日曜は、朝からずっと確定申告の下準備をしていた。
本当に、私は学ばない。
毎年、毎年、「来年度の申告の時はこんな苦労をしなくてもいいように、少しづつ入力したり、領収書の整理をせめて半年に一度はやろう」と固く誓う。
それなのに、日々の暮らしに追われ、去年の秋までは慶応通信のレポートと科目試験、卒論の準備に追われて、明日しようと思っているうちにまた、また確定申告の時期を迎えてしまった。
道のりはまだ遠い。(1年まるまる何もやってないってどうよと今年も反省)
会計事務所に頼むほど稼いでいないし、もったいない。そのために弥生の入力を学び、簿記を勉強し、商工会議所に勘定科目の勉強に2回足を運んだもん。
夕方からは、確定申告の作業を中断して、英検の二次試験の授業をオンラインでやった。英検の二次試験は英会話なので、1対1でみっちりやる。しかし普段は生徒がほぼ定員いっぱいなので、一次試験合否がネットでわかってから、ずっと休みをつぶして二人から三人教えて全員合格を目指している。プチ自慢すると二次試験の合格率は、ほぼ100%だ。
昨日は、同居する夫も次女も夕食を外で食べてきたので、夕食は作る必要がなく、確定申告の作業を続行すべきだったのだが、夜どうしても行きたいところがあった。
オンライン授業を終えて、友達の家に遊びに行っていた次女が帰宅するのを待って、出かける準備をしていると、散歩用の財布がないのに気がついた。
思い当たるところを捜したが、見つからない。でも次女が待っているので、とりあえず携帯だけを持って出かけた。
行ったの徒歩数分のところにある善徳寺。
遠目からも浮かびあがった満開のしだれ梅が見える。
反対のお寺側から撮影。
梅の良い匂いが漂っていた。
土曜日の昼間だとこんな感じだった。
いやあ、今年も見れて良かったと嬉しかったが、一抹の不安がよぎる。
「お財布はどこにいったのか・・」
帰宅して、思いつくかぎりのところを捜す。ごみ袋まで確認したがなかった。
その財布は、100円ショップで買ったお散歩用だった。いつも使っているシンクビーの長財布はポケットに入らない。お出かけ用のヴィトンのダミエは入るが、もっこりしてしまう。どうしようかと思っていたところに、たまたま見つけたのが下記の財布だ。まあ小物入れかもしれない。
何がいいかというと、チャックがついているので、必要なカードが4枚入る。
散歩途中でたまに寄るセブンイレブンのナナコカード、ドラッグストアで使うTポイントカード、イオンカード、デビッドカードを入れている。
チャックの中の現金は、2000円くらいの札と小銭くらいだ。
財布は100円なので、どうでもいいがカードが大変だ。最後にこの財布を使ったのはいつか思い出してみた。確か、昨日の散歩は清澄庭園方向で、そうだいつもゴンの猫草を買うお花屋さんで、可憐な「花カンザシ」を5鉢買ったわ。
それを二つに分けてもらって、両手にぶらさげて、歩いていて、小腹が空いたので、コンビニで、店内で焼いて売っているパンを買ったのを思い出した。
落としたとしたら、そのコンビニか、そこから家までの道しか考えられない。
予備に買ってあった色違いの財布をもって、コンビニに聞きに行くことにした。
道すがら民家の塀などをみて歩いた。この辺の住民は親切で、道で落としたものを目につきやすいところに置いてくれる。私も数年前に落としたシュシュが塀に置かれていて取り戻した経験がある。
子供のハンカチが植木に置かれているのを見つけた。
子供の靴下や靴の片方なども見たことがある。下町らしいなと思う。
が、財布はなかった。
近くの交番に届けを出しにいかないといけないかな。憂鬱な気持ちで、コンビニに入った。
「すみません、昨日の午後3時ごろ、これと色違いの財布が落ちていなかったでしょうか」
多分ないなと思いながらきいた。だって、財布にはボケ防止のお守りのボケナスと鈴がつけてある。落としたら鈴の音がして気が付くはずでしょう。
店員さんは、色違いの財布を見るなり、
「ああ、ありますよ。落ちていました」と言ってすぐ、どこからか持ってきてくれた。安っぽい子供が使う財布なのが幸いして、チャックのカードまで確認していなかったようで、本人確認は一切なく、すぐ渡してくれた。
落とすのが怖くて、家の鍵にも大きな鈴をつけている。それで常にポケット内で鈴の音がしているので、慣れてしまい落ちても気が付かないという間抜けさだった。
ポケットには、財布と携帯電話、手袋を入れている。手袋の出し入れの時にでも落ちたのかと思う。いや、買い物しすぎだろう。小さいけど5鉢の花とパンだよ。
見つかって本当に良かった。
カードはすぐに携帯電話のカードを差し込むところに入れ替えた。携帯は落とすことはないと思うし、常に身近に置くので万一落としてもすぐわかる。