芦原妃名子さんの訃報を聞いて、かなりショックを受けました
私は漫画を読んでいなので、ドラマだけしか知らないです
確かに最終回を観た時は、足早に終わりにした感じになってましたが
最近のドラマのクールだと仕方ないのかとも思ったり
それに続編とかも有りそうと思ったり・・・。
脚本を務めた相沢友子さんも困惑しているのでしょう
脚本家も自分の意向だけで内容は変えられないと思います
これには番組制作側の意見が大いに関わっている筈です
三谷幸喜さん脚本の『ラジオの時間』でも
ラジオドラマの新人脚本家が主演女優や番組制作側から
余儀なく設定の変更をさせられて
全く違うストーリーになってしまったり
生田斗真さんのドラマ
『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』でも
新人脚本家が番組制作側や主演俳優から無理難題を押し付けられながら
なんとか最終回まで脚本を書き上げるストーリーでした
脚本家は原作者とテレビ局の板挟みになっても
仕事を貰える制作側に付くしかないのでしょう
結局、原作者は誰も味方がいない状態です
漫画家・佐藤秀峰氏も『海猿』映像化(映画)の過程では意思が尊重されず
ある日、突然映画化が決まったと告白。
口を挟む余地もなく《すでに企画が進んでいることを理由に映像化の契約書に判を押すことを要求されました》という。
原作使用料は200万弱だった。
《映画はDVD化されてから観ました。クソ映画でした。僕が漫画で描きたかったこととはまったく違いました。》
『金色のガッシュ!!』作者の雷句氏は
《一つ言えるのは日テレも小学館も、組織です。そして漫画家は個人です。コレだけ見ても芦原先生がいかに苦しい戦いをしたかがわかります。》と指摘している。
私の憶測ですが小説や漫画の出版社は
ドラマ化されれば知名度が上がりや売り上げが伸びるから
ドラマ化を勧めたいでしょう
原作者は断れなかったり佐藤氏のように
許可もなく出版社と映画会社で企画を進められて
使用料を払って使ってやってる的な感覚で
軽く扱われてしまうのが現状
2013年に漫画家ヤマザキマリさんが
「映画『テルマエ・ロマエ』の興行収入が58億円だったのに
原作使用料として支払われたのが100万円だった」と明かしたことで
インターネット上では映画関係者の批判が高まり問題視されたようです
その後は個人で行っていた契約交渉や契約管理は
全て専門家に依頼することになったようです
芦原さんは漫画の執筆もある中
限られた時間で脚本を書き上げ放映に間に合ったけれど
SNSでの評判が悪かったり相沢友子さんの発言を知って
悩みに悩んで経緯を説明したことが
『苦言や攻撃』と誤解を招くような報道をされて
心身ともに疲弊してしまったのでしょう
私の想像ですが寝る時間も無かったのではないでしょうか
一個人が利害関係がある組織と相対することは難しいですね
漫画家にも組合があると良いのかな
『セクシー田中さん』のドラマではセリフの中に
時々「尊重」という言葉が出てきます
映像化するに当たっての第一条件は
原作者の意見を尊重してリスペクトする事でしょう