第1374回('20) お盆休みは青春18きっぷで紀伊半島を乗り鉄。最初は和歌山周辺を降り鉄 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2020年8月8日~11日、お盆休みは3泊4日の日程で紀伊半島を一周する乗り鉄を敢行し、主に紀勢本線の駅を降り鉄(途中下車)していきました。
本来であれば東日本方面を乗り鉄したかったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京を目的とした、あるいは東京を経由する旅行は難しく、また北陸や東北は悪天候の予報が出ていたので、東日本は諦めました。一方、西へ目を向けても中国地方西部や九州北部は悪天候、九州においては前月の豪雨で鉄路が寸断された箇所が発生して満足に回れる状況でなく、西方面も諦めました。また、東海地方の愛知県は2週間前に行っているので連続で行く気はしませんでした…。
となれば、地元の近畿地方を回るか、自粛するかですが、どうしても自粛は我慢できなくて、感染対策を施した上での乗り鉄を敢行する事にしました。行先は、比較的天気の良さそうな紀伊半島に絞り、4日間かけて紀勢本線を中心に降り鉄していく事にしました。行先は旅行開始の前々日(8月6日)に決定しました。いつもは何か月も前に決めるので、今回は異例と言えます。
今回は鈍行中心で行きつ戻りつの行程になるので、久しぶりに『青春18きっぷ』(5回分12,050円)を使用しました。また、「GoToトラベルキャンペーン」の恩恵を受けて3泊とも格安で宿泊でき(3泊合わせて10,000円少々)、しかも夏休みの南紀はビジネスホテルですら満室が続きますがコロナ禍の影響で急な予約でもOKでした。
そして、新幹線を一切使わなかったお盆休みの乗り鉄は学生時代の2000年以来、実に20年ぶりとなりますw 若い頃を思い出しましたww
 
今回は初日(8月8日)前半の内容です。
早朝に出発し、JR神戸線~大阪環状線~阪和線のルートで和歌山入りしました。お盆の乗り鉄で大阪駅や天王寺駅で乗換をする事は今までありませんでしたw(飛行機利用時を除く)。
和歌山駅からは紀勢本線【和歌山~新宮の愛称:きのくに線】へと進み、大小様々な駅を降り鉄していきましたが、東京や大阪ほど列車の本数が多くないため、下車できた駅は多くありませんでした…。
 
今回の日程 2020年8月8日  (土)    【前半】
 
加古川520(JR神戸線・快速)637大阪641(大阪環状線内回り)700天王寺710(阪和線・快速)815和歌山841(紀勢本線【きのくに線】)904冷水浦933(普通)947箕島1022(普通)1034湯浅
 
【後半へ続く】
 
この日は4時に起きて、朝食を食べてから自宅を出発して加古川駅へ。天気は晴れでしたが、空は霞んでいました。加古川駅では予め購入していた『青春18きっぷ』の1回目のスタンプが押され、トイレを済ませてから高架のホームへ上がりました。お盆前の土曜日となると例年は早朝から多くの旅行客が列車を待っているのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響か、人は少なかったです。そして5時20分発の普通(西明石~京都は快速)・米原行きに乗車しました。225系4連+223系8連の12両編成で、私は先頭車両(225系)に乗りました。
 
 

 
車内はガラガラで、私は転換クロスシート窓側席に座りました。この時期の5時台は既に明るいので、道中は車窓風景を眺めていました。2020年は新型コロナウイルスの影響で開設されない須磨海水浴場には結構人がいましたが、さすがに泳いでいる人はいませんでした。その後も車窓風景を眺め続けて、6時37分に到着した大阪駅で下車しました。入れ替わりに乗車する人も少なく、ホームは閑散としていました。
 
 

 
大阪駅では1番線へ移動し、6時41分発の大阪環状線内回り電車に乗り継ぎました。323系8連で、最後部車両に乗り込みましたが、既に満席で私はドア脇に陣取りました。323系の大阪駅基準で京橋方の先頭車両(内回りの最後部車両)は扉付近の立席スペースが広く取られています。久しぶりの大阪環状線乗車なので、ここでも道中は車窓風景を眺め続けました。乗客は駅ごとに減少し、桜島線が分岐する西九条駅で多くの人が下車しましたが、その次の弁天町駅からは少しずつ増えて新今宮発車時点では結構な数の立客がいました。そして私は環状線を半周して、天王寺駅で下車しました。
 
 

 
天王寺駅では頭端式ホーム(櫛形ホーム)の阪和線のりばへと上がりましたが、年々この阪和線ホームに発着する列車が減少して、東京の上野駅地平ホームのように閑散とした印象です。私はその阪和線ホームから発車する7時10分発の快速・和歌山行きに乗車しました。225系4連×2で、私は先頭車両の転換クロスシート窓側席を確保しました。私の乗車時点ではまだ空いていましたが、発車間際になると半分以上の座席が埋まりました。
 
 

 
快速は定刻に天王寺駅を発車しましたが、大阪市内区間はノロノロ運転でした。大和川を渡って堺市に入っても速度は上がらず、堺市駅、三国ケ丘駅と連続で停車しました。特に南海高野線との乗換駅である三国ケ丘駅で乗客が増加し、座席は全て埋まり立客も多数発生しました。その後、鳳駅からは少しずつ減少し、関西空港線との乗換駅である日根野駅では多くの人が下車してしまい、車内を見渡すと空席の方が多くなりました。私は車窓風景を眺め続けましたが、大阪府もここまで来るとローカルな風景になってきました。そして和泉鳥取駅
を通過すると山間部に入り、山中渓駅を通過して和歌山県に変わると左手には紀ノ川流域に開けた和歌山平野を見下ろせました。快速は紀伊、六十谷(むそた)と停車して、紀ノ川を渡って紀伊中ノ島駅を通過すると和歌山線と紀勢本線(和歌山市方面)が合流して、定刻の8時15分に終点の和歌山駅に到着しました。
 
 

  
和歌山駅では一旦改札を出て駅ビルと駅前を撮影後、コンビニに寄って昼食のパンを調達してから改札内に戻りました。そして、紀勢本線(和歌山~新宮間の愛称:きのくに線)の8時41分発、普通・湯浅行きに乗車しました。車両は225系4連でした。かつてこの区間の普通列車の主役は阪和色の113系でしたが、今は223系と225系に取って代わりました。最後部車両に乗り込みましたが窓側席は全て埋まっており、3両目に移ると空席があったので着席しました。3両目は7割ほどの座席が埋まっていた印象です。
 
湯浅行きは定刻に和歌山駅を発車しました。道中はひたすら車窓風景を眺めていました。高架を走る海南駅付近では野上電気鉄道の廃線跡を俯瞰しましたが、年々痕跡が失われているようでした。もう廃線から26年が経過するので仕方ありませんね…。その海南駅では特急『くろしお』を待避するため数分間停車しました。多くの乗客が下車したのを見たので、最後部車両に移ると見事にガラガラでした。私は着席して、海南駅から先も車窓風景を眺め続けました。そして右手に海を見て走ると列車は冷水浦駅(しみずうらえき)に到着し、私はここで下車しました。海南駅から1駅目とは思えぬほどローカルな無人駅で、駅前には民家が少々あるのみでしたが、海側に目をやると工場や倉庫が正面に立ち並んでおり、ちょっとアンバランスな光景でした。また、左前方には和歌山マリーナシティも見えました。私は駅前を少し散策してから駅に戻りましたが、時間があれば駅の西にある漁港や海岸へも行ってみたかったですね。ちなみに冷水浦は釣りで有名だそうです。
 
 

  
冷水浦駅からは後続の9時33分発、普通・御坊行きに乗車。223系4連で、最後部車両は先程の湯浅行きと同じくガラガラでした。きのくに線の輸送量は海南駅で段差ができるようです。私は海側(右側)の転換クロスシート窓側席に座り、トンネルや森の間から見える海を眺めていました。しばらくするとミカン畑が広がる内陸に入り、加茂郷、下津、初島と冷水浦駅より規模の大きい駅に停車していきました。各駅ともそれなりに下車客がいました。そして初島駅を過ぎると大きく左へカーブして9時47分に箕島駅に到着し、下車しました。箕島駅は蜜柑で有名な有田市(ありだし)の玄関口ですが、箕島といえば高校野球で全国制覇した箕島高校が有名ですね。一部の『くろしお』が停車するだけあり有人駅で、以前は『みどりの窓口』もありましたが、つい半年ほど前に通信機能付きの『みどりの券売機プラス』に置き換えられました。駅前風景はまさに地方都市といった感じで、ご多分にもれず寂れた印象でした。
 
 

 

 
箕島駅では10時22分発の普通・御坊行きに乗りました。225系4連で、この電車も最後部車両はガラガラでした。私は転換クロスシート窓側席に座って、道中は水分補給をしつつ車窓風景を眺めて楽しみました。紀伊宮原駅と、以前は有田鉄道線が接続していた藤並駅はスルーして、私は3駅目の湯浅駅で下車しました。下車後、普通列車を抜く特急『パンダくろしお』を見送ってから外へ出ました。
 
 

 

 
ちなみに湯浅駅は工事中で、つい最近、駅舎機能が旧駅舎の北側に建てられた「湯浅えき蔵」の1階に移転したばかりです。一方、旧駅舎はまだ残っていましたが、近いうちに取り壊される運命にあるのでしょうね…。湯浅は醤油発祥の地として有名で、古い町並みを散策したかったのですが、時間の関係で駅周辺を少し歩くのみにとどめました。
 
 

 

 
まだまだ序盤です。この後も紀勢本線【きのくに線】の乗り鉄・降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)