思えば、震災の影響で開幕が延期となった今季のプロ野球。
ジャイアンツの最終戦は、台風による中止になった試合の振替試合でした。
自然の力の前に屈服させられた感じのする、シーズンだった気がします。
今季の最終戦、大方の予想では、最多勝のかかる内海選手の先発でした。
東京ドームがどよめきに包まれた先発発表。
ジャイアンツの先発は澤村選手でした。
そして、首位打者のかかる長野選手は、ライバルのマートン選手が試合を残してることもありスタメンからは外れてました。
さて、澤村選手には、一生に一度しかできない新人記録がかかってました。
200イニング登板と防御率1点台。
前者は3.1イニングを投げれば到達。
後者は仮に3.1イニングの場合は、1失点に抑えれば達成できます。
3.1イニングを投げ終えた段階では、1失点だったのですが、イニング終了までという親心があったのでしょうか、それが裏目に出て、直後にホームランを浴びてしまいました。
打ったのは、来年ジャイアンツのホットコーナーを守るであろう(いや、知らんけど)、「むらた~~~しゅ~~いち~~♪」選手でした。
後を受けたのは、山口選手。
なんと4年連続の60試合登板でした。
鉄人・山口が健在なれば、ジャイアンツの8回は安泰ですよね。
そして、5回からは2点ビハインドの場面で内海選手が登板。
ランナーを背負うものの、持ち前の粘りでベイスターズ打線を抑えます。
それに比べ、ジャイアンツ打線が相変わらず国吉選手を打てない打てない。
1~4番がそろって凡退。
小笠原選手以下がチャンスを作るのですが、打順のめぐり合わせが悪く、なかなか点が取れません。
ピッチャーが替わった8回に阿部選手のホームランで1点取るのがやっとの状態。
流れが変わったのは、9回表の寺内選手がサードライン際に飛んだ鋭い当りを横っ飛びでキャッチした所。
抜ければ決定的な3点目が入っていただけに、貴重なプレーでした。
守備と走塁に関しては一球品の寺内選手。
打撃を磨けばレギュラーに定着できるんですがね・・・
そのバッティングも終盤になって、ヒットが出るようになってきて戦力になってきましたね。
1点ビハインドのまま、9回まで来て後がなくなったジャイアンツ。
このまま、内海選手の最多勝は消えるのか・・・?
相手のエラーで谷選手が出塁すると、すかさず鈴木選手を代走に。
これでジャイアンツの得点パターンなりました。
内海選手の代打古城選手が繋ぎます。
この時点で同点どまりだと、内海選手の勝ち星が消えてしまいます。
藤村選手の送りバントがフィルダースチョイスで満塁になると・・・
満塁ホームラン男の矢野選手に代わって、ピンチヒッターは長野選手。
東京ドームのボルテージが最高潮に達しました!!
その長野選手が、やや高めのボール球を叩いて、代打逆転サヨナラ満塁本塁打!!
ジャイアンツでは、なんと40年ぶりのことだそうです。
これで、内海選手がジャイアンツの左腕としては42年ぶりの最多勝を確実のものとしました。
おめでとう!!
しかし・・・
内海選手は、10月に入ってから勝ち越した状態でマウンドを降りてないんですよね。
勝ち投手になった3試合はいずれも、自分がマウンドを降りた後に逆転をして勝ちがついた状態。
あの涙は、野手への感謝の念だったと思います。
試合終了の後はセレモニーが行われ、今年一年を振り返る映像がビジョンに映し出されました。
そして、監督・コーチ・選手が勢ぞろいして、原監督が挨拶を行いました。
(ズームにして4分割で撮った写真を合成しました。最初から1枚で撮れば良かったですね)
「必ず東京ドームに帰ってきます」
この言葉を信じて、11月15日を待ちましょう!!