『北海道・北東北縄文遺跡群』が世界文化遺産に登録されるか?不確実な歳月が流れ過ぎた。

でもよく頑張ってくださった。

今度の世界文化遺産認定会議で決定するのは間違いない。

 

北海道の考古学の友人から連絡があった。僕は即座に答えた。

『おめでとう! 』

 

そう断言出来た僕の小さな経験を少しだけ記そう。

『百舌鳥・古市古墳群』が、2019年7月に世界文化遺産に登録されるまで10年以上の長い歳月が費やされた。

僕は、その最後の方にちょっとだけ支援しただけだが、登録された時は本当に嬉しかった。

 

2018年に政府は『百舌鳥・古市古墳群』を世界文化遺産に推薦することを決定し(ここまでが長かった)、

同年2月1日までにユネスコ世界遺産センターへ推薦書を提出。

87基が現存するが、そのうち墳形がよく残っている49基の古墳

が対象となった。

同年9月11日から7日間、イコモス(国際記念物遺跡会議)の調査員が現地を詳細に視察し、一定の理解が得られた。

「これでいける!…?」

と思いながらも、初めて関わった僕は安堵8分・不安2分だった。

 

2019年5月、イコモスによる評価結果の勧告があり、同年7月、アゼルバイジャンで開かれた『第43回世界遺産委員会』にて審議され、『百舌鳥・古市古墳群』は世界文化遺産登録となった。

古墳群の『世界文化遺産』は初めての快挙だ

 

 

 

今年、『北海道・北東北 縄文遺跡群』が世界文化遺産となる。

これこそが日本人の大きな誇りだ

1万年以上の長きに渡り、同じ文化が継続したのは、世界広しといえども、日本の「縄文時代」しかないからだ

 

『縄文文化』は日本独自の誇り高き文化で、現代日本の土台に息づいている。

この崇高な文化1万年失くして日本の歴史・文化は語れない

 

戦争も無く、1万年以上続いた縄文時代

自然との共存を確立して、定住生活を送っていた社会

約5000年前『四大文明』発祥の頃、既に日本列島では、縄文

  文化という『高次の精神文化』が栄えていた。

 

そんな事例は世界で唯1つ、日本にしかない。

この文化が、日本人の基層にあることを決して忘れてはらない。

 

縄文時代の自然環境は、緑豊かな野山・水清き川・澄みきった 

  空気・満天の夜空に煌めく星・そして天の川等々

   どれをとっても私たちが未来に臨む自然環境と同じだ。それが

   縄文時代という遥かなる過去にあった

 だからこそ日本人の誰もが、置き忘れてきた縄文1万年を理解

   し、明るい未来への道に繋げることが責務なのだ。

 人為的に朽ちようとしている地球環境を救うには、縄文時代が 

 大きなヒントとなる。

 縄文人の血が流れる日本人だからこそ、率先して縄文の精神 

 性を世界に発信することが、切に望まれる。

 

      函館市南茅部町『大船遺跡』の信じ難い深さの竪穴住居跡