坂井綾花が大嫌いなもののひとつ。
ゴキブリ。
きのうの朝。家族全員がリビングにいた。
ふと見ると、床に何かがいて、服などものが積み上げてある下とに入っていくのが見えた。
その何かは細長く見えたけど、陰になっていて色が見えない。
私「あれなに? カマキリ?」
祖母「なに? ゴキブリ?」
このこの時点で虫だと思っていた。
積み上げてあるものの近くに行くと、私にハエタタキが渡された。
しゃがみこんで、ハエタタキを中に突っ込んで出そうとする。
私「でもこれどこ入ってったかわからないなー。これゴキブリだったら……」
ゴキブリ出てきた。
私「ああー!!(絶叫) ゴキブリだったぁあー!! ああー!! やだー!!」
祖母「早くたたきなさい」
バシッ。
しかしハエタタキがやわらかくてダメージがあんまりない!
私「ああー!!」
祖母「もっとちゃんとたたいて!」
私「上からおさえつけてるから、スプレーして!」
どこからともなく祖母に殺虫剤が。
ブシュー。
様子を見る。
ハエタタキをちょっと持ち上げる。
ヤツが動いた。
私「ああー生きてるー!! やだぁ!」
祖母、ハエタタキの上からティッシュを何枚ものせまくる。ヤツは見えなくなったが、生死がわからない。
私「上から乗って、スリッパはいて乗って!」
圧死作戦。
祖母「(あなたが)つぶしなよ」
私「私はだしなんだよ!(できるかい!)」
祖母、靴下を履いた足で乗ってつぶす。
ようやく死んだ。が、これを捨てるため、ヤツを見ないといけない苦行が。
祖母「これどうやって捨てるの(冷静)」
私「……(つぶれたゴキの一部を見ちゃったので、精神的ダメージ受け中)
視界に入れないようにしながら、ティッシュで包む。
祖母にわたす。
祖母、私にまた返す。
私「なんで私に返すのよ……(ものすごい困惑)」
その後、なんで私がという思いを抱えたまま、ゴミ箱に捨てる。
作戦終了。
母「スプレーでも効かないね」
祖母「あんなゴキブリ出てくるんだねぇ」
叔母「近くに仏壇とかあるから」
お供え物が原因か。
叔母「これ1匹出てきたから、また出てくるかもしれないね(明るい口調)
何も楽しいことはないぞ。なんだその明るい声は。
わが家には、家族のいろいろな荷物を積み上げてあるヤバい場所がある。9割、叔母の服で、残りが私と母の服。
私「これ片付けたら、なんかいろいろ出てくるかもしれないね……」
祖母「人のものもあるからね。ネズミとか出てくるとか」
私「……。ネズミは出てこないでしょう」
ハエタタキって攻撃力低いことを知った。ああやだやだ。