朝晩は凌ぎ易くなったが日中はまだ残暑が厳しい。
昨日9日の晩飯は、贈っていただいたミートソースにほうれん草にした。
美味い。もう少し食べたかったが食べ過ぎもよくないだろうと判断して止めた。
先ずは月命日のお墓参り。
今月の兄イの月命日は日曜日の10日という事もあって、車の流れに大型コンテナが
極端に少なかった。空は夏から秋への移行期のように感じられた。
【寺の中門】
【半肉彫りされている仁王】
いつものように、線香の[淡墨桜]だけしか持参しなかった。
「兄イ、今日は差し花が無いですね。買って来ればよかった、済みません」
「いいんだ苅、お前に花は似合わんよ」
「ええっ! 俺だって花ぐらい愛でますよ」
「馬鹿、冗談だ口を尖らすな、苅」
「判ってますヨ、兄イ。本気に取らないで下さいハハハ、でも買ってきます」
「いいんだ苅、行くな!」
「これをここに置きますから、ちょっと行ってきます」
「おいッ待てコラッ、苅!!」
やはり花差しに緑と花が無いと寂しいものだ。兄イも一人じゃ可哀そうだから
そっと置いて来た。15分位で花を持って戻った。おッ、兄イ笑ってる。
「お待たせしました」
「この馬鹿が苅、お前…」
花を挿してたっぷり水を注いだ。やはり墓石が生き返って見える。
ここに記すほどではないが、今後の事をあれこれ話した。やはりいつも背中を押して下さる俺の兄だ。
「えッ、晩飯また刺身がいいんですか?!、盆もそうでしたよ」
「まだ暑いし、あっさりとしたいからな」
「いいですよ、経済的に助かりますハッハッハ」
「その代わり苅、秋の彼岸は豪華なものにしてくれよ」
「はい、社長も一緒ですから」
古巣に寄り道して少し帰りが遅くなったので、電話して刺身を頼んだ。
二人ではしご酒した遠い日の思い出。兄イも若かったなぁ、良く笑ったものだ。