雪は止んだが、鹿角市は-17℃を記録したという。何たって冷たさが突き刺す。         

             

                                                                      【検討委員会はこの建物内で】

 

議題は、大湯環状列石の「ストーンサークル館」内での説明映像の件で終始した。

今年度、後2回の検討委員会を残すだけだが…。

 

「大湯ストーンサークル館」外側通路の氷柱が、凍てつく寒さを物語っている。

 

夜~

 

夜は定宿「花海館」の温泉でゆっくり温まりたいのだが、左足の指を怪我している為、

足首までビニール袋を被せ、しっかり縛って足を浸けずに入った。

無様だが、汗が出るまで岩風呂を楽しむか、と洒落込んだ。

 

4名での夕食&酒宴、これがまた愉しい。笑えチクショウ、俺は断酒の身だー!!。

 

翌日~


【雪に埋もれた約4000年前の大湯環状列石】

 

風による雪埃で少し霞み気味だが、なかなかいい雰囲気だ。

秋山氏がポツリと呟いた。

「復元建物が無ければ、環状列石の位置もサッパリ分からなくなるなぁ」

その通りだ。こういう遺跡には復元建物が大切な指標になる。

それだけに、雪の積もった日の大湯環状列石という「世界文化遺産」は、

遺跡立ち入り厳禁にしなければならない。

 

1時間ほどかけて北秋田市伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡の「伊勢堂岱縄文館」を視察。

   

【秋山氏設計の伊勢堂岱縄文館】

 

ここの遺物は以前、訪問中の中学生諸君の写真と一緒に紹介した。

今、空は奇麗に晴れ渡っているが雪雲が気になる。

早いところ昼飯を喰って間に合うように出発せねば、

空の便が欠航になると予定が狂ってしまう。急ぎ「肉のまつお」まで車を走らせた。

 

何とまあ、満足気な笑顔の二人。

   

 

女将さんも元気でいつもの笑顔だった。満腹のまつお牛のすき焼き、空港に急げ。

やはり激しい雪になった。秋山氏は天照(てんてる)と云うあだ名の晴れ男、

僕は言わずと知れた天下の晴れ男、〝雪雲よ立ち去れー!〟と言いながらも一抹の

不安が過ぎる程の吹雪だ。

 

空の便欠航無し、雪は降り止み微かな青空が覗く。サラバ秋田よまた来るぜ。

 

翌日の我が丹沢、二つ並んだあの三の塔、二の塔。

 

秋田に旅立つまで、下の写真の如きものを食していた。

  

 

 

今回は大湯環状列石出土の土器の話はしなかったが、次回では、

「人体線刻文様」の新資料で聖なる器を語ってみよう。