(最終更新日:2022年5月5日)

 

<果樹や野菜に使用している土

(ただしブルーベリーを除く)>

有機物のみでの構成になります。
 
 
(体積比の大まかな目安です)
 

★バーク堆肥:55~75%

★使用済み培養土:0~20%

★ココピート(又は針葉樹の樹皮):10%

★牛ふん堆肥:10~15%
 

水の通りがいいので鉢底石はいりません。

 

 

 

ココピートの代わりに

ココヤシのチップでもOKです

 

 

 

元肥は腐葉土、溶燐、骨粉、油かす、
化成などを必要に応じて。


 

(再利用の土について)

 

土は基本捨てないで使い回しますので

毎回0~20%程度は使用済みの土を混ぜ込みます。

 

以前、使用していた土なので

有用菌や悪玉菌などたくさんの菌が

互いに干渉し合いながらバランスを保って

住み着いているでしょう。

 

なので新しい土に

菌を補充してあげる目的もあります。

 

使用済みの土は特に病気の履歴がないかぎり

干したり殺菌処理をしないで

そのまま再使用してますが

特に問題はありません。




(牛フン堆肥の混合について)

牛フン堆肥を土に混合したら
1~2週間程度、放置してなじませた方が良い
というようなことがいわれていますが
 
この有機質100%の培養土の場合は
混合後、すぐに植え付けても肥料やけ
などにはなりません。
 
有機質100%の培養土の場合は
土の中に微生物のすみかがたくさんあり
空気もたくさん含んでおり
 
牛フン堆肥などが腐敗したりして
根にダメージを与えることもなく
今まで問題はありませんでした。
 
 
 
(施肥の際の注意点)

鉢植えの場合、
即効性の化成肥料などを
元肥としてたくさん入れると
すぐに鉢底から流れ出してしまうので
一度に多くは与えない方がよさそうです。


補肥力が弱く、一度に多く施肥しても
灌水時に鉢底から
流亡してしまうことが多いような気がします。
適期に数回に分割して与えるのがいいようです。



(水やりの頻度について)

鉢植えの果樹だと水やりの頻度はだいたい
冬で5~7日に1回
春秋で3~4日に1回
真夏で1日に1回
程度です。


※植え替え後数週間は水やりの際に
鉢底から茶褐色の濁った水が出てくるので
注意が必要です。



(培養土を鉢に入れる際の注意点)

※不織布ポット
有機質100%の培養土を詰める時には

しっかり押し固めながら入れないと

目減りして沈下したり

持ち運びの際に鉢の中で

培養土が動くことがあります

(=根を傷める可能性がある)

 

 

バーク堆肥、牛ふん堆肥と

ココピートの有機物100%の混合土の場合は

しっかり押し固めても

水はけは問題ありませんでした。

(押し固めて大きな空気の層が潰れても

有機質の繊維間の微小な気相はそのままで

水はその間をスルスル通り抜けて行くのでしょう)

 
 
 
(有機物は年々分解されてカサが減ります)

※年に数mm~1cm程度
鉢土のかさが少なくなります。
 
たまに鉢土の表面に
有機物を撒いてやるとよいでしょう。
 
2~3年に一度は、鉢から根鉢ごと取り出して
鉢底に新たに培養土を入れてから
再び戻してあげるとよいかもしれませんね。
 
 
 
<利点:メリット>
 
・軽い(押し固めてもなお軽い)
 
・捨てる時も庭の土に混ぜ込めば
   ゆっくだけど完全に分解される
 
・大量に必要なバーク堆肥は
   簡単に安価で入手しやすい。
 
・水はけがいいので鉢底石がいらず
   根腐れの心配もほとんどない
 
・水がすぐに鉢土にしみこむので
   水やりが簡単
 
・大半が有機物の繊維であり表面積が広く
   微生物のすみかになりやすい
 
・しっかり押し固めてもなお
   有機質の繊維間の微小な気層は
   たくさん存在しており
   根の健康には良い。
 
・空気をたくさん抱え込んでいるので
   ドブの底のように
   酸素濃度が低い所ので起こるような
   腐敗が起こりにくい。
 
 
 
<欠点:デメリット>
 
・しっかり押し固めながら鉢に詰めないと
   後で目減りして沈下しやすい。
 
・少し臭うのと、
   コバエなどの虫がわきやすいので
   室内置きにはむかない。
 
・植え付け後、数週間は水やりの時に
   鉢底から褐色の水が出てくる。
 
・果樹の場合は
   支柱で適切に支えないと
   一方向に偏って大量に実を生らすと
   実の重みで幹が傾く事があります。
 
・若干、補肥力が弱い感じです。
   肥料分が有機物の繊維の間をスルスル通り抜けて
   鉢底から流亡しやすい傾向になります。
   (一度に大量に施肥せず、
   少量を多頻度で改善できます)
 
・保水力に関しては、
   外気に接している部分は
   乾燥しやすいようですが
   それより内部はいうほど
   乾燥しないような気がします。
   上記の水やりの頻度を面倒ととるか
   許容範囲と捉えるのかによって
   変わりますが…
 
・有機質が多いので
   コガネムシの幼虫が発生しやすい。
 
 
 
<まとめ>
 
 
根腐れの心配がなくて
水の通りがいいので
水やりも楽で
果樹や野菜など
広く適用できて
 
とにかく
土の配合が単純で
使い勝手のよい
培養土です。
 
 
根にとっても
とてもいい環境のような気がします。
 
 
果樹は数年~数十年の間
育てることになるので
 
培養土を有機物のみで構成すると
年々少しずつ分解されて
かさが目減りする傾向にあり
 
今後も樹の生育環境に問題が起こらないか
注意していく必要がありそうです。
 
 
 
<上記の培養土を使って
鉢増しや植え直しを
行っている動画>

 

※下記の動画内では

培養土をしっかり押し固めながら

鉢に入れています。

 

 

 

 

 

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