取材の依頼をお受けしたので六本木のホテルに行った。

家を出る時は11℃、何という冷え込みようだ。

11月はあるんだろうな…

 

約45年ぶりに仁科亜季子さんと会った。

『大都会パートⅠ~闘いの日々~』。

仁科さんは渡さんの妹役。僕は時々登場する悪役。

それが『パートⅡ』では刑事役、おかしなものだ。

同じ番組に出ていながら話をした事はない。

用意された取材部屋に入った時、

気さくな彼女の笑顔が迎えてくれた。

あの頃とちっとも変わっていない。懐かしかった。

 

2時間後、帰り際に一緒に写真を撮った。嬉しかった。

 

「オーイ、ただいまあ。仁科さんちっとも変わってないよ」

そう言いながら着替えてごぼうサラダに取り組んだ。

 

「さあ食べよう。刺身用の帆立貝柱はバター醤油炒めにしたぞ」

外は寒いけど、取材の話をしながら食べる夕食もお前の笑顔も、そして心も暖かい一日だった。