯一の生き残りである碧海古井駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が南安城駅で下車(乗車)したのは2005年、2010年、2019年の計3度です。2005年と2010年は安城支線の廃線跡を探訪するため利用しました。そして2019年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月達成済)。高架駅で、比較的早期に高架化されています。2010年訪問時までは有人駅で中2階に改札があったのですが、2019年訪問時はバリアフリー化により改札が1階に移され、エレベーターが設置されていました。駅前は安城市の中心市街地東端部で住宅が密集していますがJR安城駅前も含めて活気は今一つで、郊外型店舗が駅前に多い新安城駅前の方が栄えている印象でした。
  
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から毎時2本の西尾線直通急行・吉良吉田行きに乗車して当駅下車です(特急に抜かされません)。あるいは毎時2本の特急・豊橋行きに乗車して新安城駅まで行きます。そして西尾線の普通・西尾行きに乗り換えて当駅下車です(特急や急行は通過します)。尚、金山駅で名鉄に乗り換えても大丈夫ですが、着席確率が下がります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、意外と駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません(個人経営の飲食店や喫茶店は複数あります)。最寄りのコンビニは約400m北東の「セブンイレブン」、最寄りのスーパーは約250m北西の「バロー」、最寄りの飲食チェーン店は約400m南の「ガスト」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄西尾線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南安城駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)