第475回('07) 立山黒部アルペンルートを踏破して信州・松本へ(2) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…
2007年5月26日~28日、この年に応募した富山県・黒四発電所などを見学する黒部ルート(関西電力の物資輸送ルート)の見学会に当選したので、
2泊3日の日程で、富山県方面へ乗り鉄旅行に出かけました。
また、同時に立山黒部アルペンルートも踏破して、富山県の乗りつぶしを完了しました(一般乗車できない路線を除く)。

今回は2日目終盤、そして3日目序盤の行程です。映画「黒部の太陽」の舞台となった関電トンネルトロリーバスで破砕帯を通過して信州・長野県側へ出た後は、
信濃大町から大糸線で松本へ移動し、宿泊しました。
そして3日目は黒部ルート見学会に参加するため、松本から黒部ダムまで戻りました。
今回の日程 2007年5月27日(日) 【その3】

黒部ダム1435(関電トンネルトロリーバス)1451扇沢1525(信濃大町駅行きバス)1554信濃大町駅/信濃大町1606(大糸線・1538M)1700松本

【宿泊】
富山方から立山黒部アルペンルートの交通機関を乗り継いで、黒部側のハイライトである黒部ダムまで到達しました。

黒部ダム・黒部湖を観光した後は、東側の黒部ダムレストハウス前からトンネルへと入り、階段を上って黒部ダム駅に着きました。コンコースでは多くの人が関電トンネルトロリーバスの発車を待っていました。今度は先頭で乗れそうにありません…。仕方なく行列に並び、改札が始まるとトンネル内のホームへ。トロリーバスは6台停車していて、私は3台目に乗ることになりました。少なくとも3台目まではほぼ満席でした…。まぁ、何とか窓側席を確保できましたが…。



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トロリーバスは14時35分に黒部ダム駅を発車し、建設にもの凄い時間と労力を費やした全長5.4kmの関電トンネルを東へ進みます。トンネルは1車線分の幅しかないので、途中、立山トンネルトロリーバスと同様にトンネル内で対向車両と行き違いをしました。その後もトンネルを進み、いつの間にか富山県から長野県へと入っていました。しばらく走ると関電トンネルを出て地上区間を走るようになり、外の景色を見ながら勾配を下ると16分の乗車で扇沢駅に着きました。



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扇沢駅は地上にあるのでトロリーバスをまともに見ることができました。関電マークを前面に付けたトロリーバスは、やはり車体はバスそのものでしたが、屋根から架線へトロリーポールが伸びている様子がはっきりと分かり、トロリーバスは電車であることを実感しました。因みにこのトロリーバスの事業者は関西電力ですが、ここ(車両基地のある長野県扇沢)は中部電力のエリアなのでトロリーバスは中部電力による送電です。そしてトロリーバスが車庫へ引き上げるのを見送ってから私は改札外へと出て、少しだけ休憩しました。



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扇沢駅からは、一般道を走って信濃大町駅まで至る、北アルプス交通、松本電気鉄道(当時)、川中島交通(当時)による共同運行の大町アルペンライン路線バスに乗車しました。ツアー客は扇沢から観光バスで移動するので、このアルペンライン路線バスの乗客は個人客が中心になります。私が乗ったバスは北アルプス交通の車両で、ガラガラだったので最前列の座席をゲットできました。バスは1台のみの運行でした。



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バスは扇沢を発車し、籠川の谷を通る大町アルペンラインを下っていきます。この間、下り坂が続きます。そして大町温泉から盆地へ出ると田園風景の中を走り、最後は市街地を走ると29分の乗車で終点の信濃大町駅に到着しました。これでようやく立山黒部アルペンルートを踏破できましたが、自分が富山から北アルプスを越えて今は信州にいるのが不思議でなりませんでした…。また、立山~扇沢では曇っていましたが、ここ信濃大町駅は晴れていました。



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信濃大町駅ではJR大糸線に乗ることにしました。JRも一山越えて西日本から東日本のエリアになっていました。私は自動券売機で松本までのきっぷを買い、自動改札機に投入して入場してホームへ。ほどなくして南小谷発辰野行きの1538Mが入線してきました。車両はE127系を予想していたのですが、やって来たのは長野色の115系3連でした。115系の方がボックス席の割合が高かったので嬉しかったですが、この列車は中央本線の旧線へ乗り入れて辰野まで行く列車ということで、塩尻~辰野を走るクモハ123-1のことを思い出しました。車内へ入るとガラガラだったので私はボックス席を独占できましたが、発車時点ではほぼ全てのボックス席に1人以上座っていました。

1538Mは定刻の16時06分に信濃大町を発車し、右手に北アルプスの山々を眺めながら松本を目指します。途中、車内改札がありました。大糸線は私鉄買収路線らしく、途中は数多くの駅に停車していきました。穂高や豊科では多くの乗車があり、私のボックスの対角線上にも1人座りました。やがてローカル風景から市街地の風景へと変わると篠ノ井線に寄り添い、その篠ノ井線にはホームのない北松本に着きました。その後は市街地をスローペースでラストスパートして、54分の乗車で17時ちょうどに松本に到着しました。松本ではほぼ全員が下車しました。



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松本駅では自動改札機にきっぷを入れて出場しました。そして西口側へ向かうと、真新しい橋上駅舎の先では駅前広場の建設工事が行われていました。



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その後はお城口(東口)側へ向かい。「松屋」で夕食を済ませてからホテルへチェックイン。一旦部屋で休憩した後にコンビニへ行くために外出。コンビニで買物を済ませ、すぐにホテルへ戻りました。そしてホテルの窓から松本城を見てから客室へ入り、入浴してからテレビを観ていました。そして、やはりテレビを観ながら私はいつしか眠ってしまいました…。


翌日

今回の日程 2007年5月28日(月) 【その1】

松本747(大糸線・4227M)852信濃大町/信濃大町駅905(扇沢行きバス)945扇沢1000(関電トンネルトロリーバス)1016黒部ダム

【その2へ続く】
この日は6時頃に起床し、ホテルのロビーor食堂でサービスのバイキング朝食を食べてからチェックアウト。松本駅へと向かいました。

松本駅からは大糸線に乗って信濃大町まで戻ります。乗車列車の4227M普通・信濃大町行きはE127系2連×2でした。私は後部編成の左側、北アルプス眺望用に設置された(?)ボックス席に座りました。はじめは空いていましたが、平日だったので発車直前には高校生で席が埋まり、立客も出ました。
電車は定刻に松本を発車し、前日に見た風景を再び眺めながら大糸線を進みます。途中、南豊科や穂高では高校生が下車して、車内は一気にガラガラになって終点の信濃大町に着きました。



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信濃大町駅ではバスの窓口で乗車券を買ってから大町アルペンライン路線バスに乗って扇沢駅まで移動しました。今回はアルピコグループの川中島バスで、斬新なデザインでした。また、車内はガラガラでした。やはりアルペンルートはマイカーやバスツアーで訪問される人が多いようです。今度はどんどん山間部へと入っていき、終点の扇沢に着きました。



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扇沢駅では関電トンネルトロリーバスの黒部ダムまでの片道乗車券を買いましたが、窓口の係員は少々驚いていました。私が黒部ルートの見学会に参加する旨を伝えると納得したようです。そして改札を通りホームへ。運良く先頭に並べたので私は1号車の最前部の座席に座り、今度は前面展望を楽しみながら黒部ダム駅まで移動しました。殆どがトンネル区間でしたが楽しかったです。



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黒部ダム駅に到着した後は黒部ルート見学会の集合場所へ向かいました。

次回は黒部ルート見学会の模様をお伝え致します。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
関西電力:関電トンネルトロリーバス黒部ダム~扇沢6.1km踏破達成!

(参考:Wikipedia)