今回のブログは、2021/10/6に綴った記事の文字を部分的に小さくしたものです。

 

強烈な台風・豪雨・豪雪・海水温上昇。昨今、異常気象がはっきりしてきました。

年平均気温が2℃上昇すると、札幌は東京の年平均気温となり、東京はトカラ列島と

同じぐらいの年平均気温になるといわれています。

 

12年前、『降りてゆく生き方』という映画に出演した。

[二宮役]の僕は2人だけのシーンに台詞を付け加えた。

 

二宮「地球は、あとどのくらいもつと思う?」

〇〇「えッ、5億年いや~分らない位もっとズ~ッと」

二宮「50年だよ、このままいけば」

〇〇「え~ッ、そんなバカなハハそんな。ハハハハ」

 

明確さに欠けるが、そんな会話の芝居になった。

                                    

 

国連やワシントン大学の推定では、

紀元前後の世界総人口は約3億、16世紀初頭では約5億。

1500年かけての世界総人口の増加率は、極めて緩やかで限りなくゼロに近い。

 

ところが18世紀に入ると増加率は急に速度を増した。

19世紀初頭には約10億人、終末には約16億に達した。

『産業革命』がもたらしたものだ。

 

更に、20世紀に入ると〝人口爆発〟と呼ばれる未曽有の人口増加が進んだ。

20世紀半ば(1950年)には約25億、その終末(1998年)には約60億だ。

たった100年間で数十億の世界人口増加。異常ではないか。

現在の世界総人口は約78億人。

地球が抱えられる人口は100億人と云う。2050年にはそこに達する。

 

真鍋淑郎さんのノーベル物理学賞は喜ばしいが遅すぎる。

人間の物質欲は地球を蝕み、

科学は人を機械にし化学は毒を蒔き散らした。

物質本位の発展が幸せ・平和を生むだろうか…

地球規模での生態系破壊、人為的炭酸ガスによる温暖化現象

 

人類の危機は早くから解っていた筈だ。殊に科学者には。

 

やっとワープロを使えるようになった頃(1986)、

入新井小学校から60分講演の依頼があった。対象はPTAの皆さんと先生方。

家内の母校で、当時は大森4丁目に居住していたこともあってお引き受けした。

〝おちこぼれ〟の言葉が広がり始めた頃だったと思う。

 

ワープロとコンパス・定規を駆使してモノクロの模式図を作り資料として配布した。

下の模式図は、ずっと後にそれを基にしてパワーポイントで作ったものだ。

字が小さくて読み難いと思うがご容赦の程を。

 

演題は『ちえとこころ⇒未来はどうなる』とした。

僕が最初投げかけた問いは、

 

「皆さん手を挙げてください。今から僕が言うことで皆さんの手はご自分の身体の

 何処に触れるでしょうか」

 

「貴方のちえは何処にあるでしょう?」

 

意味の分からない方もいらっしゃったが、80%は【】に触れた。

 

「貴方のこころは何処にあるでしょう?」

 

ほぼ全員が心臓のある【左胸】に触れた。

 

「はい、ありがとうございます」

「ところでちえもこころも精神現象ですね。

 精神の中枢は頭の脳にありますよね」

 

皆さん、しっかり頷いてくださった。

 

「じゃあ、ちえの在り処だけ手は頭に触れて、こころの時は

 心臓のある胸にいく。これって矛盾していませんか?

 

少しざわつきがあったが、皆そういえばそうだなあ、という雰囲気に包まれた。

僕は、そこから〝おちこぼれ〟の話に移った。

 

おちこぼれは、

ちえの進む方向に、こころが反比例するから興る現象だと。

 

そして、こころを伴わずちえだけが独走すると、

 

模式図の左のようになり、

こころとちえの連携がしっかりしていると右のようになる。

 

と説明した。あまり詳しくないのでデカルトの間違いを軟らかく批判し、

天動・地動はどちらも正しいと言った。

 

このあたりから、席を立つ人が10人程いた。現代は下の模式図の左側に該当する。

このままだと人類は滅んでしまうと締め括った。

 

 

90%の方に飽きが来ているのがよく解った。

無視された公演だった。以後、僕は口を閉ざすようになった。

 

今回の真鍋淑郎さんのノーベル物理学賞に希望をもって35年前の事を綴ってみた。

 

今でも縄文社会は模式図の右側だと確信している。

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。