第9地区 [DVD]/シャールト・コプリー,デヴィッド・ジェームズ,ジェイソン・コープ



¥3,980
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監督 ニール・プロムガンプ
ヴィカス役 シャルト・コプリー


『超A級のB級』


滑り込みで劇場で観てきました。
CMが訳わかんなかったやつ。
広告に関して言うなら「え?あ、映画の広告だったんだ」のレベルだったやつ。
そこら辺のセンス自体は悪くないと思うけど、分かり辛すぎて収益的に成功したかは知らん。全米の方じゃそこそこ当たったみたいですね。

面白いか面白くないかの話をしたら凄く面白かったです。
それは趣味の問題もあるし、ぐっと来る演出もあったし。
もう、毛穴やら何やらから色んなものが吹き出たよ。正直あんまり期待しないで観に行ったけど見事に裏切られたと思う。

ただ、なんとなく、どことなく終始映画全体に胡散臭げなものを感じました。
しかも映画を見終わってお家に着くころになると更にその感覚は強くなる。
何故でしょう。

とてもテクニカルポイントの高い映画だと思いました。
オリジナリティは皆無です。でもセンスは凄く良い。
そんな感じ。
色々な意味でこの時代だからつくれた映画。色々な界隈からノウハウを拾って集めたパッチワーキングな仕事の目立つ映画だと思いました。
観ていて低予算なんだなっていうのは何となく解ります。
だからって安っぽい映画な訳でなくて、そこはお金をかけなくてもそれなりのレベルの映像をつくれる時代になったってことです。映像効果の面で手を抜いてる訳じゃないと思う。

ストーリーは初見だと制作者の意図が測りきれない為に、だいぶ、心臓に悪い感じになっています。が、終わってみたら何だったのかなとも思える。

随所に社会風刺的なものは伺えるし、メッセージ性のないストーリーじゃない訳じゃないのだけど、個人的な意見を言わせてもらうのならやっぱりあまりメッセージ性は狙っていないのかなと思いました。制作側は。
少なくとも感情移入してつくられた類のものではないと思います。もっとドライに計算されてるんじゃないかな。

これも所詮パッチワークだと思います。

今まで積まれて来た映画やら文学やら集めてきた要素を繋いで、上手く再構築って感じだと思う。
音楽で言うところのサンプリングの技法だと思う。
だから、これも技術。しかもこれはかなり上手な例。

これからの時代、こういう映画ってもっと増えていくんじゃないかなって思う。

あと、題材がエイリアンで、殆ど無表情、しかも片言。
そんなキャラクターに普通に感情移入させようっていうのは結構日本向けな設定じゃないかなって思った。
文化的に日本人はそういうのに慣れてるからね。