ここのところ[トカラ列島]で頻繁に地震が起こっている。どうもプレートの潜り込み
による地震ではないような気がする。震源の深さが20~30kmで少し浅い。
トカラ列島全体が霧島火山帯に属する火山島であり、しかも、日本列島の中でも
火山密集地帯として認められている。
今回群発している地震は、ここ何日間で数十回以上とあまりにも多すぎる。
ひょっとすると〚火山性地震〛の蓋然性が高いのではないだろうか。
もしそうであれば、考古学研究の徒として、一抹の不安が頭を過(よ)ぎる。
それは、約7300年前に起った大噴火[鬼界アカホヤ火山灰(K-Ah)]の降下の事例があるからだ。この大噴火により南九州の縄文時代早期の集落は、一瞬にして壊滅した。
国分市の[上野原遺跡]は、その典型的な例だ。
この噴火によるテフラ(砕屑・火山灰)の降下は、沖縄・四国・本州・東北地方南部・朝鮮半島南部に及ぶ広範囲のものだ。【地図参照】
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【250px-Kikai_K-Ah_tephra_7,3ka,svg】
昨今頻発するトカラ列島での地震が火山性であり、近々起きる大噴火の予兆であるとすれば、南九州の都市は完全に機能を失う大惨事となる。
◉宝永の富士山噴火と地震
約300年前の宝永4年(1707)初冬、富士山は大噴火した(宝永の大噴火)。
そのテフラ(砕屑・火山灰)は、強い偏西風に乗って西方の神奈川・東京・千葉に及んだ。その被害による生活の立て直しは、実質100年の歳月を要したと云う。
【fujisanhunka001】
その前、同年10月28日に巨大地震が起きている。南海トラフのほぼ全域にわたる
プレート間の[断層破壊]の発生と推定され、記録に残る日本最大級の地震だ。
更にその4年前の元禄16年(1703年12月31日)には、関東で元禄大地震が起きている。これらの地震は、宝永4年の富士大噴火と無縁ではない。
色んなことを考えると、トカラ列島の頻発地震は気になるところだ。
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晩飯はさんまを2匹焼いた、考えてみれば初物だ。旨い!明日も食べたいと思った。
【ダダ茶豆】 【高菜と野沢菜の漬物】