25日には既に梅雨明けしていたのではないかと思うが、異例の速さだ。

今日も手拭いが搾れるほど汗をかいた。

おや?庭の八重山吹も暑さでおかしくなったのか数輪が…

     

 

僕は元々おかしいが、朝食にこんな重いものを膳に供えてしまった。

 

深刻な電力不足のため、まだ一度もエアコンを使用していない。

娘からの電話で、今やっと扇風機を出したところだが、

来客がない限り使うつもりはない。

 

こんな想い出がある。

2016年盛夏、裕次郎記念館閉鎖のことで小樽に行った。

館長は石原プロどん底時代を支えた僕ら「七人の侍」の一人だ。

話しは密談だから当然内緒。聴きたい方は有料(笑)

 

帰路、

「俊ちゃん、渡さんこれ好きだと思うから」

とロールケーキを頼まれた。

羽田に着き早速電話。ご自宅まで車を走らせた。

 

「ピンポ~ン、苅谷です」

僕が応接間には絶対行かないのを御存じの奥様は、

キッチンルームへのドアを開けてくださった。

ムッとする暑さと暗い廊下…キッチンルームに入ると白いテーブルがぼんやり。

何と、薄暗いその隅に兄イがポツンと腰かけている。

 

「どうしたんですか?兄イ!」

「節電だよ節電、誰もが我慢してるんだよ」

この人の変わらぬ姿勢、僕は百も承知だ。しかし体調がいい筈がない。

「兄イ、アイツがこれをと言ってるんです。灯だけでも点けてください」

奥様が来て仰る。〝苅谷さん、毎日これよ〟と言いながらスイッチを。

 

突っ立っている僕を眩しそうに見上げて、兄イは笑みを浮かべた。

 

僕の性分は恩師とこの方に何処か似ている。

そして家内の影響も強い。

 

 

 

おやつのサクランボと冷たいカルピス

 

晩御飯は春菊・茄子・大隅ごぼう・人参の天ぷらに麦茶