第143回 まだ春は遠い比叡山へ | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2002年3月、この月は色々ありまして、『青春18きっぷ』が使えたこともあり乗り鉄三昧でした。
早速3月1日に京都、滋賀方面を中心に乗り鉄をしました。
今回の日程 2002年3月1日(金) 【前半】

加古川603(JR神戸線・3600M新快速)651大阪(徒歩)東梅田703(大阪市営地下鉄谷町線)707天満橋717(京阪本線・緩行線)719京橋720(急行線・特急)802七条(徒歩)京都825(琵琶湖線・3608M新快速)835大津(徒歩)856浜大津(京阪石山坂本線)912坂本(徒歩)ケーブル坂本930(比叡山鉄道・坂本ケーブル)941ケーブル延暦寺(徒歩)比叡山頂1056(叡山ロープウェイ)1100ロープ比叡(徒歩)ケーブル比叡1115(叡山ケーブル)1124ケーブル八瀬遊園(徒歩)八瀬遊園1150(叡山電鉄叡山本線)1203出町柳

【昼食・後半へ続く】
この日は珍しく早起きしました。私の乗りつぶしは日没コールドになるルールなので、早起きした方が1日を有効に使えますからね…。

5時30分過ぎに自宅を出発。加古川駅にて『18きっぷ』のスタンプが押され、6時03分に発車する新快速に乗車しました。まだ早い時間帯ですが、通路側の座席しか空いてませんでした。そして終点の大阪で下車し、地下鉄谷町線に乗り継いで天満橋まで移動しました。

天満橋からは京阪本線に乗り継ぎました。今回の目的は、普段はデータイムに使用されていない天満橋~京橋間の複々線のうち、南側を走る複線(京橋の手前から外側を走るB線。現在の本線ルート)に乗ることにありました。
私は早速天満橋始発の普通電車に乗り込みました。車内はガラガラの状態で天満橋を発車し、地上に出るとさらに高度を上げて、立体交差で淀屋橋へ直通している急行線の上下線をオーバークロスして北側へ回り、やがて他の3線と同じ高さに下りて京橋に到着しました。


イメージ 12009年撮影。

途中のオーバークロス部は高い所を走るので眺めが良かったです。なお、現在この線は中之島線建設の過程で急行線に転用され、淀屋橋からの電車はすべてこのオーバークロス部を通ります。

京橋ではA線(急行線)を走る特急に乗り換えて、京都を目指します。車両は3000系の8連で、座席がほぼ埋まっていました。補助席が空いていましたが、車窓風景を眺められないのでドア脇に立ちました。私以外の乗客はすべて着席していましたので、他の客は私を変なヤツだと思っていたかもしれません。

京橋から42分、京阪特急を七条駅で下車しました。そして歩いて20分、JR京都駅まで行きました。

京都駅からは東海道本線(琵琶湖線)の新快速に乗り、2駅目の大津で下車、大津駅は初めて下車しました。
大津駅からはまた徒歩で琵琶湖の方へ、京阪の浜大津駅まで移動しました。そして石山坂本線の未乗区間(浜大津~坂本)の乗りつぶしをしました。
車両は600形の2連。乗客はまばらで私は後部車両のロングシートに座って車窓風景を眺めました。浜大津以南と比べて線形が良く、割と速度が出ている印象でした。浜大津から16分で終着駅の坂本に着きました。乗客は5~6名ほどでした。


イメージ 22009年撮影。

坂本からは、またまた徒歩で坂を上り、今度は比叡山鉄道の比叡山鉄道線(坂本ケーブル)のケーブル坂本駅へ向かいました。途中からバテてきて汗だくになり、15分ほど歩いてケーブル坂本駅に到着。しかし、ケーブル発車時刻の3分前で、大急ぎで片道きっぷを買ってケーブルカーに乗り込みました。車両は2号車の「福」号でした。閑散期だったからか、乗客は少なかったです。


イメージ 3ケーブル坂本駅にて。

坂本ケーブルは路線延長が2,025mで、日本最長のケーブルカーです。途中、トンネルと曲線を交えながら山を登り、琵琶湖も望めました。

また、坂本ケーブルは中間駅が2駅ありましたが乗降はゼロでした。そして約2kmの道のりを11分かけて登り、9時41分に山頂側のケーブル延暦寺に到着しました。


イメージ 4ケーブル延暦寺駅にて。

当然ながらケーブル延暦寺駅は標高が高く、3月に入ったとはいえ寒かったです。駅には長居はせず、坂道を上って延暦寺バスセンターへ。バスに乗り継いで叡山ロープウェイの比叡山頂駅を目指そうと思いました。しかし……バスは3月20日頃まで運休と時刻表の所に張り紙がしてありました…。私の調査不足で、完全に失敗してしまいましたorz 3月になりましたが、比叡山はまだまだだったのです…。
それならば比叡山ドライブウェイを歩いて行こうと思いましたが、道路標識に「歩行者通行不可」と書かれていて、比叡山頂駅へ行けなくなりました。私は何とかならんかと考え、バス停にあった案内の地図を見ました。すると、比叡山延暦寺の入口から比叡山頂駅へ向かう細い道があるではありませんか!? 早速私はそちらの方へ向かいましたが…何とその道は延暦寺の入口の向こう側、つまり拝観料を払い寺に入ってからでないと細道に行けなかったのです。しかし寺へ入るには550円の拝観料が必要で、この負担は当時の私にとって大きすぎます……そこで私は、受付の人と交渉し、細道を通行させてもらえるように交渉しました。そして、寺の諸堂を拝観しないことを条件に、料金を払わずに細道を通って良いという事に話がまとまり、私としてはうまく行きました。現在は拝観料を払わないとダメかもしれませんが…。また、今となっては延暦寺を拝観しても良かったかな…と思いました。

そして私は延暦寺に入り、すぐの所で左に折れて登山道のような細道を登り、叡山山頂駅を目指しました。しかし…普段着の格好では登山は苦しく、なかなか前へ進めませんでした。途中からは森の中へ入り、本当に比叡山頂駅へ行けるのかと思ったりもしました。しかも後半はひたすら上り坂で、この日はすでに徒歩三昧で疲れていてイヤになり途中で休憩していました。すると、坂の上から大学生らしきカップルが1組下りてきてすれ違いました。坂の上に何かがあるのは間違いないと確信し、私は今一度奮起して再び歩き始め、延暦寺の入口から45分ほどで、やっと叡山ロープウェイの比叡山頂駅に着くことができました。私は汗だくでバテてしまい、少しの間椅子に座ったまま動けませんでした。

さて、たった数分で立て直して体力が回復したあとは、ケーブル八瀬遊園までの連絡乗車券(?)を購入し、目的の叡山ロープウェイに乗車し、比叡山を下山しました。3月1日に冬期運休が明けてこの年の初営業日に乗車できました。しかし、乗客は私一人でした。また、山麓側から来たお客も少ないようでした。
ロープウェイは定刻の10時56分に発車し、比叡山を下り始めました。麓の方を眺めると、京都市街が一望できました。あと、車窓右手にリフトが見えましたが、気になりながらも撮影せず……後に調べたら「比叡山人工スキー場」だったようで、2001年の冬シーズンをもって営業を終了したようです。ということは私の訪問日にはまだ営業していたかもしれません…。
リフトに気を取られてしまい、あっという間に中腹のロープ比叡駅に到着しました。約4分の道のりでした。


イメージ 52009年撮影。

ロープ比叡駅と、この次に乗る叡山ケーブルのケーブル比叡駅は駅舎が別々で、少し離れていました。ロープ比叡駅より相当古そうなケーブル比叡駅から叡山ケーブルに乗って、比叡山をさらに下山しました。乗客はやはり私一人で、ケーブルカーも2002年初営業日だったにもかかわらず寂しいスタートになったようです…。


イメージ 6ケーブル比叡駅にて。

ケーブルカーは上空を走るロープウェイと違い山間の線路上を走るので、眺めはイマイチでしたが、それでも急勾配をゆっくりと下るのはそれなりにスリルがありました。そして約9分で山麓のケーブル八瀬遊園駅に到着しました。ちなみにケーブル八瀬遊園駅は私が訪問した9日後の3月10日にケーブル八瀬駅に改称されました。

ケーブル八瀬遊園駅からは、この日5度目の徒歩連絡で叡山電鉄の八瀬遊園駅へ移動しました。ただし、わずか5分ほどで着いたので、さほどしんどくありませんでした。
そして、こちらも9日後の3月10日に八瀬比叡山口駅に改称された八瀬遊園駅から、叡山電鉄叡山本線の電車に乗りました。車両はデオ720形の721号で、つりかけ駆動の電車でした(現在はカルダン駆動に改造済)。乗客は4~5人で車内は閑散としていました。


イメージ 72009年撮影。

八瀬遊園から次第に住宅の密集度が増して行き、駅ごとに乗客が増えていきました。そして鞍馬線が分岐する宝ヶ池から先はどんどん乗客が増え、最後は立客まで出た状態で終点の出町柳に着きました。

12時を回り、朝が早かったこともあってお腹が空いてしまい、駅構内(改札外)にあるロッテリアでてりやきビーフバーガーセットを食べました。私は乗り鉄の時にハンバーガーばかり食べてるなぁ…と、記事を書きながら思ってしまいました……。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
京阪電気鉄道:京阪本線(B線。外側線)天満橋→京橋(1.7km)
京阪電気鉄道:石山坂本線浜大津→坂本7.4km踏破達成!
比叡山鉄道:比叡山鉄道線(坂本ケーブル)ケーブル坂本→ケーブル延暦寺2.0km踏破達成!
京福電気鉄道:叡山ロープウェイ 比叡山頂→ロープ比叡 485.86m 踏破達成!
京福電気鉄道:鋼索線(叡山ケーブル)ケーブル比叡→ケーブル八瀬遊園1.3km踏破達成!
叡山電鉄:叡山本線八瀬遊園→宝ヶ池1.8km踏破達成!
(参考:Wikipedia。また、橙色の背景色は索道の踏破路線を示す。)