桜に対しては、卒業・入学をはじめ喜怒哀楽、人それぞれ様々な想いがある。

〝いつまでも散らないでほしい〟〝花見の宴が愉しみ〟〝桜のトンネル散歩が好き〟〝夜桜がいい〟〝散り際が素晴らしい〟〝花筏を観たい〟〝桜若葉も趣がある〟

等々、日本人と桜は深くつながっている。

 

今、我々が愛でるのはほとんどソメイヨシノだが、ご存じのようにそれは江戸時代の後半からだ。

奈良時代までは「梅」が主流。平安時代になって「山桜」に移り、鎌倉・室町・戦国・江戸前期と「山桜」が愛された。

 

チョッと失礼して、夕食を供えて読経してきます。餃子・モズク・チリメンジャコ。鰻の骨。

 

      ついでに11年前の初冬、伐採時の写真も。

  

 

お待たせしました。さて、桜の話に戻そう。

永正15年(1518)室町末期から戦国初期にかけて成立した『閑吟集』という

歌謡集(作者未詳)がある(岩波古典文学大系44)。その中の25番歌謡を記そう。

 

〝散らであれかし桜花(さくらばな) 散れかし口とはなごころ 〟

現代語訳➡ 散らないでおくれ桜の花よ。散ってしまえ!人の噂と移り気な花心。

 

桜花と日本人の繋がりでした。