ご無沙汰してます、黒恋です。
数日前にシャドウバースにてアディショナルが追加され、アンリミテッド、ローテーション共に環境がガラッと変わったように思います。
今回はこの中でも、事前から壊れカードと目されていた「背徳の狂獣」というカードについて触れたいと思います。
◯もくじ
・新アーキタイプ、背徳ヴァンパイア
・あとがき
◯新アーキタイプ、背徳ヴァンパイア
今回、久々に雑記帳を更新するきっかけになったのはこのカードです。その名も「背徳の狂獣」。
3コスト3/3、進化後5/5という恵まれたスタッツ、そして自身の場にアミュレットがあれば登場時に2点を盤面に飛ばせるおまけ効果がついてます。
そして、このカードがこれまでの環境を変えた最大の理由が進化時の効果にあります。それが「自身のターン中、カードを1枚引くたび場か顔に1ダメージ」というとんでもない能力。
そして、アンリミテッドにはこんなカードがあります。
そう、手札入れ換えの元祖「新たなる運命」です。
仮にこのカードを手札が9枚(上限)の状態で打てば「2コストで8点を場と顔にばらまく」神のカードと化します。あたまおかしい
一例として先行を取った場合、
1t:ターン終了(手札4枚)
2t:血の取引(自身に2ダメージ、その後2ドロー)、その後ターン終了(手札6枚)
3t:悪夢の始まり(後述)またはワンダーコック(後述)、ターン終了(手札8枚)
4t:手札が8枚になるよう軽くカードを切る(アミュレットを置けると背徳で得をする)
5t:背徳の狂獣進化、新たなる運命(7ダメージ)、ターン終了(手札7枚、相手リーダー残り13)
6t:新たなる運命(7ダメージ、相手リーダー残り6)、新たなる運命(6ダメージ、相手リーダー残り0)
と、条件はいくつか絡みますが最速6ターンで相手を飛び道具のみで破壊することができます。
背徳の狂獣によるダメージは盤面にフォロワーがいた際、そちらにも飛びますから上記のようになる場合は少ないです。しかしながら、後述するドローソースやバーンカードによって6~8ターンにはケリをつけられる、かなり強いデッキとなっています。
まず、上記において説明を省いた悪夢の始まりとワンダーコックについてざっくり書きます。
まずは悪夢の始まり。
効果は画像の通りとなりますが、端的に言うと「ヴァンパイアフォロワーを2枚引いて、1/1を2体場に出す」というとんでもない能力を持っています。
このカードがどれだけイカれてるかというと、同じ2ドローをできるカードに「精神統一」があります。こちらは3コストです。そして、1/1を2体並べるカードに「眷属の召喚」というのがあり、こちらは2コストです。
本来の効果から考えれば2+3=5コストが適正です。ところがこいつは引けるカードがフォロワーに限定されているうえでの3コストなんです。頭がおかしい。
そして、ワンダーコックについてです。
こちらはタイプに「自然」とある、名前の異なるカードを2枚引きます。
現在のローテーション環境でも「機械ヴァンパイア」や「コントロールエルフ」など、様々なリーダーで用いられる優秀なドローソースとなります。そして、こいつがなぜやばいのか。
そう、背徳の狂獣はタイプが自然なんです。
要するに、構築次第では確定で引っ張ってこれるってことです。
そして、ヴァンパイアには豊富なバーンカードがあります。
そして、今環境であるナテラ崩壊によって追加された「紅のワルツ」ですが、こちらは2コストで「相手リーダーに3点」か「自身の進化権を1回復」のいずれかを選んで発動できます。
はい、要するに「ダメージを食らわない鋭利な一裂き」です。何度も言ってますが、こいつも頭がイカれてます。
そうそう、バーンカードといえばこんなのもありました。
2コスト2/2、進化後3/3と少し控えめなスタッツですが、進化後の能力がぶっ飛んでます。それが「相手の場にいるフォロワーすべてと相手リーダーに2ダメージ」というもの。さらには、このカードにはドレインという、攻撃時に自リーダーを回復する効果を持っています。
要するに相手が先行時に横展開をしたテンポをすべて破壊した挙げ句、顔にもダメージを入れ、あわよくば回復もするという意味のわからない効果です。頭大丈夫かCygamesさん
そして、自身にダメージを負うカードをメリットと変える神のカードがあります。
それがこの「ヨルムンガンド」というカード。
このフォロワーが破壊された際、自身のリーダーに「自身のターン中、ダメージを負うたび相手の盤面すべてと相手リーダーに3ダメージを飛ばす」という効果を付与します。1ターンに1度しか効果は使えませんが、現在のアンリミテッドにおいては5~8ターンに決着がつくため、全く問題ありません。というかこんなの何度も発動したら間違いなくアンリミテッド環境が壊れます。
このカードがなぜ強いのか。それは、先ほど紹介した「鋭利な一裂き」を例に取るとわかりやすいです。
ヨルムンガンドがリーダーに付与された状態で鋭利な一裂きを相手リーダーに打つと、たった2コストで「相手リーダーに6ダメージと、相手のフォロワーすべてに3ダメージ」という、とんでもないことが起きます。
このように、背徳の狂獣からドローを連打しての大ダメージや、鋭利な一裂きや紅のワルツなど豊富なバーンカードを擁したのが「背徳ヴァンパイア」と言われるものです。
ここで、2つほど構築の例を挙げてみます。
まずは1つ目。
こちらは背徳の狂獣でのワンショットに重点を置いた、ドロー特化の構築となります。「密約の吸血鬼」や「加虐の独房」によって手札を減らすことなく「背徳の狂獣」に繋ぎ、「新たなる運命」を連打してやろう、というタイプですね。
新たなる運命が手札に重複すると、新たなる運命を打ったあと引いた手札に新たなる運命が来なくなる確率が上がるため、デッキに戻すための「神秘の指輪」も2枚採用しています。背徳の狂獣の効果が起動していれば、1コストで1点飛ばせるようにもなるので小回りが効きますね。
そして、2つ目。
こちらは背徳の狂獣とヨルムンガンドのハイブリッド型です。
「光の道筋」は手札から捨てられた際、カードを1枚引けるため「新たなる運命」で1枚減る手札を実質ロスゼロに出来ますし、どうしてもやることがないときにもワンドローとして使えるため、あいた1枠に採用しています。
この他にも「眷属への贈り物」や「鮮血の花園」を採用して更にバーン性能を高めたり、「ブラッドコア」や「魔獣の女帝・ネレイア」をいれてミッドレンジ寄りにしたりなど、幅広くカスタマイズできます。
最後に有利なデッキと不利なデッキについて書きます。
まず、背徳の狂獣によるダメージは相手の場にフォロワーが並ぶと顔に飛びにくくなります。そのため、ぶん回って早期に盤面を宇宙にされた場合(疾走ウィッチ、AFネメシス)にはヨルムンガンドやイオを絡めた処理が出来なければ厳しいです。
逆に、相手の盤面を処理することに長ける「超越ウイッチ」や序盤に展開できなかった「疾走ウィッチ」、そもそも展開をあまりしない「潜伏ロイヤル」や「豪風リノセウスOTK」なんかはカモです。新たなる運命を連打してボコボコにしてやりましょう。
一番不毛な戦いはミラー戦です。ブン回った方が勝ちます。相手の事故を祈りましょう。
ヨルムンガンドを採用してると少し勝ちやすいかもしれません。
ドロー特化の構築だと横並べをするデッキに勝ちにくいため、最近はヨルムンガンドの採用が増えたように思います。勝ち筋が背徳の狂獣のみの場合、安定性にも欠けるため入れ得です。
特に先行を引いた場合、背徳の狂獣は進化をしないと効果が起動しないため、相手に先に進化を切られる都合上置きにくいことがしばしばあります。そんな時にもヨルムンガンドは活躍してくれます。ヨルムンパイセンマジ卍
盤面で戦わず、直接相手を削るタイプのため好き嫌いが別れるデッキですが、ヴァンパイアにはこれまでになかった新しいアーキタイプです。ぜひ一度でも触れてみてはいかがでしょうか。
◯あとがき
今回紹介したデッキが楽しすぎて、最近ほとんどPSO2をやってません。
次回の記事では、シャドバにハマる前のPSO2での進捗について書きたいです。
暑さでやられ気味です。書けるかなぁ...
ではまた。