既にお知らせしているとおり、バンギさんと、『タロットワークブック』を基本にした、2回目のタロット講座を12月に予定しています。
実は、そもそもこの講座を始めるに至ったのは、ちょっと理由があります。
『タロットワークブック』は、我々翻訳チームの人間も、実際かなり面白い、素晴らしい本だと思っているのですが、どうも意外と活用されていない、この本のこの本たる所以というところが、あまり伝わっていないのではないような気がして、それでは勿体ないかな?それを何とかお伝えできる場を設けられないかと考えたわけです。
この本には、従来のタロット本にはない、カードを自分で選んでいくタイプのエクササイズがいくつか存在します。
例えば、自分の今の気分に合うカードを感覚で選んでいくというエクササイズがあります。
このエクササイズは、カードの意味なんて知らなくても構いません。
あるいは知っていたとしても、「カードの意味はこれこれだから」と選ぶのではありません。選択する際に、何か言葉で説明する必要はないのです。
ともかく、絵柄を見て、何となく今はこの気分かな?というのを、合う・合わないと分け、合うものを更に見て、合う・合わないを分けていき、最終的に5、6枚に絞り込みます。
最終的に、その中で最も自分の今の気分に合うものを、1枚選びます。
そして、そのカードの人物になって、カードを描写します。
例えば私は今、「教皇」を選びました。
このカードには、3人の人物が描かれていますが、このような場合は、どの人物になっても構いません。
さて、この「教皇」が何を語りだしたのか?…それは秘密ですが。(笑)
このようなエクササイズを莫迦げたものだと思われるでしょうか?
が、これ、自分の気分が落ち込んだとき、迷いがあるとき、意外と効果があるのですよ。
何か迷ったとき、人に話したり相談したりすると、自分から答えが見つかったという経験をしている人は多いと思います。言葉という形にして外出すことで、自分でも状況を客観視できるからですね。
これは、もしあなたが迷ったり悩んだりしていて、でも良いタイミングで話せる友人が見つからない、なんて時に有効なセルフ・カウンセリングのツールとなります。
遊び感覚で、気楽にカードの絵柄、色、シンボリズムと遊んで下さい。
そうすると、不思議な事に、見えないところでじわじわと内的変容が起こってきます。
その理由は、とこれは書くと長くなるんで、ご興味のある方は講座でどうぞ。