ブログを何度か書きかけたが、いろんな想いや考えが交錯して、文にならなかった。


まだ気持ちの整理はつきませんが、忘れないうちに、地震にまつわる日記を記録しておきたいと思う。


3月11日の地震の時


私は夕食の準備をしていた。英語を教えているので、夕食はだいたい3時くらいに作る事が多いが、その日は少し早目だった。お味噌汁が完成し、これからナスビを揚げようと準備をしていた時に、大きく揺れた。期末試験中で、お昼に帰宅していた上の娘に、机の下に入るように言って、自分も机の下に入った。


お味噌汁は半分こぼれてたが、落下物はなかったし食器も無傷だった。その後、夫は会社から歩いて帰宅。1時間で帰れたようだ。下の子は徒歩3分の学校なので迎えにいった。その日の英語の授業は中止にした。


3月12日(土)

ガス、電気、水も止まらず、何事もなかったように過ごしたが、テレビの画面にくぎ付けになった。高校生の娘にはメールがたくさん届いて関東も被災している所があるのがわかった。新浦安に住んでいる友達を家に連れてきていいかと上の娘が言う。液状化が酷くて断水。お風呂に入らせてほしいと友達に頼まれたらしい。「いいよ」と即答した。


3月13日(日)

上の娘は朝からコンビニに義援金の募金をしに行ったが、電話がかかってきた。「ママ、早くスーパーで買い出しに行かないと物がなくなるよ」


スーパーでお米を買おうとしたがなかった。計画停電があるときいたので予備用電池と水を買おうとしたが、それもなかった。トイレットペーパーもなかった。いつも1週間分の食糧を日曜日に買うのだが、停電があるなら冷蔵庫は使えない。う~ん、取りあえず3日分の食糧とクーラーボックス用の氷を買った。


米とトイレットペーパーがないと困る。次に行ったローソンで最後に残った5kgの米をゲットしたが、トイレットペーパーは買えなかった。


計画停電のグループの中に私の住む区は含まれていなかった。冷蔵庫が使えるし、懐中電灯の電池は今あるので大丈夫だ。


3月14日(月)

上の娘の学校は休みになった。下の娘は普通に学校に行っているが、食材の調達が困難になったとの理由で給食が中止、午前授業になった。夫も、普通に会社に行っている。地下鉄は本数が減ったけど動いているので通勤に影響がないようだった。


主婦群は備蓄に励んでいるようで、友達は実家から水やお米を送ってもらったと話していた。私も米が心配で、実家の母に状況だけを話した。1週間分しかないので、2、3日中に買えなかったら送ってくれるよう頼んだ。


3月15日(火)

私はパートに行った。東京の物の流れが悪くなったのを実感した。パート先の特養老人ホームでオムツの在庫管理は私の仕事の一つだが、午前中に電話すると「通常通りに配送できます」という話だったのに午後には、納期が遅れると言われた。1週間分の予備はあるので、なんとかなると思うけど、心配だ。ガソリンが買えなくてディケアーの送迎運転手は、困り果てていた。7ヶ所まわって、やっと確保できたようだ。値段も上がっている。


帰宅途中、ドラッグストアーに入るとちょうどトイレットペーパーが入荷した時だった。早速買った。お一人様一袋だったが、しっかり者の上の娘も時間差で買ってくれていた。これでトイレットペーパーは大丈夫になった。


問題は米だ。そうだ、資料館通りに小さな米屋さんがあった。行ってみると、店頭に米はなかった。米屋さんに米がないって・・・。でも明日入荷の米の予約ができるときいたので、早速予約した。


弟からメールが入る。運送屋に問い合わせると「受け付けるけど、いつ到着できるかはわからない」と言われたそうで、早目に送るから何がいるか言ってくれとの事だった。電話をかけると母は送る物のリストを作っていて、その中に塩があったそうだ。塩???「人間は塩がないと生きていけない」と母が言ったというので弟と大笑いした。娘を思う母の気持ちが有難かった。取りあえず、米が買えたから、当分は大丈夫だと伝えた。


3月16日(水)

朝、上の娘とスーパーに行く。驚いた事に節電で肉や魚の売り場のショーケースも電気が消えていた。売り場に物がない棚も多い。焼そばを作ろうと思ったけど、そばがなかった。あるもので日曜日までの献立を考えて買った。スーパー内のパン屋で焼き立てパンが少し買えた。帰宅途中に米屋で予約した米を買った。「良かったですね、昨日予約されて。ガソリン不足で米はもう当分入荷しないので、明日から店を閉めるんですよ」とお店の人がいうのでビックリした。


まだまだいろんな事があるような気がするけど、落ち着いて自分の出来る事をやろうと思う。取りあえずは、必要な物以外は買いだめをしない、節電をする事を心がけたい。


不便があろうと、怒ったりしている人はいない。それは「被災地の人達の事を思えば・・」という気持ちが誰の心にもあるからで、日本人の道徳観や国民性は素晴らしいなあとあらためて思っています。