〝梅は匂いよ 木立ちはいらぬ 人は心よ 姿はいらぬ〟  高三隆達

          

高三隆達(たかさぶりゅうたつ・1527-1611)、堺の薬種商の家の生まれ。

後に日蓮宗顕本寺(大阪府堺市)の僧「日長」と改める。日本初のシンガーソングライターである。

実に洒落た人物で、如何なる音律で人の心を捉えたのか興味が尽きない。

 

            

 

一転、10日の月命日は荒ぶる神の手痛い仕打ちに遭遇した。

絶対的な晴れ男の僕は、今まで一度足りともなかった。

体調は回復してきたが、まだ〝気〟の衰えが影響している。

荒れるだけ荒れろ!、負けてたまるか、靡け氷雨よ!!

 

「こんな凍える日、初めてだなあ苅」

「兄イ、夜霧が降りたらもう大丈夫ですよ」

「だな」

「トルコギキョウと梅が枝、いいでしょ?」

「ああ、香るぞ」

「明日晴れたら奥さんいらっしゃいますから、それまで」

「なあ苅、言っても無駄だけど…」

「無駄です兄イ。自分はズブ濡れになっても相手にコートをかけてやる。

 受け継いでます」

「フッ、減らず口の苅」

「まッ、こんなお墓参りも一度位はいいことにしましょう」

 

「刺身、美味かったなあ」

「ガッテン承知の助、今夜はそれで」

 

昨年12月26日、あるブロガーさんの奥方が腕を骨折なさった。リハビリも順調でもう大丈夫だと拝察しているが、こんな凍えるような日は、痛みが走っていらっしゃるのではと、フッと気になったりもする。

 

皆様もオミクロンの中、充分にご注意ください。