俳優 苅谷 俊介・考古学者、京都橘大学客員教授

俳優 苅谷 俊介・考古学者、京都橘大学客員教授

芸能生活50余年と考古学・古代史。喜怒哀楽の独り言

紅梅・白梅が青空に映え、なかなかいいもんだ。メジロが群れて飛び交っているのをカメラで撮ろうと近づくと、一斉に飛び立ってしまう。まっ、彼らの世界には入るまい、馬酔木でも見てくることにしようか。

 

そうそう、そう言えば万葉歌に作者不詳(よみびとしらず)の面白い歌がある。

『鴬の 飛び交う梅の移ろえば 桜の花の時かたまけり』

(鶯が飛び交っている梅の時期が終わる頃になってきたよ 桜の季節がやってくるなあ) まあ大体こんな現代語訳になります。

何処が面白いかって? ここには粋に洒落たブラックユーモアがありますよ。

※梅と桜を女とみるか男とみるか、鶯を女とみるか男とみるかでクスッと笑いがこぼれますよ。あなたは梅・桜=女性派? 鶯=男性派?

  それともその逆? 

さすが万葉人!! 

わが家に、いろんな種類の椿が咲き始めた。

万葉集には長歌を含め9種の椿の歌がある。万葉集の編纂に大きくかかわった大伴家持の歌を載せてみよう。

『あしひきの 八峰(やつを)の椿 つらつらに

         見とも飽かめや 植ゑてける君』   

                 万葉巻20 4481番歌

歌意➡山の尾根に幾重にも重なり咲く椿を庭に移植したのですね。つくづく見ても見飽きません。貴殿とも飽きることなく付き合っていきたいものです。

大原真人の館の宴に招かれた家持が、庭に移植した見事な椿を愛でながら主を讃えた歌です。

 

わが家には庭を眺める縁側も大きな窓もない。

そこで来客をもてなす意味でこんな風に玄関に挿してみました。

あまりセンスよくないなあ。でも気は心だ。







                      
                     

 

皆様良いお正月でしたか?

 僕は訳あって「吉」とは言えませんでした。

 でも、必ず良い方向に向かわせます、必ず。

 下の写真は我家を出てすぐに見える景色です。もう一月もすれば、梅の蕾が開きはじめ春の足音が聞こえてきます。

 こんな小歌があります。

 『梅は匂いよ木立はいらぬ 人は心よ姿はいらぬ』   宗達

 心を置き忘れ経済優先に走っている現代人には必要な小歌ですよね。でも、鼻で笑う人が多いのかもしれません。淋しい限りです。

 

小田原城に行くと、下の写真のような衣装姿の僕の映像があります。

まだあるかな~

小田原を拠点に関東を制した戦国大名北条氏政です。

 この頃の武士は戦乱に明け暮れながらも「こころ」を大切にし「情け」をもった人間味豊かな人物がほとんどでした。

 一瞬にして大量殺戮を繰り返す現代とは大違いです。そこに「こころ」

も「情け」もありません。

 令和2年の幕開けはこのくらいにして、又お会いしましょう。