名前に秘められた共鳴和音 -17ページ目

名前に秘められた共鳴和音

あなたがなぜ生まれてきたのか?何のために生きているのか?に光を当て、あなた本来の輝きを照らします。
20万人超の名前と向き合い続けてたどり着いた、「魂の原点」を思い出す存在価値リフレッシャー。

こんばんは٩( ᐛ )و
名前に秘められた共鳴和音

統命思想ファシリゲーター 
龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

今日の潜在意識の解放セッション

では、大きな節目だったと実感です。

 

経済事情が厳しい方で、

ご本人においてはかなりの

身を切る思いだったのでは?

 

こちらとしても歩み寄りましたが、

誠意をハッキリと示せました。

 

結果、号泣的感動。

終えてみて第1声

「他と全然違う!」

 

あなたの場合はどうなるでしょう?

 

ーーー

 

富美子さんは、

日本舞踊の世界でTV出演するほどの名人。

 

そんな彼女の変容を、まずは声から表現。

 

 

変化の共有

真紀子さんとのZOOMでの再会は、

思った以上に自然だった。

 

画面の向こうには、

変わらぬ穏やかな眼差し。

 

けれど、

私の中には明らかに、

先日とは違う「何か」が育っている。

 

「お久しぶりです、富美子さん」

 「こちらこそ、ありがとうございます。

なんだか、不思議ですね・・・。

またこうしてお話しできることが」

 

言葉を交わす内に、

心が柔らかく解けていく。

 

今の私は、もう他人行儀ではなかった。

 

「実はあのセッション以降、

周囲の人から『声が違う』って

言われるんです」

 

思いがけず、

自分からそんな話を切り出していた。

 

口にした瞬間、

私自身が一番驚いていたかもしれない。

 

「やっぱり!それ、私も感じました」

 真紀子さんが、少し身を乗り出すように言った。

 

 「どこか柔らかく、でも芯があって。

なんというか、伝えるための声

じゃなくて、伝わる声って感じがして」

 

伝える声と伝わる声。 

なるほど、そんな違いがあるのかもしれない。

 

 

2つの名の狭間で

「正直、美雅としての私が

正解だと思い込んできました。

 

芸名の方が評価されやすいし、

弟子や関係者との関係もあります。

 

でも今、富美子でいることに、

変な抵抗感がないんです」

 

「分かります。

 

名前って、ただの識別情報

じゃなくて呼ばれ方なんですよね」

 

呼ばれ方──────。 

 

それは、自分がどう在ろう

とするかに直結する。

 

芸名に生きることは、

ある意味では「課せられた責任」

への義務でもあった。 

 

今の私は、

富美子という「命名」に立ち返る

ことで、責任のためではなく

私のために声を出せるようになっていた。

 

「声が変わったのではなく、

ようやく戻ってきたのかもしれませんね。

 

先生もよくおっしゃるけど、

『正確に言うと変わるわけではなく、

本来の状態に戻る』ですから」

 

 真紀子さんがそう言った時、

胸の奥がじんわり温かくなった。

 

「戻ってきた・・・・・。

そうかもしれません」

 

思えば、いつからだろう。

誰かの期待に応えようと、

いつも「〜しなければ」で

言葉を発していたのは。

 

今は、自分の内なる声が出ようとしている。

 

誰かのためではなく、

私の中から生まれてくる声。

 

富美子という名に宿っていた、

まだ使われていなかった声。

 

今、ようやく───思い出したのだ。

 

 

娘からの電話

真紀子さんからのメールの余韻に

包まれていたその夕方、

携帯電話が震えた。

 

着信画面に浮かんだのは、

「雅子」。

娘からの電話だった。

 

「もしもし、お母さん?

週末の法事のことで連絡したくて」

 

そうだった。

亡き主人の十三回忌が

近づいていたのだ。

 

「ありがとう、助かるわ。

場所は去年と同じお寺?」

 

「うん、叔父さんたちとも連絡済み。

あとね・・・、声が何か違うよ」

 

「え?」

 

唐突に言われた言葉に、

思わず声がつまった。

 

「なんていうか・・・

柔らかいっていうか、

ずっと遠くで話していた声が、

急に近くなったみたいな。

なんか不思議」

 

──やっぱり、聴こえていたのか。

 

娘にまで伝わっていた声の変化。

 龍先生が言っていた周波数の話が、

急に現実味を帯びてきた。

 

 

法事の準備と家族の気配

法事の準備に追われながらも、

静かな確信が根を張っていた。

 

仏間に飾る花を選ぶ時、

雅子が小声で言った。

 

「お母さん。あのさ・・・

もしかして、何か始めようとしてる?」

 

「どうして?」

 

「雰囲気がね、変わったっていうか。

前はいつも張りつめてたのに、

今は、自然体って感じがするの」

 

娘の観察眼には舌を巻く。

あえて言葉にしなかったが、

心のどこかで「気づいてほしい」

と願っていたのかもしれない。

 

「今ね、自分の名前と向き合っているの」

 

「えっ?『富美子』?」

 

「そう。美雅じゃなくて、

富美子として生きてみようかと思って」

 

娘はしばらく黙っていたが、

ふっと微笑んだ。

 

「いいと思う。

美雅のお母さんも好きだけど、

富美子って呼ぶと、

なんか温もりを感じるよ」

 

 

受け継がれてきたもの

3代続く舞踊の家系。

その流れに乗るように、

15歳で名取となり「美雅」

を襲名した。

 

祖母の美麗(みれい)

母の雅麗(まれ)

そして私 美雅(みやび)。

 

名前にまつわる意味と歴史。

それは誇りであり、重荷でもあった。

 

 

「舞いの美しさに、心の雅を重ねる」──

それが、美雅に込められた

意味だと母は言っていた。

 

「美雅」という名には、

かつて込められた想いがあった。

 

けれど今、「美雅」に込められた願いを、

託された使命として生きていきたい────

 

今、

私が迎え入れようとしているのは、

役割だけではない。

 

名前の意味に宿る本質、

命(めい)の音(ね)そのもの。

 

富美子という名前の声は、

今ようやく私の中に根づこうとしていた。

 

やはり私には、

龍先生のサポートを受けた

方がいいのだろう。

 

真紀子さんが尊敬するなら、

きっと私にもそうなる未来があるのだろう。

 

 

「これでいい」の奥へ

声に宿るもの〜藤堂富美子さん物語9

 

法事を終え、親族と別れた後の帰路。

「ねえ、お母さん」

雅子がぽつりとつぶやいた。

 

「なんかさ・・・

今日のお母さん、

昔に戻ったっていうより、

初めて会った感じだった」

 

「それって、いい意味?」

 

「うん。

なんか、ちゃんと一人の女性っていうか。

 

お母さんがお母さんである前に、

『富美子さん』っていう1人の人間

だったんだって、今さらだけど思えたの」

 

富美子は、ただ頷いた。

──そう。

 

今、私はようやく「私自身」に還ろう

としているのかもしれない。

 

その実感が、心地よく胸を温めていた。

 

 

あなたの場合は、どうなるでしょう?

あなたが「本質の命」に出会うために

無料ヒアリング30分~

 

 

Universal Flow Therapy 健創庵

名前に秘められた共鳴和音

統命思想ファシリゲーター 

龍 庵真(りゅう あんしん)

info@kensoan.com

 

『自分の名前を愛する力』

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こんばんは٩( ᐛ )و
名前に秘められた共鳴和音

統命思想ファシリゲーター 
龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

今まで「名前の人」と称されてきました。

抗ってきた理由が「だけではない」から。

 

職業として考えなかっただけで

嫌いながらもずっとともにあった

独自に紡いできた「名前の技術」

こそが、私の人生の核なんですね。

 

レベルや諸々の状況は違えども

富美子さんは、

日本舞踊の世界でTV出演するほどの名人。

 

そんな彼女の変容を

まずは声から表現。

 

 

言葉にできない変化の余韻

──何かが、確かに変わっている。

その「何か」をうまく言葉に

できずにいるのがもどかしい。

 

けれど、言葉にできないからこそ、

大事にしたくなる気持ちもある。

 

昨日の対話の余韻が、

まだ胸のあたりに柔らかく残っている。

自分の声が変わったと指摘された時は、

死角から張り手が飛んできた感覚で、

言われている意味を理解できずにいた。

 

ながらも確かにあの瞬間、

何かが解けたような感覚があったのだ。

 

「富美子」という名前を、

これまで避けていたわけではない。

 

私はこの名前と、

まともに向き合ってこなかった。

 

だからこそ、

「私の中に住む他人」

という感覚があったのだ。

 

あくまで書類の上だけの「私」で、

そこに生きた感情を通わせることがなかった。

 

 

──それでも、あの時は違った。

龍先生とのあの瞬間、

私は確かに「富美子」だったのだ。

 

今振り返ってみてよく分かる。

湧き上がってくる想いは、

まるで誰かに呼びかけられて

いるようでもあり、

私の奥から湧いてきている

ようでもある。

 

どちらにせよ、今までとは確実に違っている。

 

富美子という名の奥にいた私

思い出せた声 〜藤堂富美子さん物語8(幼き富美子ちゃん回想)

富美子という名の奥に、

まだ私の知らない私がいる。

 

かつその存在を、

ようやく「迎え入れる準備」

ができたような気がした。

 

龍先生も、

本名を人生と照らし合わせて

再定義できたからこそだと

語っていたように、

確かに今は絶好のチャンスだ。

 

 

私はどう生きたいのだろう?

私が「心の底から望んでいる私」って?

 

「与えられた人生」じゃなく、

「私だけの船で帆を掲げる」なら、

何をどうすればいい?

 

娘 雅子からの一言をきっかけに、

今まで考えたこともないような

ことに思いを巡らせるようになった。

 

 

「これでいい。」────

その言葉が、ふと心に落ちてきた。

 

取り繕う必要も、

整った結論も、

いらない。

 

ただこの一歩を、

自分の意志で選んだことが、

何より確かなことだった。

 

「よくやった!」

と褒め讃えられている

ような気持ちが芽生えてくる。

 

 

再び届いた、導きの声

そして、

次の一歩をどう進めていくか、

考え始めていた。

 

そんな折に、真紀子さんからメール。

 

「富美子さん

先日はありがとうございます。

 

信頼尊敬する龍先生を

お繋ぎできましたこと、

本当に嬉しく感じています。

 

龍先生との対話を交えて思えたのが、

共通点の多さと深みです。

 

やはり富美子さんとは、

出会うべくしてお会いした

ような気がしてならないんです。

 

またZOOMで語り合ってみませんか?」

 

嬉しい。

今の私においては、

真紀子さんは通過点の

目標的人物としてふさわしい。

 

私の方からお誘いしたいと考えていたら、

真紀子さんから連絡いただけるなんて!」

 

「もちろん、喜んで!」

と返信し、日程調整。

お会いできるのが楽しみだ。

 

 

 

あなたが「本質の命」に出会うために

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統命思想ファシリゲーター 
龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

実際に個別面談でやっていることを

写実的にできるよう努めています。

 

ながらもブログ化するには

どう表現しようか?

ものすごく悩んでいます。

 

録画したものを見返し

検証を繰り重ね中。

 

私の「これでいい」〜藤堂富美子さん物語7(声の変化を指摘された驚き)

芸名と本名

姓名承認の個別面談当日。

 

ZOOMの画面越しに、

龍 庵真と再び顔を合わせた。

 

「ご無沙汰しております。

改めまして、

本日は対話の時間を

ありがとうございます」

 

礼儀正しく挨拶を交わすと、

彼はごく自然に問いかけてきた。

 

「こちらこそありがとうございます。

まず今、

富美子という名前を目にした時、

どんな印象をお持ちになりますか?」

 

少し間をおいて、語り出せた。

まだ富美子への違和感を拭えない。

 

「正直に申しまして・・・富美子は、

公的書類にしか存在していない

ような感覚があります。

 

私は15歳で名取となり、

藤間美雅(ふじまみやび)

という名をいただきました。

 

以降、

すべての稽古

舞台

弟子との関係──

人生のあらゆる場面で、

美雅として生きてきましたから」

 

彼は穏やかに頷き、続けた。

 

「なるほど。

富美子は、

現実世界における公的名義ではあるが、

ご自身の人生の物語において

は登場してこなかった、と」

 

「はい。

自分でも、使わないうちに

他人行儀な名前になっていた

んだと思います。

 

親がどんな願いを込めて

この名前をくれたのかも、

実は知らないんです」

 

「そうでしたか。

では、美雅の方が呼ばれ慣れていますか?」

 

「はい。

確かにそうなんですが、

今は富美子でお願いいたします。

 

娘からの一言がきっかけで、

美雅を生きることに疑問を

抱くようになりました。

 

富美子の生き方を追究したいです。」

 

 

「名乗ってきた人生」と「名付けられた命」

龍先生は少し画面から視線を外し、

言葉を探すように

間を取ってから話し始めた。

 

「名乗ってきた名前は、

美雅さんが努力し、

誇りと責任をもって

生き抜いてきた証です。

 

一方、名付けられた名前は、

たとえ意識されなくても、

生まれた瞬間に与えられた

命(めい)の音でもあります。

 

これは人生の『初期設定』として

富美子さんの生き方を

無言のまま支え続けてきた可能性

があります」

 

「初期設定、ですか・・・?」

 

「はい。

富美子という名前には、

富──豊かさの象徴と、

美子──美しさの受容

という2つの要素が含まれています。

 

しかも子で終わる名前は、

時代的背景から見ても女性らしい理想像

を内包させられてきた側面もあるんです。

 

 

かつ総画の53は、

ビジョニストと名付けており、

理想を語り実現させていくこと

に生きがいを持たれています。

 

富美子の24画は、

おもてなすというホスピタリティ性。

とてもいいバランスですよ。」

 

 

富美子は、

画面越しの自分の姿を

ぼんやりと見つめながらつぶやいた。

「・・・そんな意味があったなんて・・・・・・」

 

 

「極め付けは『と』です。

『とうどうとみこ』

という7つの読みの中の3つ。

これには意味があると思いませんか?

 

「言われてみればそうですよね。

あまりに当たり前で気づきませんでした。」

 

「はい。『と』の意味は、
・見えないものを見える化させ、測る
・とどまり、定着する。落ち着く
・切り替える
等があります。

 

解釈次第でまだまだ無尽蔵につながりますけどね。

だからこそ、

人生は解釈次第だと結論づけきれるんです。」

 

「なるほど!」

 

「富美子さんは、

名前の由来を全く知らないんですよね?

私も同じで、父方の祖母が名づけて

理由を語ることなく亡くなりました。

 

だからこそ、私自身で

再定義することにしたんです。

 

そういった意味では、

今が絶好のチャンスかもしれませんね」

 

「すごい・・・・・・・・・!」

 

 

私の「これでいい」

「おそらく美雅さんは、

藤間という家系や流派を

継承する重圧と誇りを同時に

背負ってこられたのでしょう。

 

15歳から芸名で生き続けるということは、

本来の人生の選択肢が閉じられていた

という見方もできます」

 

「はい・・・。

気づかないうちに与えられた道

を歩いてきた気もします。

 

けれど、美雅であることに

誇りは持ってきたつもりです」

 

「もちろん、それは素晴らしいことです。

でなければ、TV出演なんて

あり得ないでしょうから。

 

今お伝えしようとしているポイントは、

その誇りの奥の富美子です。

 

まだ使われていない

富美子の資質や視点が

眠っているとしたら?

 

 それを今、

丁寧に向き合ってあげることが、

富美子の承認『これでいい』なんです。

 

それは美雅の承認にもつながります」

 

「初めて富美子という名前を、

身近に感じた気がします。

 

私の中にいながら、

遠い別人でしたから。」

 

「富美子さん。

明らかに今までと違った声。

分かりますか?」

 

「え!?そうなんですか?」

 

「そうですね。明らかに違っています。

今までのお客様方でも、

私とご縁する中で例外なく声

が変わっていかれるんです。

 

ずっと不思議でしたが、

合点が入ったのが、周波数。

 

声も周波数という

エネルギーでできています。

 

ということは、

相応の気づきがあったんでしょうか?」

 

「はい。おっしゃるとおりです。

富美子と美雅、

2つの名前で1人なんだ

と理解できました」

 

「そうでしたか。

よかったです。

私も龍 庵真というビジネスネーム

を名乗っています。

 

夢で自己紹介していたことが

きっかけで名乗ることにしました。

 

広報的役割を担っており、

本名では見れない世界を味わう

ためにあると考えています。

 

本名は錨であり、

総本部のような存在。

 

龍 庵真は実務的な本部なので

司令部というとらえ方をしています。」

 

「そうなんですね。

では私の富美子と美雅も、

同じようにまとめた方がいいでしょうか?」

 

「そういえば

似たような位置付け

ですよね。

 

富美子さんがいいと

思うように活用してください」

 

私の中で、

「富美子」と「美雅」という2つの名前が、

一本の線でつながり始めていた。

 

あなたの場合は、どうなるでしょうか?

生まれた時に与えられた名前。

 

その奥に、まだ出会っていない

もう1人のあなた

が眠っているとしたら──


今、呼びかけてみませんか。?

 

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龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

リーダーエネルギー診断

における

画数エネルギー 一覧表

湧いてきた疑問。

 

吉凶でないにせよ

エネルギーの強弱や扱いやすさ

は明確に区分した方がいいのでは?

 

何でも素晴らしい

と豪語してきましたが、

目的によります。

 

目的一致を早めていくための

整合性への伸びしろを見出せました。

 

そんな意味合いを込めた姓名承認。

姓名判断しか知らない方においては

こんな心境なのでは?

 

 

翌朝の静けさ

翌朝。

 

洗濯物をたたみながら、

昨日の対話を

何度も思い返していた。

 

「名前は、守るものではなく現れるもの」

が、夜を越えても胸の奥で響いている。

 

長年、美雅という芸名

に誇りを持ってきた。

 

弟子にも、

舞台にも、

恥じない生き様

を刻んできたつもりだった。

 

それは

「私であり続けるための鎧」

でもあったのだと、

今さらながら気づいたのだ。

 

言葉にうまくできないが、

鎧は錆び付いており、

磨くことを怠っていたのだ。

 

かつ、

今までの磨き方ではダメで、

全く新しい何かが必要な気

がしてならない。

 

そもそも鎧をまとい続けている

必要があるのだろうか?

 

本当に

「守るものではなく現れるもの」

ならば、鎧をまとわずとも

名前は現れてくるはずだ。

 

私は娘 雅子にも、

弟子たちにも、

この鎧を着せようとしてきた

のかもしれない。

 

 

選ばされてきた人生

思い返せば、

舞踊の世界に入ったのも、

名を受けたのも、

「流れ」だった。

 

自らが明確に

「これが私」

と決めた記憶がない。

 

名前も立場も、

人間関係さえも────

与えられたものを受け入れ、

守ることに必死だった。

 

 

もはや

「選ばされてきた人生」では、

もう立っていられない。

 

「富美子さんの人生、

きっと変わりますよ」

真紀子さんの言葉が、

今は現実味を帯びて胸に残っている。

 

変わりたい。

変わらなければと思っている。

でも──

どう変わればいいのだろう?

何を望んでいるのか、

自分でも分からない。

 

 

「姓名承認」なるものも、

まだ完全に信じているわけではない。

 

占いでもなく、

改名でもなく、

自分で自分の名前と向き合う?

 

・・・それで何が変わるのか。

 

それでも確かに、

昨日の対話の中で、初めて

「もっと自分の名前を深く知ってみたい」

と感じた。

 

昨日のご縁が、

心にわずかな灯をともしている。

 

真紀子さんがしきりに言っていた、

「似ていると思うんです、私たち」──

 

私に見えていない何かが、

真紀子さんには見えて

いるのかもしれない。

 

「美雅」としての名を、

ここで閉じるのではない。

 

「富美子」である私が、

どう解釈するのかを選ぶのは、

私自身だ。

 

 

小さな「決断」

富美子は、携帯端末を手に取り、慎重に文字を打った。

「真紀子さん

昨日はありがとうございました。


龍先生の言葉、

一晩たってもまだ

胸に残っています。

 

私・・・自分の名前を、

今までとは違う視点で

考えてみたくなりました。


改めて龍先生がおっしゃられる

「姓名承認」の機会

をいただけませんでしょうか。

 

藤堂富美子」

 

メッセージを送信後、

1人お茶を淹れた。

 

私はこれまで、

誰かの言葉に従うことはあっても、

自ら決断したと感じた瞬間

は数えるほどしかない。

 

すぐに何かが変わるわけではない。

 

ながらも確かに、

自ら選んだ「小さな決断」だった。

 

「まだ私にも、これからがあるのかもしれない

──いや、きっとあるに違いない」

 

そう思えたことが、今は何よりの希望だった。

 

小さな決断〜藤堂富美子さん物語6(姓名承認を受けると決断した富美子さん)

 

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龍 庵真(りゅう あんしん)
です。

 

神社参拝のルーティンが

土砂降りの時間と重なり

変更しました。

 

今までなら

私に課せられた試練だ

と言わんばかりに実践。

 

安心・安定・穏やか

を常に意識することを前提に

貫いていきます。

 

 

いよいよ富美子さんとの初対面。

実際に

イメージどおりだった

イメージとかけ離れていた

両極端に分かれています。

 

 

信じたい気持ちと信じきれない疑念

「富美子さんの人生、

きっと変わりますよ」

真紀子さんの言葉を、

何度も反芻している。

 

「名前を丁寧に見つめる方」──

正直、どこかうさん臭いと感じている。

 

信頼する真紀子さんの紹介だから、

1度くらい話してみてもいいかもしれない。

 

そう思えたのは、

私の中で何かが崩れ始めて

いたからだろう。

 

当日、

真紀子さんと3人ZOOMの

接続ボタンを押す手が少し震えていた。

 

いつも通り、着物をまとい、

帯をきちんと締め直す。

 

「藤間美雅として見られるのか?

藤堂富美子として扱われるのか?」

私が誰としてこの場に出るのか、

正直まだ定まっていない。

 

画面が切り替わった瞬間、

真紀子さんの穏やかな声が響く。

 

「こんにちは、富美子さん。

今日はありがとうございます。

 

富美子さんに龍先生をおつなぎできますこと、

本当に嬉しいです。

龍先生、どうぞよろしくお願いいたします」

 

 

龍 庵真との出会い

「はじめまして。

龍 庵真(りゅう あんしん)と申します。

お会いできて嬉しいです。」

 

見た目も話し方も、

驚くほど普通だった。

むしろ、あまりに気張っていない

ことが拍子抜けするほどだ。

 

「軽く自己紹介させていただきます。

今まで名前と確実に

20万人超は向き合ってきました。

 

おかげさまでGoogle検索よりも

速く画数を解説できます。

 

ながらも姓名判断に疑問を感じ、

「姓名承認」という造語を生み出せてから、

ようやく風向きが変わってきました。

 

今日は、

お名前についての話だと

真紀子さんから伺っています。

 

まずは富美子さんが今、

何を感じていらっしゃるのか、

そちらをお聴かせいただけませんか?」

 

名前の話じゃないの?

と心の中で思ったが、

自然と話し始めている自分に驚いた。

 

 

守るべき名前と崩れゆく型

「私は日本舞踊を

15歳から63年にわたって

継続してきました。

 

特に名前に関しては、

守らなきゃいけないものだ

と思ってきました。

 

娘にも、弟子にも、

絶対に崩せない『型』として──

 

でも最近、

もうその型が意味を

持たなくなってきて・・・。」

 

彼は頷くだけ。

何も評価しない。

ただ、黙って聞いている。

 

「私、芸名の藤間美雅(ふじまみやび)

という名前に誇りを持ってきました。

 

でも今、それを語るのが、

どこか恥ずかしいんです。

・・・いや、恥ずかしいというより、

本当の私とは違う気がしていて。

 

なぜなら娘からの一言を機に、

今までやってきたことの過ちに

気づいてしまったんです。

 

それからというもの、

何をやっても失敗する

気持ちが湧いてくるんです」

 

 

名前と「本来・本当・本物」

少し間をおいて、彼が口を開いた。

 

「名前は、

守るものではなく現れるものだと、

私は考えています。

 

本来の名前とは、存在価値の核です。

 

よくも悪くも、

生き方やあり方が

そのまんま現れてくる

ものなんですよ。

 

恥ずかしいと感じていらっしゃる

ということは、成長や発展の兆し

でもあります。

 

顔に泥がついていても、

鏡を見たり誰かに指摘されなければ

分かりようがありません。

 

気づけてよかったですね。」

 

「よかったですね」が、胸に刺さる。
名取としての名を守ってきた私には、

裏切りにも似た響きだ。

 

過ちを指摘され、

追い詰められていくような

先入観を抱いていたイメージからは、

ずいぶんかけ離れている。

 

「富美子さんは、

『本来』『本当』『本物』の違い

って分かりますか?」

 

「初めて考えます。

気にも止めませんでした。」

 

「まず本来とは、

生まれたままの純粋無垢な状態。

そこに経験が加わって本当です。

さらに同時並行な場合もありますが、

価値が加わった状態が本物です。

 

先ほど、

『本当の自分とは違う気がして』

とおっしゃられましたね。

 

そう感じてしまうのは、

富美子さんが成長したからです。

次のステージがあることを

知ってしまったんですよ」

 

「・・・そんなとらえ方は、

今までしたことがありませんでした。」

 

 

新たな人生の出発記念日

真紀子さんがニコニコしながら聴いている。


「富美子さん、

どうぞ感じたことを

どんどん話してください。

 

ここでの情報は、

誰にも漏らすことはありません。

 

私は、今日が富美子さんの

新たな人生の出発記念日になる

と信じています」

 

「私、まだやれるんでしょうか?」

 

「当たり前じゃないですか!

私なんて、叩けば埃だらけですよ!

それでもちゃんと生きています。

 

人生って、立体構造なんです。

苦しく辛い出来事は、

後の感謝や感動に変わります。

チャンスは不幸の顔してやってきますから」

 

「そう言っていただけると、

なんだかとても楽になれます。

 

真紀子さん、

本当にありがとうございます。

では、何から話していきましょうか?

・・・・・・・・・」

 

30分経たずに

終わってしまうイメージが、

結局2時間に。

 

初対面の方に、

こんなにも言葉が

溢れ出てくるなんて、

初めての体験だ。

 

 

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