マレフィセント | 想像と好奇心でできている

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日々、思ったことを書いてます。
野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

「眠れる森の美女」を、ディズニーが解釈して作り直すと。

 

ネタバレしてます。

 

 

 

人間の世界と、人間がいない妖精たちの2つの国がある世界。

 

まだ子どもだったステファンと、背中に翼をもつ妖精のマレフィセント。2人は出会い、仲良くなり、それはいつしか恋に。

しかし、2人は大人になると、お互いに敵対する関係になってしまう。

 

国王は妖精たちの国を自分たちのものにしようと、戦争を仕掛ける。

 

最強の妖精となったマレフィセントは、仲間の妖精たちと共に戦い、兵士たちを追い返す。

この戦いでマレフィセントにけがを負わされた国王は床に伏し、息も絶え絶えの状態に。マレフィセントを倒すよう命じた。国民に妖精たちの国を手に入れると約束した、と。

 

久しぶりにマレフィセントと再会したステファン。マレフィセントに水を飲ませ、眠ったのを見はからい、剣を振り下ろそうとしたものの、できなかった。悩んだ末、マレフィセントの翼を切り取った。

 

目が覚めたマレフィセントは、自分の翼がなくなり、それがステファンによって奪われたと気づく。

 

 

その後、ステファンは国王に。妃との間に女の子が生まれた。

 

一方、空が飛べなくなったステファンは、罠にかかって殴り殺されそうになっていたカラスのディアヴァルを助け、人間の姿に変身させた。ディアヴァルはマレフィセントに「何でもする」と従者のように付き従う。

 

人間に怒りや憎しみを抱いたマレフィセントは、妖精の国に人間が入れないように大きな茨で壁をつくった。

人間の国でも、妖精が触れると火傷をしてしまう鉄の茨をつくった。

 

娘が生まれ、そのお祝いに3人の妖精が招かれた。魔法で祝福をする。が、そこへマレフィセントとディアバルも。

赤ん坊のオーロラに、マレフィセントは呪いをかけた。16歳の誕生日の日没までに、糸車に指を刺され、永遠の眠りにつく」

 

許しを乞うステファンに、マレフィセントは「真実の愛のキスで」呪いが解かれると言う。

 

 

 

ところが、この呪い、解いたのは王子様、ではなかった。

 

国中の糸車を燃やし、城の地下に集めて呪いをなくそうとしたステファン。娘のオーロラは、3人の妖精にあずけ、妖精の国で育てた。

 

ところがこの3人、人間の子育ての知識がない。ベビーベッドに野菜をじかに置いたりする。食べられないって。

オーロラが気になってしょうがないマレフィセントは、遠くからオーロラを見守り続けた。

 

オーロラは成長し、「フェアリーゴッドマザー」と言ってマレフィセントを慕うように。

母性が生まれたマレフィセント。直接育てていないステファンや王妃より、マレフィセントのほうがオーロラのことをよく知っている。まるで家族のように。

 

呪いをかけたことを後悔したマレフィセントは、オーロラにかけた呪いを解こうとしたが、できなかった。

 

一方、ステファンはマレフィセントの翼に話しかけたり、マレフィセントの復讐を恐れていた。このとき、王妃が病気になっている、とわかる。けど王妃の様子を見に行こうともしない。

 

 

 

オーロラの16歳の誕生日。呪いを解こうと、王子を眠らせ、馬に変えたディアヴァルに乗って城に王子を運んだマレフィセント。すると、城の中にいたおっちょこちょいな3人の妖精たちが、王子がその運命の人だとキスするように仕向ける。

 

物陰からそっと様子をうかがうマレフィセント。金色の薔薇のような形の飾りとカーテン越し。

これって、茨が人間と妖精をへだてる壁になっている、ってことなのかな。

 

キスをしても目覚めないオーロラ。「愛なんてない」だから呪いは解けない、とマレフィセント。

 

眠り続けるオーロラに話しかけ、おでこにキスをしたマレフィセント。すると、オーロラは目を覚ました。

それを見ていたディアヴァルが、「真実の愛だ」

 

 

 

最後、敵対していたステファンは、兵士たちが盾を持って取り囲む中、マレフィセントと1対1で戦う。

昔はお互い、好きになった者どうしなのに。ディアヴァルはドラゴンの姿に変えられ、火を吹いて応戦。

 

オーロラがケースを壊したことで、マレフィセントの翼が飛び立ち、マレフィセントの背中に戻った。力を取り戻したマレフィセント。2人は戦い続け、ステファンはお城から転落して亡くなった。

 

こうして人間の国と妖精の国の戦争が終わった。

 

妖精の国は、戦争が始まる前のように生き生きと草木が生い茂り、きれいな花が咲いた。

 

オーロラは妖精の国で、次の女王として王冠を授けられた。赤ん坊のときから妖精の国にいたし、ここにいるほうが良さそう。

 

最後に、ずっとナレーションとしてストーリーテリングの立場にいた人が、実はオーロラだったとわかる。

 

 

 

妖精の世界の、妖精のリアルさ。夜になると光り輝く不思議な生き物たち。

あとは、ドレスとか、剣と魔法とか、ドラゴンとか、ファンタジーの世界がどれもみんな素晴らしかった。

 

人間でも妖精でも、負の感情に支配されるのは良くない。とりかえしのつかないことにもなってしまう。

 

ダークファンタジーで、大人向けな物語だった。ファンタジーが好きなので、ずっと目がきらきらしたまま見てたと思います。