ピアノの低い音で、ダダダン、と始まる、聞いたことのある有名な曲。
監督はブライアン・デ・パルマ。
名作として名高い映画だけど、観たことがなくて、いつか観たいと思っていた『アンタッチャブル』を観ました。
1930年、禁酒法下のシカゴ。
暗黒街の帝王といわれていた、ギャングのボス、アル・カポネが街を支配していた時代。
財務省から派遣された特別捜査官のエリオット・ネス(ケビン・コスナー)は、カポネの逮捕に乗り出す。
が、失敗に終わってしまう。
木製の箱を斧でたたき割ると、中から出てきたのは、お酒ではなく和傘。
ネスが和傘を取り出した瞬間、新聞記者のカメラマンに撮られてしまい、「哀れな蝶々さん」という見出しをつけられ、新聞に載ってしまった。
警察の上層部にもカポネの力が入りこんでいて、情報が漏れていたからだった。
ネスは、初老の警察官マローン(ショーン・コネリー)、警察学校で訓練中で、射撃の名手ストーン(アンディ・ガルシア)、財務省から派遣されてきた、経理のウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)を特捜班に入れ、4人は捜査を開始。
マローンの持っていた情報で、4人はライフル銃を手に郵便局に。(パッと見、郵便局に強盗に来た4人)
摘発は成功。郵便局の倉庫らしき広い部屋に、たくさんの人々(カポネの組織の人たち)と密造酒が入ってる酒樽がいくつも置いてあった。
レストランのテーブルで、4人が祝杯をあげていると、そこに一人の男性が近づいてくる。
いっせいにピストルを向ける4人。その男性は記者のカメラマンだった。
記念写真を、ということで、新聞に載せない写真を撮る4人。
4人は新聞の記事で「アンタッチャブル」(手出しができない、という意味)と言われる。
この4人のうち、1人ぐらい殺されるんだろうな、と思っていたら。
最初にウォレスが、カポネの組織の一人で証人になるはずだった男と、いっしょにエレベーターに乗っていた警察官に撃たれて、2人も殺されてしまう。
犯人は逃走し、エレベーターには「タッチャブル」(手出しできるぞ)と血で書かれていて、ウォレスがその血文字の横に立たされていた。
さらに、ネスが最初に声をかけた、マローンが殺されてしまう。
このシーン、マローンの自宅にカポネの組織の男が入っていく目線で描かれるんだけど、緊張感がすごい。見せ方がかっこいい。
ナイフを持ったギャングが入ってきた、と思ったマローンが外に出ると、もう一人いた男がマローンに連続して銃を撃ちまくった。血まみれになって倒れるマローン。
マローンを撃った男が、カポネのもとへ。カポネ、オペラを鑑賞中。感動してるのか泣いてるような表情だったけど、撃った男になにかを耳もとで言われると、ちょっとだけ微笑んだような。少しだけ表情が変わる。