2024年もあっという間にあと僅かになってしまいました。
今思えば波乱の年といって良いかと思います。めでたい年始に能登地方で大地震(更に豪雨のダブルパンチと来たもので…被災者の方々お見舞い申し上げます。)、飛行機の衝突事故となんとも縁起の悪い出だし。とはいえ終わってみれば悪いことだらけではなかったのではないでしょうか。
スポーツ界は動きが色々ありました。高校野球では弾性率を木製バットに近づけた新基準バットが本格的に採用、野球の展開が様変わりしいかに正しくバッティングするかあるいは、どう得点するか守るかにフォーカスされるようになりました。それでも中には木製バットで甲子園のスタンドに放り込む強者がいたりして捨てたものではないなと思いました。
今年は夏のオリンピック·パラリンピックがパリで開催。様々な才能が開花し日本列島が熱狂した一方、伏在する問題も垣間見られました。
野球界で最も話題をさらったのは大谷翔平。ロサンゼルスを本拠地にするドジャースと大型契約を締結。本人が熱望していた「ポストシーズン」に出場できるチャンスがあるチームへの移籍となりました。打者専念となった今シーズンは50本塁打50盗塁という超人的な記録を残し、念願のポストシーズンでは厳しいマークに遭いながらも山本由伸投手の快投も光り、ワールドチャンピオンまで駆け上がりました。
日本プロ野球界では『球界の盟主』読売巨人軍が試合巧者ぶりを阿部新監督の下取り戻しセ・リーグ制覇、一方大型補強で巻き返しを図ったソフトバンクが強力な戦力で圧倒、パ・リーグ王者の座を奪い返しました。しかしドラマはここでは終わりませんでした。(というよりここからが肝心)
ポストシーズンではレギュラーシーズンのポカが嘘のように改善され、活発な打線を中心にプレッシャーを掛け続けた3位横浜DeNAがセ・リーグクライマックスシリーズを制すると、日本シリーズでは前述の通り強力な戦力のソフトバンクと7年ぶりに相見えました。序盤はソフトバンクに圧倒されるもほんの少しの隙を咎めると強力打線が息を吹き返した横浜DeNAが4連勝で26年ぶりの日本一を達成、千葉ロッテ以来2例目のリーグ3位からの下剋上日本一となりました。(詳しい内容等はコラム67の緊急寄稿コラムを参照して下さい)
その後迎えた第2の世界野球王座決定戦、『世界野球プレミア12』では侍ジャパンが苦難を乗り越えて決勝戦まで上がるも、最強の投手陣をぶつけてきた台湾に敗戦。ピッチクロックへの対応を例に次回WBC以降に向けて大きな課題を突きつけられました。
私個人としてはやはり横浜DeNAの下剋上日本一が贔屓チームという事もあり嬉しかったですね。その他、社会人野球では都市対抗野球退会で横浜市所属三菱重工Eastが初優勝、秋の明治神宮大会高校の部で横浜高校優勝と、神奈川の野球が目立った1年だと思います。
良いこともありましたがどちらかと言えば悪い事が多かった印象の強い本年でしたが、それは流れが変化する始まりであり、今後良くなっていくのではないかという期待をして良いのてはないかと思います。
どの業界もそうですが新たな潮流に向けてアジャストしてより良いモノにしてほしいと願ったところで本年最後の挨拶とさせていただきます。
なかなか思うように執筆出来ずに申し訳ないですが、今後も自分のペースで取り組んでいきたいので来年も宜しくお願いいたします。
2024年12月30日
当コラム編集·責任者
S.Blackadder