7月17日の海の日、

久しぶりの休みだった。私の塾は日、月が休みなのだが、ずっと英検の二次試験の練習や振替授業などで、その休みも潰れることが多かった。

 

去年、次女と岩崎庭園を見に行った時、不忍池に蓮がたくさんあるのに気がつき、夏の花の季節に必ず来ようと話した。

ふとそれを思い出して検索すると、花がちょうど良い具合に咲いていた。早起きは辛いから9時に家を出ることにした。

夫は、もっと早く行かないと花は閉じていると言ったけど・・。

 

午前中に行けば、花は咲いていると信じて行った。

 

花は咲いていた。大変な数の蓮だった。そして、その合間に桃のような蕾と綺麗に開いた花びらが見えた。

 

すごい。良かった来て。

 

花には感動したけど、ものすごく暑い。暑さ対策はしてきた。

 

帽子をかぶり、サングラスをかけ、ハンカチを濡らして握りしめて歩いた。時折、水筒のお茶を飲んだ。

しかし、汗は噴き出した。昔は汗をかかない体質で、どうしてそんなに涼しい顔をしているのとよく言われた。

 

でも、年をとって、暑い中、歩くと顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。

 

こっ、これはまずい。塩飴を出して口に入れた。

 

もう帰ろうかと思ったけど、ここまで来たら、見たいなあとちょっと思っていた展覧会に足を延したい。予約制なので、当日券が買えるかどうかわからないけど、取り合えず行くことにした。

 

 

しかし、暑い。帰れば良かったとちょっと後悔した。

 

東京都美術館に辿り着いた時には、疲れ果てて口をきく元気がなく、次女の話しかけに頷くだけだった。

 

まず、入場券を買う。チケット売り場は空いていて、すんなり買えたが、見学する元気が残っていない気がした。

とにかく座りたい。できれば横になりたかった。

 

たまたま入場できる時間まで、まだ間があったので、レストランに入った。

 

私は軽くヨーグルトと紅茶、クッキーを朝食に食べていたが、次女は何も食べていなかった。

私は食欲もなく、ウーロン茶だけにしようかと思ったけど、オニギリを1個頼んだ。

 

身体のほてりが取れない。お水をハンカチにしみ込ませてぎゅっとにぎりしめる。

 

ミシンで手作りした保冷剤を入れる袋(アルミみたいな素材)の保冷剤はまだ冷たかったので脇の下にはさんだ。

後で知ったけど、年寄りは熱さによる感覚機能が低下しているらしい。

どおりで熱さで顔が真っ赤になって、それがなかなか取れなかったわけだ。

 

熱中症になりかけた私を救ってくれたのは、なんとオニギリだった。

塩がとてもきいていて、美味しい。また中の鮭がものすごく塩辛かった。

 

塩が私を元気にしてくれた。塩飴一つじゃ足りなかったんだ。

 

《赤の大きな室内》

 

《眠る女性》この画が気に入った。

 

これらの絵は写真撮影がOKだった。写真撮影ができるコーナーがあるのは珍しい。十枚くらい撮影した。

 

帰りは、上野公園を通って駅まで歩いたが、途中でバイオリンを弾く外国人がいた。

その曲がクイーンのボヘミアン・ラプソディだったので、木陰で聴いた。

 

とても上手だったので、次女とそっと小銭だけど、広げられたバイオリンケースにいれた。

演者はちょっと小首でお礼をいう仕草をしてくれた。

 

とても、楽しかったけど、あまりの暑さに少し眩暈もしたし、危なかったと思う。

シニアは、不要不急の日中の外出はしない方がいいと思った。特に、道路の照り返しがひどい。