第768回('10) 常磐線で茨城県へ。筑波研究学園線(未成線)を探訪 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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前回の続き…

2010年12月29日~2011年1月1日、年末年始の長期休みは年跨ぎで3泊4日の乗り鉄旅行に出かけました。
行先は東海地方と関東地方でした。

今回は3日目・大晦日序盤の行程です。まずは常磐線で東京・上野から土浦へと移動し、科学万博開催時を目標に土浦と筑波(つくば市中心部)を結ぶ予定だった新交通システム路線・筑波研究学園線(仮称)の未成線をバスで探訪しました。
つくばまで移動後は普通の道路を走る路線バスで土浦まで戻り、さらに常磐線を下って水戸まで移動しました。
今回の日程 2010年12月31日(金) 【その1】  

上野604(常磐線系統・1325M快速)711土浦/土浦駅東口750(関東鉄道バス・18系統つくばテクノパーク大穂行き・筑波研究学園線の未成線経由)807つくばセンター820(関東鉄道バス・10系統土浦駅西口行き)850土浦駅西口/土浦908(常磐線・1355M)1001水戸
 
【その2へ続く】
この日は4時半に起床し、朝食を食べてからホテルをチェックアウトして上野駅へ向かいました。改札で『青春18きっぷ』4回目のスタンプが押されて入場し、高架9番ホームから6時04分に発車する常磐線・水戸行きの1325M中電に乗車しました。E531系10連で、私は1号車のボックスシート窓側席に着席しました。乗客は比較的多かったです。



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1325Mは定刻に上野を発車し、市街地の中を各駅に停車しながら進みます。多くの人が乗って来た北千住からは快速運転となり、列車のスピードが上がります。松戸と柏では下車客の方が多かったです。夜が明けてきて取手を過ぎるとデッドセクションを経て交流電化区間へと入り、車窓もローカル風景へと変わりました。そして1325Mは定刻の7時11分に土浦に到着し、私は下車しました。



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土浦駅では改札を出て、東口側のバスターミナルへ。寒い中私は7時50分発の関東鉄道バスを待ち続けました。もう少し遅い時間帯に土浦入りしても良かったのですが、それではバスの一番前の座席を確保できない可能性もあったので…。そして発車時刻直前の7時49分にバスが到着し、私が乗車口へ向かうとバスの入口扉めがけて中年男性客が早歩きで接近してきました。それを察知した私は男性客をカットして先頭の位置を確保し、1番に乗車して最前部左側の特等席を確保できました。もしこの席を確保できなければ、日を改めてリベンジしなければいけない所でした…。尚、乗客は私と男性客の2人だけでした。



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バスは7時50分に土浦駅東口を発車し、すぐにスロープから高架道路へと上がって常磐線をオーバーパスし、土浦市街を西へ走ります。私は写真撮影しまくりました。途中、高架道路上に新交通システム路線用の駅施設に転用可能と思われる複数のバス停が存在していました。



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この高架道路は土浦高架道『土浦ニューウェイ』と呼ばれていて、高架道路として開通したのですが、将来的に土浦とつくば市中心部を結ぶ予定の新交通システム路線・筑波研究学園線(仮称)に転用可能な構造になっています。すなわち、未成線の一部です。私は未成線を辿るためにこのバスを利用したのでした。
郊外へ出ると土浦ニューウェイは終わり、バスは幅の広い県道24号線を走りましたが、高架橋の支柱が建てられるような広い中央分離帯以外に未成線の痕跡が見当たりませんでした。その後は丘陵地へと入り、土浦市からつくば市へと変わります。しばらくローカル風景の中を走った後に市街地へ入ると、今度はバスが地下トンネルの花室トンネルへと入りました。



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このトンネルも未成線の産物で、当初より道路トンネルとして利用されています。途中には半地下状態の吾妻バス停があり、ここも新交通システム路線用の駅予定地だったのでしょうか?



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そしてバスはトンネルを出てつくば市の中心部の風景になり、つくば駅に隣接するつくばセンターバス停に到着しました。乗客は全区間において私と男性客の2人だけで、途中での乗降はありませんでした。所要時間は17分で、意外と速かったです。もし筑波研究学園線が開業していても同じくらいの所要時間だったと推測できます。まぁ、つくばエクスプレスが開通している現在においては、この未成線が建設再開されて開業する可能性は限りなく0に近いでしょうね…。



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つくばセンターではトイレを済ませてから、今度は未成線ルートを走らない路線バスに乗り、土浦駅へ戻りました。乗客は15人ほどで、私は今回も先頭席を確保できました。



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つくば市街は往路とは違うルートを走りましたが、途中からは往路と同じ県道24号線を走りました。そして土浦市へと入ると道路は高架の土浦ニューウェイと地平の下道に分かれますが、今度のバスは下道を走りました。下から土浦ニューウェイを見ると、確かに真上を新交通システム路線が走っているような錯覚に陥りました。



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そしてバス停ごとに少しずつ乗客を集めたバスは市街地へと入り、土浦ニューウェイと分かれてほぼ満席状態で土浦駅西口バス停に着きました。所要時間は30分で、土浦ニューウェイ経由系統より13分遅かったです。土浦ニューウェイを走る路線バスは半ばBRTや名古屋の『ゆとりーとライン』的な感じもしました。



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土浦駅へと戻り、入場した後は常磐線をさらに下り、水戸を目指します。乗車した勝田行き1355MはE531系10連で、ガラガラだったので私は最後部の1号車クロスシート窓側席に座りました。



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車窓風景を眺めながら移動時間を過ごしました。途中の高浜駅では特急『フレッシュひたち9号』(E653系)を待避しました。当時は『ひたち』系統の車両(651系とE653系)がE657系に置き換えられることが発表された矢先だったと記憶しています。



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高浜を発車後は待避なしで走り、石岡辺りからは徐々に乗客が増え始めてきました。そして友部で水戸線と合流し、日本三名園の一つである偕楽園を見て走ると1355Mは定刻の10時01分に水戸に到着しました。



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私はここで下車して改札を出ました。そして駅前の「松屋」で早目の昼食を済ませて、水戸駅の南口へ。再開発が進んでいるようでした。



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この後も乗り鉄を続けました。


(つづく)


今回の新規踏破路線はありません



今回新たにバスで訪問した未成線

路線名区間備考
新交通システム・筑波研究学園線(仮称)土浦→つくば(--.-km)一部は道路転用
(参考:鉄道ジャーナル2015年6月号、Wikipedia)