第393回('06) 愛媛県へ。御荘湾ロープウェイの廃線跡を訪問 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2006年6月3日~4日、1泊2日の日程で四国・九州へ乗り鉄などの旅行へ出かけました。

今回は1日目、前半の行程です。
新幹線→特急『しおかぜ』の王道ルートで松山入りし、レンタカーで愛媛県南部(愛南)へ向かいました。
そして、未乗のまま2006年3月に廃止となった御荘湾ロープウェイの廃線跡などを訪ねました。
今回の日程 2006年6月3日(土) 【前半】

加古川605(山陽本線・943M)621姫路631(山陽新幹線・ひかりレールスター441号)651岡山723(宇野→本四備讃→予讃線・1M L特急しおかぜ1号)1005松山1025(レンタカー・松山道→R56)1315山麓駅1320(松軒山公園のスロープカー)1322山頂駅(徒歩)山麓駅1330(自動車)1400(宇和海展望タワーなど。御荘湾ロープウェイの廃線跡を移動しながら調査)1450(自動車)1625五郎駅

【後半へ続く】
この日は4時半に起床し、朝食後に自宅を出発しました。最初は加古川駅からJR神戸線の下り普通電車(223系8連)に乗って姫路駅まで移動しました。

姫路駅では山陽新幹線へと乗り換えて、『ひかりレールスター441号』(700系8連)に乗って岡山駅まで移動しました。自由席は空いていて、窓側A席に座って沿線風景を眺めながらの移動となりました。

そして岡山駅にて新幹線を下車し、四国直通松山行の特急『しおかぜ1号』に乗り継ぎました。8000系の基本5連かと思いましたが、短い付属3連でした。私は先頭の方に並んでいたので、難なく窓側席をゲットできました。しかし自由席は意外と空いていて、窓側席がほぼ埋まるくらいでした。
列車は定刻に岡山を発車し、まずは単線区間が多く残る宇野線をノロノロと走ります。茶屋町からは本四備讃線へと入り、スピードが上がりますが、JR西日本からJR四国へ乗務員が交代する児島を過ぎると逆に騒音問題対策のためにスピードダウンして瀬戸大橋へと進みました。瀬戸内海の景色を見た後は四国入りし、宇多津駅では後方に高松から来た『いしづち5号』の8000系5連と併結し、8連となって松山を目指します。
その後は比較的こまめに停車します。また、カーブでは振り子電車の性能をフルに活かして力走します。そして今治では自由席が満席になりましたが、愛媛県第二の都市である今治と松山との間の需要は結構大きいことを実感しました。最後は伊予鉄道高浜線を見て市街地へと入り、岡山から3時間近くかけて終点の松山に到着しました。



イメージ 1

松山駅にて。特急『しおかぜ』用の8000系電車です。

松山到着後は改札を出て、駅舎北側にある駅レンタカーの営業所へ。既にネットで予約をしていたので手続きを済ませ、トヨタのヴィッツを借りました。そして松山駅前を10時25分頃に出発し、慣れない路面電車(伊予鉄道軌道線)と一回交差してから市街地を南へ走りました。そして松山南環状線と国道33号線を経由して松山自動車道の松山インターチェンジへ。松山自動車道へ入るべくETCレーンへ進むと、ゲートが開きません…。何と、私はカードを逆向きにしてカードリーダーに挿入していたのでした…orz しかも後方には長蛇の列が…。焦っていると係員がやって来て、通行券を渡されてゲートを開けてくれました。私は平謝りしながら後方車両に向けてハザードを点灯させ、高速道路へと入りました。折角のETCも持ち腐れとなってしまいました…。

松山道走行中は頭の中がモヤモヤしていて危険だったので、すぐの所にある伊予灘SAへと入ってトイレへ行き、エリアから松山平野の景色を見て気分転換をしました。
そして再びハンドルを握り、松山道を南下しました。途中、大洲市内は料金不要の自動車専用道路で、この2006年にほぼ全線が4車線化された「大洲道路」を走り、大洲北只から再び松山道へと入りました。そして当時の終点だった西予宇和ICにて下車し、以後は予讃線に沿って国道56号線を南下しました。その後、宇和島市街では「宇和島道路」へは入らずに国道をそのまま走り市街地を進みました。そして宇和島駅の近くや宇和島城下を通り、市街地を抜けると山間部を進みました。そして津島町南部からは宇和海や内海といった海沿いを走るようになり、右側の湾越しに宇和海展望タワーが見えてくると目的地の御荘湾ロープウェイ・長崎駅跡に着きました。

廃止となってまだ2か月しか経っていないからか、長崎駅跡は撤去されずに残っていました。駅舎内にはゴンドラが留置されていて、外からも見ることができました。また、海上を取って馬瀬山頂駅へ向かうロープもそのまま残っていました。



イメージ 2

長崎駅跡の調査はこれで終わりとして、再び車を走らせ、今度は御荘湾ロープウェイと同じく南レクが運営している松軒山(しょうけんやま)公園へ向かいました。駐車場の直前は離合困難な山道でした。
そして松軒山公園では窓口で100円の片道料金を支払い、スロープカーに乗りました。小型の搬器が2両1組になっていて、山頂方にはスロープカーに並行して設置されているジャンボスライダーのソリを運ぶ目的で、荷台が連結されていました。乗客は私1人で、2分かけて山頂まで登りました。景色は抜群に良かったです。



イメージ 3山頂駅にて。

山頂駅に到着後は展望台へと登り、御荘湾ロープウェイの廃線跡を俯瞰しました。

その後すぐに松軒山公園を後にして、山麓にあるコンビニエンスストア「サンクス」にてハンバーガーとサンドイッチを購入して車内で食べました。そして今度は御荘湾を迂回して南レク馬瀬山公園内にある馬瀬山頂駅跡へ車を走らせました。ここでも駅舎は残っていましたが、ロープウェイの廃線後は事務所兼宇和海展望タワーのチケット売り場として利用されていました。私はここでタワーのチケットを買い、回転式の宇和海展望タワーに乗りました(表現が少し不自然ですが…)。タワーは回転しながら上昇したのちに下降するものです。私の地元で明石海峡大橋の開通前、神戸市垂水区に設置されていた「舞子タワー」と同じようなシステムです。しかもタワーにはダイヤがあり、私は14時20分の便に乗りました。乗客は3名でした。
タワーは回転しながら上昇し、最高点へ達した時は周囲の絶景を堪能できました。また、御荘湾ロープウェイの廃線跡もしっかりと見渡せました。そして今度は回転しながら下降し、6分後には地平へと戻りました。結構楽しかったです。



イメージ 4

宇和展望タワーからの眺めです。

タワーを楽しんだ後は、近くにある旧日本軍の戦闘機「紫電改」を展示している「紫電改展示館」を見学してからレンタカーへと戻りました。



イメージ 5

その後は御荘湾ロープウェイの御荘湾南岸で海から陸へと変わる地点まで車を走らせ、写真撮影しました。そして長崎駅跡までの間はこまめに車を止めて廃線跡を眺めたり写真を撮ったりしました。
これで御荘湾ロープウェイの廃線跡とお別れをして、国道56号線を松山方面へ戻りました。宇和島市街はバイパスの宇和島道路を通りました。その後は国道56号→松山道→大洲道路の順で往路の道をそのまま戻りましたが、大洲道路の最後の出口である大洲北ICにて下車し、国道56号と県道24号を走って予讃線旧線の五郎駅へ寄りました。ここは以前、内子線が分岐していた駅で遺構を確かめにやって来ました。単式ホーム1面1線化されていましたが、内子線のホームは残っていました。
しばらく五郎駅で休んでいると、伊予大洲方から臨時列車の『麗らかトロッコ号』が通過しました。乗車率は低そうでしたが…。



イメージ 6五郎駅にて。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
松軒山公園のスロープカー 山麓駅→山頂駅 203m 踏破達成!


今回新たに訪問した廃線跡

路線名区間距離備考
御荘湾ロープウェイ 長崎~馬瀬山頂 1,567m 2006年廃止
(参考:Wikipedia)