サンドを作って9時半に出発。
須走から富士五湖道路を走って山中湖へ、
この分だと富士山が迎えてくれるかも。
藍薄墨でぼかした富士山と山中湖、これはこれでまたいい。
花の都公園に着いた。パーキングに車を止めて
〝着きましたよ兄イ、花を愛でる男たちです〟
家内が朗かに笑っている。同じ大きさの写真が無かったので、
モノクロのパネル。これはかなり不釣り合いだったか…
前のアルミの袋は昼飯用の手作りサンドとトマト・茹で卵。
さあ行こうコスモスへ。来て良かった、今日がピークの最終か?。
富士山を雲が隠しそうになってきた。
万葉にこんな歌がある。
〝三輪山を しかも隠すか
雲だにも情(ココロ)あらなも 隠さふべしや〟…額田王
(白村江の戦で唐・新羅連合軍に大敗した倭軍。中大兄皇子は、
飛鳥から近江へと遷都する。女性の額田王には辛い旅だった。
聖山三輪山を雲が覆う。飛鳥を離れていく自分は、もう二度と
三輪山の姿を拝むことはできなくなるかもしれない…)
『雲よ、何故そのように三輪山を隠すのか、
せめてお前にだけでも心があってほしい。隠さないでおくれ』
長歌の反歌だが両方ともに万葉歌の傑作だ。
雲は切れるさ。軽く食事にしましょう兄イ。晴れ男+晴れ男。
お前は午後の紅茶。俺たちはコーラ。お前の笑顔は安らぎ。
結構満腹になった。まだ11時59分だ。
雲が消えるまで、山中湖周辺を散策することにした。
三島由紀夫文学館、徳富蘇峰館。蘇峰は弟の蘆花と相反する。
僕が三島由紀夫と会った時のこと。想い出は御伽草子。
『ふじさんミュージアム』にはこんな出土遺物があった。
1点挙げておこう「堀之内Ⅱ式土器」縄文後期前半。約4千年前。
夕方5時近くになった、戻ろうコスモス畑へ。お~ッ月だ。
コスモスと富士はどうだろう。雪ではなく洛陽が山頂を照らす。
まる1日堪能。二人とも喜んでくれたと思う。
「お腹空いただろ?お前。兄イ、今晩は銀八鮨にします」
「いい一日だったなあ、苅」
「ですねえ、なあお前、ウン?兄イ眠ってますよコイツ」
「そっとしといてあげろ苅」
帰宅、すっかり暗くなった。さあどうぞ!
15日20時51分、夜空に浮かぶ月。弦の位置が昼とは違う。
あと5日で満月だ。
このブログをアップしたのは16日の早朝4時19分。
まだ昼夜逆転している。