第401回('06) 函館本線の砂原支線を乗りつぶして北海道の踏破達成! | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2006年6月22日~27日、『周遊きっぷ(札幌・道南ゾーン)』を使用して、5泊6日の日程で主に北海道を乗り鉄しました。
今回の乗り鉄で北海道の鉄道路線の乗りつぶしが完了しました。

今回は3日目後半の行程です。函館本線の支線・『砂原線』を乗りつぶしました。
今回の日程 2006年6月24日(土) 【後半】 (※今回は函館本線のみの乗車です)

函館1329(藤城支線→駒ケ岳回り・5011D特急『北斗11号』)1406森1430(砂原支線→本線回り・2844D)1603函館1700(本線経由・5885D)1747大沼(徒歩)大沼公園1802(本線経由・5016D特急『スーパー北斗16号』)1824函館

【宿泊】
函館にて昼食後、今度は函館本線の支線・『砂原線』(大沼~森)を乗りつぶすべく、特急『北斗11号』に乗ってまずは森を目指しました。『北斗11号』はキハ183系の6連でした。JR化当初はJR北海道のフラッグシップ的存在の車両でしたが、後継車両であるキハ281系やキハ283系が活躍している今となっては相当見劣りしてしまいます…。私は自由席に乗りましたが、ガラガラでした。函館~札幌などですと指定席が利用可能な割安の往復切符があるので、札幌や新千歳空港へ向かう乗客は指定席へ流れていると推測されます。



イメージ 1函館駅にて。

列車は定刻に函館を発車し、七飯からは上り勾配の緩い短絡線である通称・藤城支線をキハ281系よりやや重い足取りで走ります。しかし、この藤城支線は渡島大野駅、すなわち将来の新函館駅を経由しないので、北海道新幹線が新函館まで開業した暁にはこの『北斗』系統の下り列車も藤城支線ではなく新函館経由の本線を通ることになるでしょう。ゆえに、将来この藤城支線を通る旅客列車は下りの『カシオペア』『北斗星』『トワイライトエクスプレス』のみになると予想できますので、昼行列車で藤城支線を乗りつぶしされたい方は早目に乗っておくのが無難でしょう…。
列車は大沼の手前で本線と合流し、そして大沼ではこの後に乗りつぶす砂原支線と一度分かれて駒ケ岳回りの本線を進んでいきます。駒ケ岳を見ながら山岳区間を走り、やがて勾配を下って噴火湾(内浦湾)が見えてくると先程分かれた砂原支線と合流し、森に到着しました。ここで私は下車しました。

森駅では一度改札を出て駅前を軽く見渡してすぐに駅舎へと戻りました。折角なので有名な駅弁である『いかめし』を買おうと思いましたが、どうやら売り切れていたようで買うことはできませんでした…。

森駅からは砂原線回り函館行きの2844Dに乗車しました。キハ40形の単行で、乗客は5人ほどでした。私は余裕で1ボックスを独占できました。



イメージ 2森駅にて。

2844Dは定刻に森を発車し、先程通った駒ケ岳回りの本線と分かれて、駒ヶ岳の東側を回り込むように進みます。この砂原線は藤城線と同様に急勾配を避ける目的で本線より後に開業しましたが、現在は貨物列車と『トワイライトエクスプレス』『はまなす』(すべて上り列車)以外は全て普通列車の運転となっていますが、比較的人口が多い場所を通るので本線より砂原支線の方が本数は若干多いです。
列車は右手に駒ヶ岳を、左手に内浦湾(噴火湾)を見ながら進みますが、鹿部の手前からは内陸部を進むようになります。



イメージ 3

そして流山温泉駅では200系新幹線電車が静態保存されていました。しかし、腐食が激しく最近になって撤去されたとのことです。

そして森から50分余りの走行で、右手から本線が合流し大沼駅に到着しました。この時点でようやく北海道の全鉄道路線(索道を除く)を踏破達成しました! 足掛け4年でしたが、これで完全踏破へまた一歩近づけたような気がします。尚、この時点での未乗北端は本州の花輪線・大館駅まで一気に南下しました。
大沼からは本線を下り、まだ工事前の渡島大野駅を過ぎて正面の函館山がどんどん大きくなると終点の函館に到着しました。大沼からは乗客が増えてきて、半数ほどの座席が埋まりました。

函館駅にて下車後は一旦改札を出て、駅舎2階にあるギャラリーに鉄道雑誌が置いてあったので暇つぶしに30分ほど読んでいました。
その後、今度は先程通った本線を下り列車で通ったことが一度もなかったので、乗ってみることにしました。車両はキハ40形の2両編成で、車内は高校生が多かったです。私は何とかボックス席の進行方向窓側席を押さえ、先程見た風景を見ながら渡島大野経由の本線を移動しました。



イメージ 4

渡島大野駅にて。北海道新幹線の建設工事に伴い、この駅舎は撤去されてしまいました。

高校生は仁山までで大半が下車したと記憶しています。そして藤城線が合流すると17時47分に大沼に到着しましたが、今回私はここで下車しました。



イメージ 5大沼駅にて。

大沼からは前日に引き続き宿泊地である函館へ戻るだけでしたが、函館行き列車は18時50分まで約1時間待ちで、しかも函館着は19時29分と遅いです。そこで私は事前に自宅で地図を見ていて、大沼駅と大沼公園駅の距離が約1kmしかないことに気付きました。そして大沼公園発の函館行き列車は18時02分の特急『スーパー北斗16号』があり、これに乗ると函館着は18時24分と、前述の普通列車より1時間以上も早く函館駅へ戻れるのですが、問題は大沼~大沼公園を15分で徒歩移動しなければならない、ということでした(この時間帯には大沼公園へ行ける列車はありませんでした)。私は地図を調べて、線路の東側約100mの所を並走している道路を走れば何とか間に合うのではないかと思いました。そして現地でその計画を実行に移し、大沼駅を出ると私は一目散に走りましたw はじめは順調でしたが、やがて最大の難関が待ち構えていました。砂原支線を跨ぐ陸橋です…。まぁ、地図を見た時点で分かっていたのですが…。さすがに私も坂の途中でバテてしまい、歩いてしまいました…。道路は交通量が多かったのですが、歩道があったのが救いでした。そして何とか砂原支線をオーバーパスする地点まで来て時計を見ると、残り時間が7分! あとは緩い築堤を下れば…と思ったところに、左側に陸橋へ上り下りするための階段を発見! ここを通れば大沼駅までショートカットできる道路に出られるので、これは嬉しい誤算でした! 私はすかさず階段を下り、あとは住宅地を通る道路を走ったり歩いたりして何とか3分前に大沼公園駅に到着しました。体中汗だらけになり、しかも息切れしてしまい大変な思いをしましたが、何とか徒歩連絡の計画は成功しました…。



イメージ 6
(Yahoo!地図を使用)
今回は、赤色のルートで大沼駅から大沼公園駅まで10分少々かけて徒歩移動しました。

大沼公園駅では自動販売機で飲料を買い、ホームへ。するとすぐに『スーパー北斗16号』(キハ283系7連)が入線してきました。幸いにも自由席はガラガラだったので私は窓側席に着席し、疲れた状態で函館までの移動時間は体力回復に努めました。当然(?)、車窓風景は全く目に入らず、客室乗務員が「大沼だんご」を売りに来たのだけは覚えていました…。そして18時24分に函館到着。何とか間に合ってよかったです。もし、この『スーパー北斗16号』に乗り遅れていたら、函館行きの列車は20時17分発の普通列車しかありませんでした…。それを避けるならば、5分後に来る下り普通列車に乗り、森駅まで行って特急で戻ると函館には20時14分着。または再び来た道を歩いて前述の大沼18時50分発の列車に乗れば函館着は19時29分なのですが、いずれにしても乗り遅れたら最悪の結果になっていました…。よくこんなリスクの高い行動を取ったな、と今となっては思います。

函館駅にて下車後は駅舎内にあるレストランでロースとんかつ定食を食べました。そしてコンビニで翌朝の食料を調達してから前日とは違うホテルへチェックイン。入浴後は、「もう少し日程に余裕があれば函館競馬場へ行けたのになぁ…」と悔やみつつ、夕方の疲れの影響もあり21時頃に寝てしまいました…。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR北海道:函館本線(砂原線)森→大沼35.3km踏破達成!
(参考:Wikipedia)