昨日は、長い1日だった。

 

まずお昼すぎに家を出て、清泉女子大に向かった。この日、生涯学習講座の受講を申し込んでいた。申し込んだ講座は、「コンドルの頭の中の日本」で4回連続の講義だ。ただ英語塾の仕事があるので受講料はフルに支払ったが、1番興味のある2回目と3回目だけを受講することにした。土曜日の生徒は7名いるので、その振替は結構大変だったが、皆快く応じてくれた。

 

五反田の駅から遠かった。地図がよくわからず、パトロール中の警官と郵便配達の方にきいてやっとたどり着いた。

 

旧島津侯爵邸(現清泉女子大本館)が見えて感激した。コンドルの名作だ。これが見たいがために、この講座を受講する決心をした。関係者以外入れないので、オープンキャンパスで行くかなあと思っていたら、興味のある講座を見つけた。今回の講座は、「西洋建築から見たコンドルの日本」がタイトルでおこなわれたが、知らない事がたくさんあって楽しかった。特にコンドルが建物の中に仕組んだ日本の話は、感動ものだった。日本人が「気配」を敏感に感じる民族だとコンドルは知って、櫛形窓を配置したのかもしれないという推測は秀逸だと思う。

 

何より、たまたま隣の人と三重県にある旧諸戸西六邸の話をしていたら、前の席の方が小耳にはさんだらしく、私も5回行きましたと話に入ってこられ、いかに良かったかを3人で話して盛り上がった。今まで家族に話しても反応が薄かったのに、ここには私と同じように感動した人が沢山いるのだと驚いた。趣味の仲間というのはこういう事なのかと思った。私は独学でいろいろ調べたり、見学もほぼ一人で行くので、感想を交換する人がいなかった。受講者は男女4対6くらいで、シニアの人が多かった。

 

講義の後、中庭に出ることができた。

 

 

中庭も美しい。一階はトスカナ式、二階はイオニア式の列柱からなるベランダ。中もガラス越しによく見えた。

 

帰ろうとしてたまたま一緒になった方と話すと、なんとコンドルが作った上野の岩崎邸でボランティアでガイドをしている方だった。そこでもいろいろコンドルのことなどを教えてもらった。次の講義がコンドルと河鍋暁斎で、4月にTVのニコライ堂の特集で初めてこの二人の交流を知って以来興味をもっていたので、すごく楽しみだ。

 

家に帰って1時間くらい休憩したら、今度は次女と竹の塚にある生物園に蛍を見に行った。6時半に着くと、館内にかなりの列があった。見学が始まるのは7時30分なので、このままずっと動かず列で待つのは嫌だと次女が言う。それで館内の他の場所をまず見学した。

 

二階にあがると温室があり、いろんな種類の蝶がひらひらと舞っていた。

 

 

後の展示は列が動くときに見学できそうだったので、一次退出して夕食を食べに行った。ロイヤルホストに入った。何年ぶりだろう。私は海老とホタテと野菜のソテーを頼み、次女はビーフシチューを頼んだ。ゆっくり食べて、見学が始まる7時30分に戻ると、列は館内からずっと外に伸びていて、めげた。でも入室で列は動いていくので、頑張ってまった。1時間30分の待ち時間だった。

 

蛍はたくさん飛んでいた。細長いテントでおおった真暗な道をレールを頼りに進んでいく。距離は結構あった。餌場には塊でいたし、乱舞状態だった。こんなに沢山の蛍が飛んでいるのを見るのは初めてで見惚れた。待ったかいがあったと思う。

 

帰宅後、疲れたなと思ってテレビをつけると、なんと故郷の無量寺にある芦雪の虎が映っていた。

 

https://ameblo.jp/s-lilipat/entry-12454583732.html

 

4月にこんな記事を書いたばかりだったので、びっくりした。

 

8日のテレビ東京の美の巨人は【 和歌山 串本町 無量寺 串本応挙蘆雪館】長沢芦雪『虎図』だった。見逃さなくて良かった。

 

うわあ、本当に内容の濃い1日だった。