新世紀エヴァンゲリオン 第弐拾四話「最後のシ者」 | 想像と好奇心でできている

想像と好奇心でできている

はじめての方は、カテゴリーの「はじめに」をご覧ください。
日々、思ったことを書いてます。
野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

アスカが子どもの頃、母親にエヴァのパイロットに選ばれたと報告しようとして、母親が首をつっているのを見てしまったトラウマなシーンから始まる。

廃墟と化した家。お湯の入ってないバスタブで、「シンクロ率ゼロ」になった自分に価値はないとつぶやくアスカ。

ペンペンは洞木さん(ヒカリ)のところに預けられる。アスカもシンジも家に帰らなくなり、家で一人になるミサト。

 

アスカが保護されたとネルフに連絡が。アスカの代わりのパイロット、フィフスチルドレンの渚カヲルがやって来る。

ダミープラグを破壊したリツコは拘束された。ゲンドウに「君には失望した」。一人になったリツコは、「どうしたらいいの、母さん」とすでに亡くなってる母親に向かって言ってるかのような言葉。

 

夕焼けに染まった岩と湖のような場所。どこからともなく口笛が。ヴェートーベンの第九。カヲルと出会ったシンジ。

 

ミサト、日向マコトとカヲルの話を。レイと同じく過去が抹消されているが、誕生日はセカンドインパクトと同じ日。

エスカレーターを上がってきたレイに話しかけるカヲル。

カヲル「君は僕と同じだね」

レイ「あなた誰」

 

シンジ、カヲルと大浴場でお風呂に入る。シンジの手の上に自分の手を乗せるカヲル。

これ、ミサトは拒否されてできなかったのを思いだす。

「好きってことだよ」とカヲルがシンジに言うんだけど、現実では男性が男性にこんなこと言わないよなぁ。

 

シンジ、カヲルと並んで布団に寝てる。

カヲル「僕は君に出会うために生まれてきたのかもしれない」

 

余談ですが。このセリフ、映画のQだと「僕は君に出会うために生まれてきたんだね」と、断定的になってます。

 

危険を承知で日向が調べてくれたおかげで、居場所がわかったリツコに会いに来たミサト。

リツコはカヲルのことを、「おそらく最後の使者」。知ってたんだね。

 

カヲル、弐号機と共にセントラルドグマを下降。

このままだとサードインパクトが起きる事態に。そうなる前にここを破壊する、とミサト。

日向「いいですよ、あなたといっしょなら」

ミサト「ありがとう」

 

もう一人使徒が現れて、消えた。見下ろしているレイが。

 

シンジ、「裏切ったな!」と怒りを隠せない。カヲルに追いつき、プログレッシブナイフをカヲルに向けると、A.T.フィールドが発生。

 

シンジの乗った初号機の手につかまっても、まったく抵抗しないカヲル。「遺言だよ」「僕を殺してくれ」と。生き残るべきは人間だと言ったあと、数分間経って、初号機の手で殺されたカヲル。

初号機の手についた血が洗浄されている。それを眺めているゲンドウとレイ。

 

夜、カヲルと初めて会った場所で、ミサトにカヲルくんから好きだと言われた、人から初めて好きって言われた、生き残るのはカヲルくんのほうだったというシンジ。

それに対し、「違うわ」「生き残るのは生きる意志がある」人だとはっきり言うミサト。

「冷たいね、ミサトさん」と、ミサトの言葉はあまり心に響いてない様子のシンジ。

 

ゼーレからの使者であり、死者になるために現れたカヲルが生き残ったら、世界が終わるんだけどね。

カヲルに心をひらいていたのに、その彼を殺さなけらばならなくなり、また心が閉じてしまったシンジ。

 

この回は、エヴァといえばこのセリフ、ってセリフがいくつかあって。

印象的だったのは、日向とミサトのやりとり。日向のセリフは告白みたいなものだよなーと思う。

 

次回から最終回にかけて、確か、放送された当時は賛否両論だったなぁ。