言葉の支援【追記あり】 | サト_fleetの港

サト_fleetの港

ブログで取り上げる話題はノンセクションです。
広く浅く、幅広いジャンルから、その時々に感じたことを “おとなの絵日記” のように綴っていきます。


令和6年能登半島地震の発生から10日以上経つが、その被害の甚大さが徐々に明らかになってきた。
能登半島の各地に入ったメディアが映し出す現地の映像は、想像を絶するものだった。
地殻変動をともなう大きな揺れは、能登の風景を一変させてしまった。

能登というと必ずと言っていいほど紹介される輪島市の朝市通りも絨毯爆撃を受けたように灰燼に帰していた。
平家の末裔が築いた国指定重要文化財の上時国家住宅も倒壊した。
名所 見附島も、崩落により形が変わってしまった。
珠洲市長の「市内はほぼ壊滅」の言葉は誇張ではなかった。
昨年秋に奥能登国際芸術祭が行われていた珠洲市内は、変わり果てた姿になっていた。

今回の地震の規模は、記録が残る中では日本海側で最大で、3千年に一度ぐらいのものではないかとの地震学者の見解もある。
さもあらん、能登半島の海岸線が最大4メートル隆起し、これまで港だった所が陸地になっていたりする。
GPSによる観測では、能登半島自体が西に1メートルほどずれ、
富山、新潟の両県でも最大で10センチ、長野、岐阜、群馬、栃木などの各県で数センチ北西方向に移動したとの報道もあった。
まさに未曾有の大災害だったのだ。
“だった” という過去形は適切でないかもしれない。
今も被災地の住民の皆さんは寒さの中、不自由な生活を余儀なくされている。
各地で道路が寸断され、空港や港にも深刻な被害が出ているため、救援の手が行き届かないのだ。
被災者の皆さんの救護、ライフラインの復旧、被災地の復興と、
石川県の長い闘いが始まった。


※海外のメディアもトップで報道
(能登半島地震を詳しく伝えるCNNのキャスター)

※現地から報道する海外メディアも
(BBCの輪島朝市通りからのリポート)


私も石川県民の一人として、ブログを開設している者の一人として、何かを発信しなければと思ったが、
ここ何日も何を書いていいか言葉が出て来なかった。
言葉を失うとはこのことかと思った。
いまだに続く余震や、また大きな地震があるかもしれないという情報に怯える毎日。
何をするにも集中できないでいる。

このような状況の中、
芸能人や著名人の方たちの多くが、SNSで被災地への励ましのコメントを発信してくれている。
いち早く1日の夜にインスタグラムで能登に寄り添う発信をしたのは土屋太鳳さんだった。
朝ドラ『まれ』のヒロインとして、その舞台 輪島に深い縁のある太鳳さんはショックを隠しきれない様子だったが、
その後何度もインスタグラムを更新して能登の人々を励まし続けている。
『まれ』ファミリーでは他にも、太鳳さんの母親役だった常盤貴子さんや、弟役の葉山奨之さん、夫役の山﨑賢人さんらも、
2日から10日までにお見舞いと激励のコメントをインスタグラムで発信している。

石川県出身で、地震発生の前日『紅白歌合戦』の司会を務めていた浜辺美波さんは、
その後しばらくインスタグラムもX (旧ツイッター) も発信がなく心配されていたが、
8日にXを更新し、挨拶が遅れたお詫びと、被災地へのお見舞いのコメントを発表した。
あまりに心が苦しく、何と言葉にすればよいか思い悩んだ末のことであった。
浜辺さんはそのコメント内で、
「自分に何が出来るのかを模索し、少しでも皆さまのお力になることを願い、為すべきことを為す所存です」
と、力強く表明していた。

これらの人たちの中で、
石川県の地元紙 北國新聞にエッセイ『月がきれいですね』を連載している常盤貴子さんは、
10日の紙上に、”私は能登を絶対諦めない” と題したエッセイを掲載している。
常盤さんは『まれ』のロケ以来、公私にわたって何度も珠洲を訪れていて知人も多い。
これまでも、群発地震で被害を受けた珠洲焼きの窯の復興作業に、有志とともにボランティアで参加するなど、
常盤さんは常に先頭に立って珠洲の支援を行ってきた。
(珠洲市は『まれ』の塩田シーンの撮影が行われた)

※北國新聞に掲載の常盤さんのエッセイ
(1月10日常盤貴子さん Instagramより)


「絶対諦めない」の言葉には、常盤さんの珠洲や能登に対する並々ならぬ思い入れが強く感じられる。
そして、エッセイという形でその気持ちを綴った全文をここにご紹介したい。







常盤さんのインスタグラム (1月10日更新) には、これを書くに至ったいきさつが書かれている。

また、
常盤さんは1月12日夜にNHK名古屋放送局が放送した特別番組 (1月13日午前 全国ワクで再放送) に出演し、
能登半島地震について次のように述べていた。

「人が人を思いやる心に胸を打たれる」
「復興への道のりは長い長い道になると思うけど、私はずっとずっと能登を応援していきたいと思う」

※1月12日NHK名古屋『能登半島地震 被災地からの声』に出演した常盤貴子さん


以上、
自分の言葉足らずを女優さんたちのコメントで代弁してもらったようで心苦しいが、
今回はこれでご勘弁いただきたい。


早く被災地のライフラインが復旧しますように。
これ以上、関連死などの死者が増えませんように。