遅い朝昼食を供えて読経。
終わって間もなく『仙人部落満月会』の面々が焼香に来た。
家内の顔が一段とほころぶ。
みんなの心が家内の膳に並び、話が弾む。
もう満月が夜空に輝く頃だが・・・
雲が隠し、月の位置だけがほのかに明るい。
〝月の顔見む、なびけこの雲!〟何度も思った。僕は晴れ男。
22時頃、再び焼香を済ませた友達は、
「次の満月の日に会おう」、と帰って行った。
静寂の中にロウソクの灯と線香の安らぎだけが揺らぐ。
あるブロガーの練り切り「はさみ菊」と、
「モンブラン、クレーム・ダマンド」をブログから戴き、
今日のおやつに供えようと考えていたのですが、
友が供物を供えたので、明日の3時のおやつに頂戴します。
洗い物を済ませて、庭に出てみた。
厚い黒雲の途切れたところに、薄い白雲が広がっている。
この純白のレースの奥なら、満月の顔が見える筈だ!。
23時半、家内の遺影を抱いて外に出た。
23時46分、
クッキリではないが、南40度の天空から
金色の輪郭に輝く満月が微笑みかけてきた。僕は晴れ男。合掌