棟方志功展を鑑賞した翌日の月曜日、上野の東京国立博物館で開催中の「やまと絵」特別展に行ってきた。
普通は、月曜日は閉館なのだが、なぜかこの日だけ「やまと絵」が開かれている平成館だけが開館していた。行けないと思っていたので、これは行くしかないと思った。
東博の日本庭園は閉まっていて残念だったが、「やまと絵」は行ったかいがあったと心から思う。中学や高校でもごく簡単な説明と作品名は習う。それでも興味はそそられると思うが、慶応の「日本美術史」のテキストで勉強した細かい技法などが確認できて面白かった。
私の選ぶこの展覧会の1枚は、
鳥獣戯画だ。写真が許可されていなかったので、買った絵葉書を載せる。
他にも国宝の《源氏物語絵巻》、《信貴山縁起絵巻》はしびれた。読み方が難しくて試験前に何度も覚えたなあ。「しぎさんえんぎえまき」
満足して、公園の中を歩いて駅に向かっていたら、人だかりが見えた。なんだろうと思って見に行くと、
モネ展が開催中だった。月曜日は休みじゃなかったんだ。誘ってもらい入った美術鑑賞のグループがこの間見に行かれた美術展だ。私は仕事で参加できなかった。
連日の美術鑑賞で疲れているし、帰ろうと思ったけど、こんな偶然はないと思って、当日券を買った。入場が30分後だったので、お昼ごはんを食べるのにちょうど良かった。
モネ展も一部が写真撮影が可能だった。
それで、私のこの美術展の1枚は、
やっぱり《睡蓮》かなあ
平日なのに混雑していて、ショップは30分待ちだったので絵葉書を買うのを断念した。さすがに、二日連続で大型美術展を鑑賞するのは無理がある。モネは大好きだが、集中力が鈍って鑑賞もただ見ているという流しになってしまった。
足がもう駄目だった。夢中で見ているときは足の疲れも忘れるが、その意欲と力が萎えて足が座りたいと脳に訴えた。
大型美術展は、シニアの私の場合は、1日一つにするべきだと悟った。翌日はシップを何枚も貼って痛みに耐えた。鎮痛剤も飲んだ。
しかし、懲りずにまた昨日大型美術展に行ってきた。
国立新美術館で開催中のイブ・サンローラン展。これも招待券があったので行ってきた。六本木という立地のせいか、すごく混雑していて入場するのに40分もかかった。
一部写真可だった。
ここでの私の1枚は、
ゴッホのアイリスをモチーフに作られたジャケット。厚みがあるゴッホの絵のようにビーズ、スパンコール、刺繍が重なって立体的だ。でも重そうで着るのは大変そう。
これで、年内の美術鑑賞は終了した。
大型美術展は、ハシゴしない。これが教訓になった。
行くからには、万全の体調で楽しみたいな。