第41回 【大回り乗車】で阪和線と和歌山線を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

1999年が終わり、『ミレニアム』などと騒がれた20世紀最後の年、2000年が始まりましたが、相変わらず暇が無く、鉄道乗りつぶしのチャンスがなかなか訪れませんでした。
そんな中、3月に大学の後期試験の結果が出て、今後はそんなに履修しなくても卒業できる目処が立ちました。4月からの4回生(4年生)は兵庫県加古川市の実家から大学に通うことにして、大阪府吹田市千里山駅近くの下宿を引き払う事にしました。


さて、本題に入ります。2000年4月11日、昼前から何もすることが無かったので、久しぶりに乗りつぶしをする事にしました。
そこで、大都市近郊区間の【大回り乗車】のルールを利用して、阪和線と和歌山線の乗りつぶしを決行しました。

2000年4月11日(火) 

大阪1130頃(大阪環状線内回り)1150ごろ天王寺1210(阪和線:4135M関空・紀州路快速)1247日根野1250(阪和線・4535M紀州路快速)1316和歌山1351(和歌山線・456M普通)1621王寺1625(大和路線・427K区間快速[東部市場前経由])1644天王寺1650頃(大阪環状線内回り)1710ごろ大阪1800(JR神戸線・3629M新快速)1851加古川

スタートはJR大阪駅からです。とりあえずJスルーカードを使用して、天王寺駅まで行って改札を出ます。きっぷうりばの券売機で、東部市場前まで(2.4km⇒3kmまで)の120円切符を購入して再び改札内に入ります。
そして大和路線ホームから関空・紀州路快速に乗車します。関空・紀州路快速に使用されている223系0番台は転換クロスシート主体の座席配置ですが、関空への旅行客の荷物に配慮して配列が2人掛け+1人掛けになっていますが、実際は座席定員が少ないので天王寺からでは窓際座席に座れる確率は高くありません。私は運よく後ろ3両「紀州路快速」の窓際座席を確保できました。

阪和線は、長居付近はまだ地上を走っていました。それにもともと私鉄の路線だったせいか駅がやたらと多く、いくつかの駅で普通電車を追い越しました。普通電車も103系ではしんどいような気がして、阪神のジェットカーのような高加速の車両を導入したらいいのでは?と思ってしまいましたが、まぁ無理でしょう。

日根野で前5両の「関空快速」から切り離され、3連になった「紀州路快速」は少し身軽になりすぎた感じはありますが、実際は3両でも車内は閑散としていました。
山中渓付近では駅名のまま山中を通り、和歌山県に入ると車窓左側には和歌山平野が現れます。紀ノ川を渡って紀勢本線とこれから乗る和歌山線と合流して和歌山に到着しました。

腹が減り、和歌山線王寺行きの発車まで時間があったので、ホームにある立ち食いうどん店で、うどんを食べました。


イメージ 1
2009年3月、吉野口駅にて撮影。

さて、今回の目的である和歌山線の乗りつぶしを始めます。王寺行きの普通電車はオールロングシートの105系2連です。長区間でトイレなし(当時)かつロングシートはしんどいです。まぁ高田まで乗り通す人はほとんどいないでしょうが……むしろ和歌山線のような路線であれば飯田線の119系(セミクロスシート)の方が合ってるような気がします。和歌山線のラッシュ時の状況が分からないですが…。
幸い乗客が少なかったのでロングシートに腰掛けながら車窓風景を楽しむ事ができました。

和歌山を出発するとひたすら紀ノ川に沿って東へ遡って行きます。橋本では、まだ乗っていない南海高野線の車両が停まっていました。奈良県に入って五条を過ぎ、次の北宇智はスイッチバック駅(現在は通常の駅)で、列車が2度方向転換しました。貴重な体験ができました。
近鉄吉野線と乗換ができる吉野口を過ぎ、奈良盆地へ下って御所に着きます。御所からは線形が直線的になり、大和高田市街に入り近鉄南大阪線と交差し、桜井線と合流すると高田に到着です。
高田~王寺は1999年9月に乗りつぶし達成した区間です。JR五位堂駅はまだありませんでした。

王寺からは大和路線で戻りますが、すでにデータイムのみの大和路快速の運転は終了していて、大阪環状線直通の区間快速に乗りました。

車両は大阪環状線用のオレンジ色の103系8連でした。
道中、車掌に「大回り乗車」を説明して東部市場前~大阪の乗車券を購入しましたが、車掌はすぐに理解してくれたので助かりました。東部市場前を通過して今回の「大回り乗車」が達成され、ちょうど1周して天王寺に戻ってきました。

天王寺で下車し、旧「城東線」区間に乗りたかったので環状線内回り電車に乗り換えます。

当時は加古川~大阪を含んだ通学定期を持っていたのですが、定期券に入場記録を付けたかった事もあり直接加古川へ帰らず、一旦大阪で改札を出て、東梅田の旭屋書店へ鉄道関連の書籍を探しに行きました。

しかし、欲しい本が無かったので、大阪18時発の新快速でとっとと加古川の自宅へ戻りました。


「大回り乗車」は、お金をかけずに長距離を乗車できるのがありがたいのですが、途中下車できなかったり、きっぷが時間超過で自動改札で引っかかったり、いちいち駅員や車掌に説明するのが面倒くさい、といったデメリットもあります。
しかし、「大回り乗車」ルール上正当でありますから、今度「大回り乗車」をする際は、行程表を携帯して行こうと思います。 (つづく)


今回の踏破路線

路線名区間距離備考
JR西日本 阪和線日根野→和歌山26.4km踏破達成!
JR西日本 和歌山線和歌山→高田76.4km踏破達成!