名前に秘められた共鳴和音 -2ページ目

名前に秘められた共鳴和音

あなたがなぜ生まれてきたのか?何のために生きているのか?に光を当て、あなた本来の輝きを照らします。
20万人超の名前と向き合い続けてたどり着いた、「魂の原点」を思い出す存在価値リフレッシャー。

こんにちは٩( ᐛ )و
名前をひも解き、選んだ道を正解に。

幸せ解釈 名前の専門家
龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

安心・安定・穏やか

をテーマとした生き方を

追求してきましたが、

環境に求めるものではない

のだと身に沁みてきました。

 

今までの人生との矛盾が氷解。

 

響き合う世界〜堺歩美さん物語17

言葉が体に浸透

朝。

目覚まし時計の音が

鳴る前に目が覚めた。

 

というより、現実へ戻ってきた感覚。

 

静寂だ。

昨日溢れて止まらなかった

「ありがとう」

「ごめんね」。

 

消えたわけじゃないが、

言葉が体に浸透し

1つにまとまった何かがある。

 

うまく言えない。

 

しかしだからこそ、

前と同じ自分には戻れない、

戻りたくないのが分かる。

 

起き上がるが、体が重い。

昨日の濃密な集中力もあって、

ドッと疲れている。

 

カーテンを開ける。

光が射し込む。

 

前と同じ朝なのに、

同じ感じがしない。

 

とはいえ「違う」と言い切れる

ほどの変化でもない。

その曖昧さに戸惑う。

 

キッチンに立つ。

コーヒーを淹れる。

お湯を注ぐ。

 

動きが、やけに遅く感じる。

遅くしているわけじゃない。

急ぐ必要がない気がしている。

 

——いや、実際は分からない。

急いだ方がいいのかもしれない。

分かるが、体がもうそれを選ばない。

 

不安になる。

こんなことでいいのか?

こんなふうに動いて、

間に合うのか?

 

答えが出ないまま、

コーヒーを飲む。

 

 

スマートフォンを手に取る。

声をかければ済む距離にいるのに、

直美からのメッセージ。

 

息が止まる。

前と同じ反応。

胸の奥が、固くなる。

 

・・・そのまま開く。

短い文。

 

意味を考えようとした瞬間、

ハッとする。

 

また「正しく読もう」としている。

 

完全にやめきれたわけじゃない。

それでも、進める。

 

返信を打つ。

言葉が詰まる。

それでも消さない。

 

整えようとして、

途中で手が止まる。

 

そのまま、整えず送る。

 

送ってしまってから、「——あ」。

 

もっといい表現があったかもしれない。

もっとちゃんとできたかもしれない。

でも、もう戻せない。

 

「・・・それでもいい」

と思っている私がいる。

 

妙に割り切れていることが、

なんだか怖い。

 

 

外に出る。

人が多い。

いつもの道。

 

少しぶつかりそうになる。

前なら、無意識に身構えていた。

今も、完全には消えていない。

 

我ながら驚く。

足が軽い。

 

会社に着く。

メールが並んでいる。

 

最近着手できなかった箇所もあり、

視界が鮮明に映っている。

 

大きく深呼吸し今日の流れ

をイメージすると、思考が巡る。

 

どう処理するか?

どう優先順位をつけるか?

どう整えるか?

 

——全部、前と同じこと

をやろうとしている。

 

強烈な違和感。

昨日までは当たり前だったのに・・・。

 

 

「・・・いいか」小さく呟く。

何が「いい」のかは分からないまま、

1通目を開き、書く。

 

途中で引っかかるが、止めない。

少し雑なまま、送る。

数秒後、返信。

 

「了解です」それだけ。

それだけなのに、

なんとなく胸の奥が緩む。

 

響き合う世界

昼。

直美から、またメッセージ。

 

今度はすぐに開けた。

怖くないわけじゃない。

でも、さっきよりはスムーズ。

 

短いやりとり。

途中で、言葉に詰まる。

送るか迷うが、そのまま送る

「直美のこと、聴かせて」。

 

既読。

少し時間が空く。

その時間が、やけに長く感じる。

心がざわつき揺れる。

 

返信。

「なら話せる」それだけ。

 

その一文で、何かがほどける。

安心とは少し違うが、

確かに前とは違う場所にいる。

 

 

夕方。

仕事はまもなく終わるが、

前ほど重くない。

 

見守られているかのような温もり。

ちゃんと疲れている。

その疲れを隠そうとしない私がいる。

それもまだ慣れない。

 

家に着きドアを開けたら、

直美と目が合う。

 

言うべきか、

待つべきか、

迷う。

 

分からない。

ながらも

「・・・昼のメールのことだけど」

口が動く。

 

途中で何度も詰まる。

うまく言えない。

それでも、やめない。

整わないまま、言葉が出ていく。

 

自分でも聞いていられないくらい、

不格好な声。

でも、止められない。

 

直美は、黙って聞いている。

長い沈黙。

逃げたくなる。

 

それでも、その場にいる。

何を語っているのか、

自分ながらによく分からない。

いったい何が起きているのか?

 

「・・・それでいい」

小さく、返ってくる。

その一言で、力が抜ける。

 

直美の表情が和らぎ、

直美が生まれて初めてなくらいに、

語り合った。

 

今、初めて直美と響き合えている。

 

何が起きたのかは、分からない。

何も解決していないかもしれない。

 

それでも、確かに

私の中で何かが変わっている。

 

 

部屋に戻る。

静かだが、昨日とは違う静けさ。

もう前と同じやり方には戻れない。

 

それだけは、はっきりしている。

理由は、まだ分からない。

分からないまま、今日が終わる。

 

 

Universal Flow Therapy 健創庵

名前をひも解き、選んだ道を正解に。

幸せ解釈 名前の専門家

龍 庵真(りゅう あんしん)

info@kensoan.com

 

『自分の名前を愛する力』

https://bit.ly/3WTidDc

 

「名前×人生 選命最適化セッション」

https://bit.ly/4iIVan

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朝の歩き瞑想にて
財布を拾得。

市境のお地蔵様へ行く予定を
急遽変更し警察へ。

次の誰かに恩が流れていきますよう・・・。

 

収得した財布

 

「終わった」

あまりに矛盾がない〜堺歩美さん物語16

 

「自立具現化コーリング」

4時間が終わった。

 

4時間は長いと思ったが、

「え?もう終わり!?」

といった感覚。

 

1つ、はっきりしている。

 

「・・・終わった」

口に出した途端の違和感。

 

何が終わったのか分からない。

が、「終わった」が最も近い。

 

画面の向こうは変わらない。

部屋も何もかも同じ。

 

表面的には全く同じなのに、

さっきまでと明らかに違う。

 

軽い、とは違う。

 

スッキリした、でもない。

 

心の奥深くから湧き出てくる

「ありがとう」

「ごめんね」。

 

 

戻れない

 

「・・・ああ」

ほのかに息が漏れる。

 

確める。

前みたいに整えようとする。

言葉を選ぼうとする。

 

思い浮かんでくる相手

に合わせようとする。

 

・・・できる。

やろうと思えば。

 

しかし瞬時に分かる。

違う。

ものすごく不自然だ。

続けきれない。

戻れない。

 

「・・・・・・」

言葉が出て来ない。

 

止まる。

「・・・これ・・・」

言葉が浮かんで、止まる。

 

例えようがない。

言葉にした瞬間、

違うものになる気がする。

 

残っている。

今までと違うが、

確実に今がいい。

 

いくらお金を積まれようが、

昨日の私には戻りたくない。

 

 

一致している

 

・・・あまりに矛盾がない。

 

編集者としての客観視欲が湧きそうだが、

浮かんだ瞬間、やめる。

 

必要がない。

すべてが一致している。

ムリに整えようとしたら逆効果だ。

 

用件を終え、画面が切れる。

 

静かな部屋に戻る。

何も変わっていない空間。

立っている位置が違う。

 

こみ上げてくる

「ありがとう」と「ごめんね」。

 

 

スマートフォンに手を伸ばす。

メッセージを開くと、

途中までの下書きがある。

 

指が動く。

止めない。

整えず打つ。

 

送った後、確認しようとして——

 

やめる。

必要がない。

 

 

「・・・ああ」

また、ほのかに息が漏れる。

 

不安がないわけじゃない。

怖さはあるとはいえ、

崩れない。

 

矛盾があまりにない。

立ち尽くしている。

 

「ありがとう」

「ごめんね」

が止まらない。

 

 

 

Universal Flow Therapy 健創庵

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龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

昨今

「脳科学や心理学を用いた◯◯◯」

ともてはやされています。

 

もともと私もその1人でしたが、

今はすごく違う気がしています。

 

前々から一貫して主張してきた

「あなたこそが、あなたの人生の主人公」。

 

絶対に主導権を渡さないで

施術家当時から言い続けてきました。

 

飛び込むしかない〜堺歩美さん物語15

 

止めてきた「ちゃんと」

 

「ディープマインドセラピー」の直後。

 

言葉が出ない。

画面は変わらない。

部屋も同じ。

 

何も起きていないはずなのに、

さっきまでとは明らかに違う。

 

前のお試しの時とは、質が違う。

軽くなった、というより——

逃げ場がなくなった。

 

「・・・ああ」

思わず声が漏れる。

 

「理解した」というより

「感じてしまった」に近い。

 

今までぼんやり流れてきたもの。

 

言葉にしようとしても、

どこかで逃がしてきたもの。

 

それが、逃げられない形で目の前にある。

 

「このままでは無理だ」

ずっと使ってきた言葉。

その中身が、初めてはっきりする。


無理なのは、状況じゃない。

環境でもない。

能力でもない。

私自身のやり方だ。

 

整えてから話す。

正しく伝えようとする。

相手に合わせる。

波風を立てないようにする。

 

結果、何も出さない。

止める。

飲み込む。

分かっているように見せる。

全部つながっていく。

 

家庭でも、

仕事でも、

さっきのやり取りでも。

 

同じようにせき止めてきた。

だから同じ結果。

 

「・・・これか」

逃げていたわけじゃない。

 

確かに、ちゃんとやろうとしてきた。

その「ちゃんと」が、全部止めていた。

 

気づいた瞬間、

軽くなるどころか、

重くなる。

 

 

 

「やり方」から「あり方」へ

 

これが原因なら、

今までの全部がつながり、

矛盾や曖昧という靄が晴れた。

 

同時に、

「やり方」をいくら変えよう

とも無意味だと分かった。

 

「あり方」を変えない限り、

何をやってもダメだと分かる。

もうごまかせない。

 

今までは、

「分からない」

で止まれた。

 

「仕方ない」

で済ませられた。

 

しかしもう違う。

分かってしまった以上、

同じやり方を続ける理由が絶たれた。

 

恐怖が湧き出てくる。

 

じゃあ、どうする?

整えずに話す?

そのまま出す?

 

果たしてそんなことができるのか?

今までやってこなかったやり方だ。

 

失敗する。

壊れるだろう。

壊れたら立て直せない。

 

元に戻れる選択が、

もう現実的に見出せない。

 

画面の向こうで、

龍先生は何も急かさない。

 

ただこちらを見ている。

その視線の中で、

私の状態がそのまま浮き上がる。

 

「どうされますか?」

穏やかに問われる。

 

 

 

不格好な決意で未踏の地へ

 

 

分からない、

と言いかけて止まる。

 

さっきまでなら、

それで終われた。

 

でも今は違う。

 

現状では、

確実に私にはどうにもできない。

 

分からないままでも、

選ばなければいけない。

 

息を吐く。

 

「・・・やります」

口に出した瞬間、

逃げ道が消える。

 

自立具現化コーリング。

美奈さんから名前だけは聞いていた。

 

内容も、正確には分かっていない。

 

それでも、

今の流れの延長線上にある

ことだけは分かる。

 

「このままのやり方ではダメだ」

と分かってしまった以上、

前に進むしかない。

 

「理解してからやる」ではない。

「納得してからやる」でもない。

とはいえ、このままでは終われない。

 

「お願いします」

言い切る。

 

怖さは消えていない。

不安もある。

それでも、さっきまでとは違う。

 

迷いながら進むのではなく、

分からないまま飛び込むしかない。

 

画面は変わらない。

部屋も同じ。

 

それでも、

もう同じ場所にはいない。

 

 

 

Universal Flow Therapy 健創庵

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龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

「ひるおび」司会者の恵俊彰さん。

突如白髪になっており驚きました。

 

いわく、ずっと染めていたそう。

 

「還暦すぎて、自分を表現したい」

とのコメントに、大いに共感です。

 

私も約半分が白くなりました。

ありのままを受け入れて・・・。

 

 

分からないままの変化〜堺歩美さん物語14

 

分からないままの変化

 

「お試しセッション」というが、

特別なことをされた覚えもない。

 

たわいのない会話だったはずだ。

なのに、明らかにさっきまでと違う。

 

しばらく動けない。

画面はもう暗い。

通話は切れている。

 

なのに、まだ何かが

続いている感覚が残っている。

 

何が起きたのか、説明できない。

 

胸のあたりが軽い。

詰まっていたものが抜けたような、

でも何が抜けたのか分からない。

 

整理しようとする。

どこから変わったのか、

何がきっかけだったのか、

順番に辿ろうとする。

 

・・・追えない。

途中で途切れる。

 

「何だったの?今の」

口に出してみる。

 

答えが出ない。

 

というか、

分からないままの方

がしっくりくる。

 

全く理解できていないのに、

ビフォーアフターの違い

だけがはっきりしている。

 

その状態が、妙に現実味を持っている。

 

 

疑えない

 

キツネに化かされたみたいだ。

 

ふと浮かんだ言葉に、苦笑する

「キツネ・・・」。

 

私に限って、そんなはずはない。

冷静に考えれば、

ただのオンラインセッション。

 

特別なことは何もない。

理屈で説明できるはずだ。

・・・できない。

 

おかしい。

疑う材料はいくらでもある。

疑う方が自然だ。

 

なのに、その疑いが続かない。

さっきまで強烈だったはずの

「怪しい」という感覚が、

暖簾に腕押し。

 

確実にあるのに、どこか遠くにある。

 

代わりに残っているのは、

「もう一度確かめたい」という感覚。

 

信じているわけではない。

納得もしていない。

 

このまま終わらせるのは、

あまりに不自然だ。

 

スマートフォンを手に取る。

さっきのやり取りがそのまま残っている。

さっきの感覚が、まだ残っている。

 

いったい何をされたのか、確かめずにはいられない。

 

メッセージを開く。

何を書けばいいのか分からない。

少し考えて、打つ。

 

「先ほどはありがとうございました。

正直、何が起きたのかよく分かっていません」

いったん止まる。

 

消そうとする。

整えようとする。

・・・やめる。

そのまま続ける。

 

「もう一度受けてみたいと思っています。

特に『このままでは無理だ』

と考えてしまっている理由

を明確にしたいです」送る。

 

 

迷いのない送信

 

すぐには返ってこない。

待つ。

その間、また疑いが顔を出す。

 

本当に大丈夫なのか?

何をしているのか?

冷静になれ。

そう言い聞かせる声が浮かぶ。

 

もう1つの感覚が消えない。

「このまま戻ったら、さっきと同じになる。」

 

しばらくして、返信。

「分からないのが正常です。

素晴らしいご決断ですね。

直近のご都合はいかがでしょうか?」

 

余計な説明はない。

その代わり、逃げ道もない。

画面を見つめる。

 

ここでまた止まる。

選べる。

やめてもいい。

理由はいくらでもある。

それでも、指が動く。

 

「お願いいたします」送信。

 

今度は迷いがない。

送った後、ゆっくり息を吐く。

まだ何も分かっていない。

信じているわけでもない。

 

それでも、確実に一歩進んでいる感覚だけがある。

 

戻ろうと思えば戻れるはずなのに、

なぜかその気が起きない。

 

キツネに化かされたまま、進んでいる。

 

 

 

Universal Flow Therapy 健創庵

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「名前×人生 選命最適化セッション」

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こんばんは٩( ᐛ )و
名前をひも解き、選んだ道を正解に。

幸せ解釈 名前の専門家
龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

今回の話は、

信用を一切なくしていた会社員当時

HPからお申し込みくださった

船橋にお住まいのC.H.さん

のエネルギーを再現してみました。

 

お互いに何も分からない中

田端のカフェで会いました。

 

結果、約半年間。

一気に信頼関係ができ上がりました。

 

整えなくていい

送信してから、画面を閉じる。

何かが終わったような、

始まったような感覚だけが残る。

 

仕事が手につかない。

目の前の資料を見ているのに、

頭に入らない。

時間だけが進んでいく。

 

さっき送った一行が、

何度もよみがえる。

 

「うまく言えませんが、

今のままでは無理だと感じています」

 

あれでよかったのか分からない。

むしろ、あれしか出せなかった。

 

夕方、スマートフォンが震える。

画面を見ると、送った件の返信。

息が止まる。

 

短い文章。

形式ばった感じはない。

説明も多くない。

 

が、こちらの言葉に触れている。

「そのままで大丈夫です」

また息が止まる。

 

何が大丈夫なのかは分からない。

それでも、引っかかる。

 

「うまく言えない状態

のままでかまいません。

 

無理に整えなくて大丈夫です」

 

意図的に深呼吸。

「整えなくていい」

なんて、言われたことがない。

 

 

引けない

画面を見たまま、動けない。

返信するか迷う。

何を書けばいいのか分からない。

また同じになる気がする。

 

それでも、打つ。

「ありがとうございます。

正直、何をどう伝えれば

いいのか分かりません」

送る。

 

すぐには返ってこない。

待つ。

その間、何度も考える。

 

やはりアヤしい。

都合のいいことを言われて

いるだけではないか。

 

それでも、さっきの一文が残る。

整えなくていい。

 

夜、もう一度通知が来る。

「今のままお話し

いただければ十分です。

 

一度お時間をとりましょうか?」

 

直近の日程候補をいくつ

か送るよう書かれている。

 

ここでまた止まる。

会うのか?

話すのか?

画面を見つめる。

 

逃げようと思えば逃げられる。

理由はいくらでもある。

なんとなく、指が動いてしまう。

 

「オンラインでも可能ですか?」

送信する。

 

すぐに返ってくる。

「はい。ZOOMでも可能です」

短い。

日程を3つ送り、

返信があった。

確定。

 

終わったはずなのに、

終わっていない感覚が残る。

 

1つだけ、はっきりしている。

もう、引けない。引かない。

 

引けないまま決める〜堺歩美さん物語13

 

信頼関係

ZOOM面談。

画面の向こうの言葉を、

なかなか理解できない。

 

「信頼関係が大事なんです」

多くの場面で聞くような

言葉のはずなのに、

なぜか引っかかる。

 

信頼関係——

その意味を考えようとして、

自分の中でまた止まる。

 

私は、この人を信頼しているのか?

分からない。

というか、疑っている。

 

完全に理解できているわけでもないし、

「怪しくないか?」

という疑念も消えていない。

 

それでも——

なぜか、画面を閉じようとは思わない。

 

「体は、ご本人の本音に

最も強く反応するんです」

静かに続く言葉に、

意識が引き寄せられる。

 

「表面的に信頼している

ように見えても、

内側で違っていれば、

その通りの結果になります。」

 

内側で違っていれば——。

その一言が、残る、刺さる。

 

自分の中を探る。

信じているふりなら、

いくらでもできる。

 

納得したように頷くことも、

合わせることも、

これまで何度もやってきた。

 

でも今は違う。

むしろ逆で、

信じていない自分を、

はっきり自覚している。

見透かされている。

 

 

引かれる側

「もし怪しいと思われるなら、

やめておいた方がいいです。」

 

サラッと言われたその一言で、

空気が変わる。

 

売り込まれるどころか、

引かれている。

 

——なぜか、離れられない。

 

普通なら、ここで終わるはずだ。

 

「やっぱり今回は見送ります」

と言って、画面を閉じる。

 

それが自然で、

安全で、

何もまちがっていない。

 

そうすれば、何も失わない。

 

それでも——

なぜ?

 

その選択をしたくない。

理由は、説明つかない。

 

「なぜ?」

が頭の中で飛び交い、

混乱の渦中にいる。

 

こんな時は、判断しない方がいい。

今は決断を控えた方がいい。

 

同時に別の声もこだましてくる。

「ここで離れたら、

もう戻って来れない」

 

その感覚が、消えない。

どころか、増幅してくる。

 

 

決めたのは私

信頼しているわけではない。

むしろ、不信の方が強い。

 

それでも——

その不信ごと、置いたまま。

 

「・・・あの」

声が、震える。

 

「遠隔で、

お願いすることは・・・・・・

できますか?」

言ってしまった。

 

同時に、

どこかで決まっていた気もする。

 

画面の向こうで、龍先生が頷く。

「大丈夫ですよ。

まずはお試しセッション

でもよさそうですね。

 

もし心の準備が整っておられるようなら、

今すぐにでもできますがどうしましょう?」。

 

特別なことは何も言われていないのに、

逃げ場がなくなったような感覚になる。

 

決めたのは、向こうではない。

私だ。

 

目を閉じ、ゆっくりと息を吐いた。

 

もう一度、画面を見る。

さっきと同じはずの景色が、

かすかに違って見えた。

 

「はい。お願いいたします」

 

 

Universal Flow Therapy 健創庵

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