第825回('11) 奥多摩湖ロープウェイの廃線跡(?)へ【小河内観光開発】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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前回の続き…

2011年11月26日から12月4日まで1週間休みを取ることができたので、26日~29日まで、はじめの2日間はJR東日本の南東北以南で利用できる『ウィークエンドパス』を主に使用して、3泊4日の日程で東日本の路線を広域的に乗り鉄しました。

今回は3日目前半の行程です。
この日の午前は東京から中央線~青梅線のルートで奥多摩へ。さらにバスに乗り継いで、現在は休止中ですが、実質的に廃線状態となっている小河内観光開発が運営していた
奥多摩湖ロープウェイ(正式名称:川野ロープウェイ)の遺構を探索しました。
今回の日程 2011年11月28日(月) 【前半】  

御徒町500(京浜東北線南行・401A)503神田512(中央線快速・505T各停)608立川614(青梅線・615H)649青梅650(609レ)728奥多摩/奥多摩駅733(西東京バス・小菅行き)801大津久801(徒歩・奥多摩湖ロープウェイの施設を探索)932深山橋933(西東京バス・奥多摩駅行き)1001奥多摩駅/奥多摩1011(青梅線・1002レ)1045青梅1054(1068T快速)1122立川1140(中央線快速・1011T快速)1200高尾

【後半へ続く】
この日は4時に起床し、朝食を済ませてからホテルをチェックアウトしました。そして御徒町駅では『 Suica 』で入場し、京浜東北線南行(E233系10連)に乗り、早朝なのに乗客が多かったので座らずに神田駅まで移動しました。

神田駅では中央線の高尾行きに乗り換えました。E233系10連でした。今度は空席が結構あったので私は着席しました。この電車は御茶ノ水~中野で各駅に停車しました。そして1時間弱乗車し、立川駅で下車しました。



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立川駅では6分の連絡で青梅線ホームへと移動し、青梅行き電車に乗り継ぎました。E233系10連で、空いていたので私は着席しました。道中は徐々に夜が明けていく車窓風景を眺め、終点の青梅駅まで乗り通しました。

狭い構内の青梅駅では、僅か1分の接続で奥多摩行き609レに乗り換えました。E233系4連で、そこそこ席が埋まっていたので私はドア脇に陣取りました。5年前に踏破した際は201系が幅を利かせていましたが、あっという間に置き換えられて、奥多摩の山間部にも最新のE233系が走るようになりました。



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609レは定刻に青梅を発車し、多摩川沿いの山間部を西へ進みます。単線区間で線形が悪く、また駅数も多いので速度が上がりません。その分、車窓風景を堪能できましたが…。御岳山ケーブルカーへの下車駅である御嶽では結構な数の乗客が下車し、車内は閑散となりました。その後も着席せずに車窓風景を眺め続け、青梅から38分の乗車で609レは終点の奥多摩に到着しました。



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奥多摩駅で下車後は素早く撮影を済ませ、駅前にあるバスターミナルへと移動し、京王系の西東京バスの奥12系統・小菅行きに乗車しました。乗客は5人ほどでした。



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バスは定刻に奥多摩駅を発車し、右手に小河内ダム建設のために使用された専用線・東京都水道局小河内線の廃線跡遺構を見ながら国道411号線を西へ進みます。景色は山間部そのもので、紅葉が綺麗でした。その後、小河内ダムを通過すると左手に奥多摩湖を見て走ります。



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途中からは左手に奥多摩湖ロープウェイの構造物を確認しようと必死に車窓風景を眺めましたが、ロープらしきものが湖上に架けられているのがうっすらと見えました。そしてバスはロープウェイの北側にある駅・川野駅に近い位置にある大津久バス停に着き、私は下車しました。



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大津久バス停の前には休憩所と駐車場がありました。ここでトイレを済ませ、いよいよ川野駅の探索をはじめます。まずはバス停から北側へ登る山道を歩くと、川野駅前へ出ました。駅舎はそのまま残っていましたが、駅敷地はフェンスに囲まれていて、入る事ができませんでした…。



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その後は一旦バス停に戻ってから奥多摩湖沿いの細い道路を辿り、下から川野駅跡を確認しようとしました。支柱や駅は発見できましたが、角度が悪く搬器は確認できませんでした。ずっと歩いていると駅の東側山麓へ出てしまったので来た道を大津久バス停まで戻りました。



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川野駅の探索を終えた後は再び大津久バス停まで戻り、今度は国道411号線を西へ、深山橋交差点まで歩きました。歩道がなかったので怖かったです…。深山橋交差点では左折して国道139号線へと入り、奥多摩湖を渡りました。その後は交差点を左折して都道206号線(奥多摩周遊道路)へと入り、三頭山口駅を目指します。駅はすぐに発見できました。ところが、駅へ登る道の手前に道路の料金所らしきゲートがあり、閉鎖されていました(奥多摩周遊道路は1990年に有料道路ではなくなりました)。



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近くに看板があったので見ると、9時より通行可能という事でした。私がここに着いたのは8時52分で、休憩がてら少し待つ事にしました。そして8時59分頃に係員が出てきて、9時にゲートが開きました。また、駅はもしかしたら立入禁止かもしれないので、念のために係員に尋ねました。すると、「大丈夫ですよ」との返事だったので、私はすぐに三頭山口駅へ登りました。



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こちらは駅舎へ入る事ができたので、中を調べました。ホームには搬器が1台あり、ドアが開いていたので中へ入ってみました。半世紀近く休止状態なので駅舎も搬器もボロボロでした…。



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また、こちらに片側の搬器があるという事は、川野駅にも反対側の搬器が留置されているという事ですが、こちらから川野駅を確認することはできませんでした。

三頭山口駅の探索を終えた後は歩いてきた道を深山橋交差点まで戻りました。そして、交差点近くにある深山橋バス停から、奥多摩駅行きの西東京バスに乗車しました。



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乗客は3人で、今回も東京都水道局小河内線の廃線跡などを見ながらの道中となり、10時01分に奥多摩駅まで戻りました。



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奥多摩駅からは青梅線の青梅行き1002レに乗りました。E233系4連で、乗客は少なかったですが、途中駅で席が埋まる可能性があるので予めドア脇に陣取りました。



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復路でも車窓風景を眺め続け、34分の乗車で終点の青梅に到着しました。やはり駅ごとに乗客が増え、青梅到着時には7割方の座席が埋まりました。



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青梅駅では9分の連絡で、中央線直通の快速・東京行き(E233系10連)に乗り継ぎました。こちらも空席が多かったですが、やはり途中駅での乗客増が予想できたのでドア脇に陣取りました。朝通った時は夜明け頃だったので、今度は必死に車窓風景を眺めました。また、ドア上部のモニターも見ていたのですが、中央線の立川以東でトラブルが発生したとの事でした。その影響で、「この列車は立川止まりとなります」との車内放送があり、立川で運転が打ち切られました。何とか立川まで戻れたので助かりましたが…。ちなみに下りは普通に動いているとの事でした。



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立川駅にて下車後は、ホームにある立食いスタンドへ。うどんを食べようと食券を買ってカウンターのオバチャンに渡しましたが、オバチャンに「そばとうどん、どちらにしますか?」と無愛想な感じで言われました。私は「うどんで」と言い、「梅わさび菜うどん」とライスを食べましたが。関西では食券が「うどん」と「そば」でわかれている場合が多いですが(現在はどうなのか分かりませんが…)、関東では食券が「そば・うどん」共通の店が多く、カウンターでそばかうどんか申告するシステムは、関西人の私にはどうも馴染みませんね…。



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昼食後は通常運行している中央線下り・高尾行き(E233系10連)に乗りました。座席が埋まっていたので今回もドア脇に陣取り、車窓風景を眺めて終点の高尾駅まで移動しました。



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この後も乗り鉄を続けました。

(つづく)


今回の新規踏破路線はありません



今回新たに徒歩で訪問した休止線

路線名区間備考
小河内観光開発:奥多摩湖ロープウェイ川野~三頭山口(621.45m)1966年休止
(参考:Wikipedia)