〝早起きは1億の価値〟なんちゃって。

4回続いた あの万葉歌の情景に合う 先ず々の写真が撮れました、ホッ(笑)

 

早起きすると腹の減るのも早い。先ず朝昼飯、エビとセロリをサッと揚げ煮して

みました。珈琲とも 相性がいいです。

   

 

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眠くなる前に「④最終回」を仕上げておきましょう。

 

東(ひむがし)の 野に炎(かぎろひ)の 立つ見えて 
         かへり見すれば 月傾(かたぶ)きぬ  巻1-48番歌 柿本人麻呂

 

   歌意(苅谷):東の野に 白々と明ける空に立つ輝きが見えて ふと振り返って見れば 
                           西の空に月が傾いている(西の空に月が渡りきっている)。

 

原文は「東 野炎 立所見而 反見為者 月西渡」と文字表記されています。

〝月西渡〟の解釈で所説あります。人麻呂歌集の半分以上は 上記のような表記です。

こういう表記体を「略体歌」と云います。いわば「の」という助詞が記されていないのです。万葉仮名成立以前の古形で、おそらく人麻呂は 万葉仮名を創作した人物 もしくは深く関わっていた歌人に違いないと考えて良いと思われます。

 

さて、この歌の背景に合うだろうと思われる写真を撮ってみました。

本来、一連のこの組歌(長歌1首+反歌4首)は 12月下旬の狩りの旅を 詠んだものと

思われます。その頃 寒さに耐えて写真を撮ってみようかな? (出来るかなぁ)

 

東(ひむがし)の 野に炎(かぎろひ)の 立つ見えて

                   下差し

【東の空に茜の閃光が立つ。左下に少し覗く相模湾の奥に 薄く望めるのは三浦半島 29/06.34】

 

かへり見すれば 月傾(かたぶ)きぬ

下差し

【夜空を西に渡りきった月は 表丹沢の上に傾いている 29/06.39 】

 

如何でしょうか、歌聖 柿本人麻呂の心には その時の荒野(あらの)の情景が刻まれたのだと思います。この細やかな感性 決して心の狭い人にはありません。

 

当時と同じ様に 12月下旬にもう一度挑戦してみたくなりました。

「東の野にかぎろいの……月かたぶきぬ④最終回」でした。

ご覧いただき ありがとうございました。

おまけとして 少し場所を変えて富士山を撮ってみました。