『仙人部落満月会』の皆がそれぞれ家内の遺影を手に取る。全員に囲まれ嬉しそうな家内。それだけで充分。
満月も月食もこんなものだった。
せめて秋山さんに戴いたお土産、文明堂のどら焼き「三笠山」で・・・
〝三笠の山に出でし月かも〟
満月!
満月に戻る月食の月!
指示する僕、揚げる博物館長の大倉君、山菜を分け皿に盛る過去官僚の石井さん。
テーブルで待ち、ああだ、こうだと言う秋山・安藤の両氏。さながら「天婦羅戦場」だ。
旨い、旨い。『これは絶品!』 まだまだあるぞ!。
安藤さんに云われ、オッと家内に供えなきゃ。
なんと幸せな一日だろう、なあ、お前。