セロイドリポフスチン症(CL症)
遺伝性の疾患で、脳などの神経や網膜、全身の細胞に、セロイドリポフスチンという色素が蓄積して起こる病気。
別名ライソゾーム蓄積病とも言われています。
ライソゾーム蓄積症といえば、柴犬のGM1ガングリオシドーシスもそうです。
一年前、コタローママさんからメールをもらい話を聞かせてもらいました。その頃からブログも拝見しています。
「チワワで遺伝子病を発症しました。セロイドリポフスチン症です。」
調べてみると、(当日)チワワが対象の遺伝子検査は
アニコム先進医療研究所
進行性網膜萎縮症
株式会社VEQTA
進行性網膜萎縮症
フォンヴィレブランド病
変性性脊髄症
チワワに
セロイドリポフスチン症(CL症)は対象ではなかったんです。
セロイドリポフスチン症は、治療法のない致死的な遺伝性疾患。
一歳過ぎた頃に発症し、3歳頃に死んでしまいます。
余命宣告から一年間、犬種は違ってもその後コタローくんの体に何が起こるのか、オーナーさん家族の生活がどうなるのか、なんとなく想像できます。
予期せぬ余命宣告、突然暗闇に放り出された飼い主は、必死に我が子(ペット)を守ります。
事実、私も...
助けられないって言われても、そんなこと信じない...信じたくない...
何かの間違い!実は夢!とか、チャッチャラーってドッキリなんじゃないかとか。
嘘だ!!絶対何か助ける方法がある!!
先生の勘違いで、もっと単純なちょっとした病気だった。とか、ぐるぐる都合のいい状況に結びつけようと無駄な考えが頭の中を駆け巡ってました。
現実を受け止めるまで、どれだけ愛犬を抱きしめ涙を流したか、思い出すだけでも胸が苦しくなります。家の中がひっそりと静まりかえったまま、時間が止まってしまった感じでした。
子供達も辛かったと思います。飼い主として、親として、母としてしっかりしなくちゃ!って、何度も自分を奮い立たせてました。
コタローくんのご家族は、
コタローくんへの深い愛情とご家族が団結してコタローくんのお世話をしている様子が凄いなぁって。
きっと、凄く泣いたよね?
泣きながら調べたり、相談したり、話し合ったりしたと思う...
残されたコタローくんの命を輝かせてあげよう!
前向きに愛を注いでいた証として、写真に映ってるコタローくんのキラキラ輝く穏やかな瞳を見るとわかりました
先日、LINEにコタローくんが旅立ったと連絡をもらってから、ずっと胸が苦しくて...心ここに在らずで...
「あの時」っていうのは、ただただ必死で。
「あの選択」が「あの時」できた最善だと思います。
飼い主の本能で、悩み、決断して、一生懸命だったから。今までやってきたことは間違いはないはずです。
後悔してしまうのは、一生懸命だった証拠です。
誰も責めないし、きっとコタローくんもママさんに感謝していると思います。
でもね、わかる。
当時の状況がしばらく頭から離れなくて、悲しくて、悔しくて...。
そう思うことで自分の気持ちが離れないように、今もコタローくんの面影を追ってしまうのかもしれませんよね。
だって、まだ2歳だったんだもん。
これからも普通に生きていけるはずの命が、突然細胞から壊れていって命を落としてしまう。
それが致死性の遺伝子病なんです
健康であるはずの月年齢で、なんの治療もできず死を待つだけの遺伝子病。
致死性の高い遺伝子疾患の中でも、原因がわかっていて予防ができたはずだったということが、発症してからわかっても全く意味がない。
何の知識もない一般の飼い主が、こんなものに関わってしまったんだから、たまったもんじゃないよ。
辛い思いをして心に深い傷つくったのに、ほとんど知られず無かったことにされるなんて嫌だわ。
今もペットショップでは
【遺伝子検査をしています】とか
【遺伝子病発症リスク0%】とか、
あたかも知識を持って対策をしていると思わせる文字列。
ペットを売るための宣伝文句に使っていないですか?
コタローくんの誕生日は
2019年6月20日
さくら、大福、もみじの柴犬3きょうだいがGM1ガングリオシドーシスで亡くなったのをきっかけに、2018年3月頃から大手数社のペットショップが販売前に遺伝子検査を実施している。と続々と店頭にポスターを出していたのを見ました。
犬種対象になっていなかったから発症することに気付かなかったのかなぁ...?
前例がないから対応できないって、そんなのありえない。
実際にペットショップから出た子が致死性の遺伝子病を発症したんですよね!
新たに検査対象にするべく対応を、ブリーダーに指導や啓蒙をして、その苦しみの中にいる飼い主へのフォローも大切なんじゃないですか?
遺伝子検査は万能じゃないって、遺伝子病が多過ぎて対応しきれてない部分もあるんだろうか。
血統書があっても純血だとなぜわかる?
繁殖犬の個体管理を徹底しているブリーダーってごく一部だって話も聞いたことがある。
遠い先祖のどこかに違う犬種が入ってたってわかんないこともあるよね?
犬種をまたげば遺伝子検査もそれに対応していかないといけなくなるだろうし、そしたらどこまでの遺伝子検査をするのか、項目が膨大になれば全部はできないってなるんだろうか。
結局、辛い思いをするのはペットで、悲しい思いをして打ち拉がれるのは飼い主だけなんだよ。
なんだかね〜
ほんの一部になるのかも知れないけど、分かってるものから少しずつでも減らしていく遺伝子病が増えて欲しい。
遺伝子検査というものが、もっと広く濃く伝わって欲しいなって思う。
その必要性を強く要望したいと思うのは、遺伝子病で亡くした飼い主だから思うこと。
求める人がいるからペットショップが無くならない。現実はここで.....
それならせめて、繁殖・管理ができるしっかりした規定を法律で縛って欲しい。
ペットショップで遺伝子検査の水際対策だけでは当てにならない。
ブリーダーの元で、遺伝子検査をした親犬を交配、血が濃くなり過ぎないよう(近親交配をさける)に個体管理や安全な繁殖の数値規制も大切な業者の条件だと思う。
これ以上、ペットショップや市場が大きくならなくていい。売るためにバンバン繁殖させて、付加価値を付けて月齢が低すぎる子犬子猫をどんどん売るだけの企業都合のショップはいらないよ