やるなと言われたらもっとやりたい!

やるなと言われたらもっとやりたい。

私たち皆にはこのような黄金時代があった。 名前を聞いただけで頭が痛くなる疾風怒涛の時期、思春期。

今年のファッション界にもこのような思春期が訪れたのだろうか。 「絶対するな」とそのように叱っていたファッション不変の規則が、れっきとしたトレンドになって現れた。 何か疑わしいって? 心配するな。 今から提示するいくつかのキーワードさえ熟知すれば、誰よりも見事にこのトレンドを消化できるだろう。

 

 

  靴下にサンダルを履いてはいけない。

もはや伝説となった最悪のデュオ。白い靴下にスポーツサンダルは、オタクファッションの象徴であり、オタクファッションの中核であり、イギリス人を最悪のファッションセンスを持つヨーロッパ観光客にした悪名高い組み合わせである。ウィキペディアには靴下とサンダルという項目が別に開設されており、海外版知識人サービスQuoraには「サンダルに靴下を履くのは犯罪ですか? 」という質問が投稿されているほどだ。

人々がこの組合を納得できない理由は、全面的に効率性にある。 本来サンダルは足の通風を目的とするのに、そこに靴下を履いてしまうのはサンダルの存在理由を無意味にするものだとか。 その反対も同じだ。 靴下は足の保温を目的とするが、サンダルは保温とはまったくかけ離れた機能を持っていないか? 結局、この2人の出会いは「熱いアイスアメリカーノ」のように、そもそも話にならない話だ。

それでも美しいなら、すべてがいいんじゃないかな? 多くの高級ブランドは、この長年の認識を破るために、並々ならぬ試みを続けてきた。 VETEMENTSとMaison Kitsuné、Lucien Pellat Finetなど、様々なコレクションでサンダルと靴下の組み合わせをランウェイの上に堂々と出動させたのだ。

始まりは微々たるものだったが、やがてその小さな波は次第に大きな波に変わり、2024年の現在ではトレンドの仲間入りを果たすようになった。 度重なる反対と無視の瞬間の中でも屈せず生き残り、全世界のファッション愛好家たちの同意を得たサンダルと靴下。 私たちは彼らの出会いをこれ以上邪魔することはできない。

セレブたちの参加もこのような成果に大きく貢献した。 すべての女性のワナビーであるジジ·ハディッドとヘイリー·ビーバーまで、この組み合わせに果敢に身を投じたためだ。 ほとんどブラックやブラウンのような暗いカラーのサンダルに、ほのかなベージュやホワイトのような強いコントラストを与えることができる靴下を選んでいるので、この点を参考にしてください。 また、今春の流行アイテムであるバミューダパンツとロングスカートルックにブーツの代わりに活用しても良い組み合わせだ。

それでもこの生硬なトレンドに何だか心が不自由なら、死んだら死んでもサンダルと靴下は許せないなら…··· そんなあなたのために全力でおすすめする。 いっそのこと靴下だけ履けと。どうやって?YEEZYとBOTTEGA VENETAのソックスシューズみたいに。 邪魔な靴に対する考えを完全に消してしまった、この疾風怒濤の結晶体に果敢に挑戦してみるのだ。

 

 

  下着がなぜ下着なのか

中に着るものだから下着ではないか、と娘に背中スマッシュを飛ばした母親たちには非常に悪いニュースだ。

ファッション界が命じると、今は各種下着が上着の代わりになるだろう。

このトレンドの核心は「下着はどこにでも存在できる」だ。 最近、新しさよりも大胆さに焦点が当てられたようなコレクションの中で下着の人気は最高点。 Acne StudiosとNatasha Zinko、SRVC、GCDSなどで披露した衣装は、私たちが今まで知っていた下着と上着の境界をこれ見よがしに崩してしまう。

ただ恥ずかしがるにはまだ早い。 私たちの前に現れた彼らの下着ルックはまさに完璧だから。 カラーはもちろん、素材と形まで上着と絶妙な調和を成している。 トレンチコートやブラックスーツ、クラシックなシャツやニットウェアまで、何一つ似合わないものがない。

もちろん、今すぐ挑戦しろと背中を押すことはできないが、このままではここ3年以内には可能になるのではないか? その時が来れば、すべての人が一時パンツと呼ばれたズボンを着て、街を思う存分闊歩するようになるかもしれない。

 

 

  常習的な割合破壊犯

最近流行しているオーバーサイズシルエットの熱狂的な支持者として、肩の端より少し以上進まないジャケットとコートを全て処分してしまった人として、比率の変形がどれほど美学的な面白さを与えることができるかをよく体感中だ。 少しだけずれても不便なのが割合であり、少しだけ調節しても美しいのも割合であり、少しだけ変わっても変わった感じを与えることができるのがまさに割合だから。

しかし、たまに一線を越えるデザイナーがいる。 渾身の力を尽くして黄金比率を設計したダ·ヴィンチ様の言葉をまったく聞かない彼ら。 比率を興味深く調節することができず、暴力的に変形させてしまう悪党たち。 私は彼らを常習的な比率破壊犯と呼ぶが、おそらく今年はこの悪党たちが横行できる絶好の時期になるのではないかと思う。

その中で最も悪質なのはバザリア兄弟だ。 そうだ。もう知らない人がいないBALENCIAGAのデムナ·バザリア(Demna Gvasalia)とVETEMENTSのグラム·バザリア(Guram Gvasalia)、この二つだ。

あるユーチューバーは、BALENCIAGAの靴を見て、どんどん伸びているのでは? と冗談を言ったところ、今年に入ってまた少し大きくなったのを見ると、もしかしたら本当に育っているのかも。 靴の大きさなどには屈服しないという本人の信念を積極的に示している。

だったら、VETEMENTSはどうかな? 兄ほどの弟はいないと言うが、今回は例外だ。 兄に勝る弟がいる。 すべての服がすくすくと伸びた。 普段のVETEMENTSのオーバーサイズシルエットより16倍も大きいサイズで。 何かが間違っているのではないかという不安感が襲ってくるが、そうではない。 これは徹底的に計画された企画だ。

この奇妙なコレクションを見て、あなたはどんなことを考えたのか? まるで命令語を間違って習得し、設計者の意図に反するイメージを作ってしまった、AIの失敗した作業のようには見えないか? クラムはこの間違いのような衣装を通じてAIに対する人間の盲信を鋭く批判する。

これで終わりではない。 短所を最大限隠して長所を浮き彫りにするのがファッションの純機能だとすれば、この公式まで拒否するすごいひび割れがある。 それはヴィランの中のヴィラン、Rick Owens。 今度は頭の上まで尖った肩と風船のように膨らんだふくらはぎで勝負に出る。

大衆は時にはヒーローよりもっと素敵なヴィランに熱狂する。 そのような悪党たちは、あらゆる犯罪と逸脱で私たちを興味深くさせながらも、虚を突く鋭い教訓まで一緒に渡す。 ファッション界の悪者もそうだ。 彼らは比率破壊というトレンドに乗り込み、私たちに新しい美感を示そうとする。 普遍的な美感に満ちた世の中がどれほど退屈なところなのか、ひいてはそのような美感を物差しに自分と他人の短所を指摘し非難しているのではないか、徹底的に悟らせることだ。

いったい着ることもできない服をなぜそのように作るのかは、もはや重要ではない。 彼らはただ見栄えの良い服を作るのではなく、この時代のファッションがすべきことを見事に遂行中の着実なヴィランだ。

 

 

  TPOとは何ですか?

何か変な出勤ルック。

どこか変な裁判所ルック。

するなと言えば、もっとしたくなる人間の悪い(?)心理と最もよく似合うトレンド、TPOに背を向けること。 1日に12回もTPOのために悩むプロ会議者や上級会のメンバーに積極的に勧めるが、後のことは責任を負えない。

何か変なHED MAYNERの出勤ルックをまず見てみよう。 シャツにスーツ、タイまできっと構成は合格なのにどこかおかしい…··· 感じさせるのがポイントだ。 デザイナーのヘッド·メイナー(Hed Mayner)の言葉を借りれば、どんな規則も破らずに社会的規範に対して巧妙に挑戦するのがこのコレクションの主題だ。 だから、これはTPOに当たりながらも、当たるわけではないという気がするのが当然だ。

どこか変なPOSTER GIRLの裁判所ルックはどうか。 昨年、熱い話題だったギネス·フェルトロの裁判所ルックを思い浮かべれば、彼らの服装はほとんど犯罪水準だ。 しかし、これもやはり、犯罪者レベルの自信を探求するというPOSTER GIRLの意図と一脈相通じる地点だ。 裁判官や警備員、陪審員の前でおしゃれにポーズを取っている姿なんて!

するなと言っていたことだけを選んで、言うことを聞かないカエルは結局悲しいエンディングを迎えたが、時代が変われば結末も変わるもの。 21世紀のアマガエルは、格別な視線と独特な発想で、各種分野の成功神話を書き下ろしている。 ファッションもそうだ。 この熾烈な世界で、アマガエルの存在は何よりも貴重だ。 彼らの手をかければ、見え透いた服装も個性いっぱいに変わるからだ。

今この文を読んでいるあなたも例外ではない。 何かまったく解決しないことに向き合ったら、一度は全然違う道を見て回ることも、たまにはするなという考えを抱いてみることも、そんなに悪くないということをどうか覚えておいてくように。 この時代の蛙たちが私たちに伝えるメッセージだ。

 

出典:

 

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