アスカが子どもの頃、母親にエヴァのパイロットに選ばれたと報告しようとして、母親が首をつっているのを見てしまったトラウマなシーンから始まる。
廃墟と化した家。お湯の入ってないバスタブで、「シンクロ率ゼロ」になった自分に価値はないとつぶやくアスカ。
ペンペンは洞木さん(ヒカリ)のところに預けられる。アスカもシンジも家に帰らなくなり、家で一人になるミサト。
アスカが保護されたとネルフに連絡が。アスカの代わりのパイロット、フィフスチルドレンの渚カヲルがやって来る。
ダミープラグを破壊したリツコは拘束された。ゲンドウに「君には失望した」。一人になったリツコは、「どうしたらいいの、母さん」とすでに亡くなってる母親に向かって言ってるかのような言葉。
夕焼けに染まった岩と湖のような場所。どこからともなく口笛が。ヴェートーベンの第九。カヲルと出会ったシンジ。
ミサト、日向マコトとカヲルの話を。レイと同じく過去が抹消されているが、誕生日はセカンドインパクトと同じ日。
エスカレーターを上がってきたレイに話しかけるカヲル。
カヲル「君は僕と同じだね」
レイ「あなた誰」
シンジ、カヲルと大浴場でお風呂に入る。シンジの手の上に自分の手を乗せるカヲル。
これ、ミサトは拒否されてできなかったのを思いだす。
「好きってことだよ」とカヲルがシンジに言うんだけど、現実では男性が男性にこんなこと言わないよなぁ。
シンジ、カヲルと並んで布団に寝てる。
カヲル「僕は君に出会うために生まれてきたのかもしれない」
余談ですが。このセリフ、映画のQだと「僕は君に出会うために生まれてきたんだね」と、断定的になってます。
危険を承知で日向が調べてくれたおかげで、居場所がわかったリツコに会いに来たミサト。
リツコはカヲルのことを、「おそらく最後の使者」。知ってたんだね。
カヲル、弐号機と共にセントラルドグマを下降。
このままだとサードインパクトが起きる事態に。そうなる前にここを破壊する、とミサト。
日向「いいですよ、あなたといっしょなら」
ミサト「ありがとう」
もう一人使徒が現れて、消えた。見下ろしているレイが。
シンジ、「裏切ったな!」と怒りを隠せない。カヲルに追いつき、プログレッシブナイフをカヲルに向けると、A.T.フィールドが発生。
シンジの乗った初号機の手につかまっても、まったく抵抗しないカヲル。「遺言だよ」「僕を殺してくれ」と。生き残るべきは人間だと言ったあと、数分間経って、初号機の手で殺されたカヲル。
初号機の手についた血が洗浄されている。それを眺めているゲンドウとレイ。
夜、カヲルと初めて会った場所で、ミサトにカヲルくんから好きだと言われた、人から初めて好きって言われた、生き残るのはカヲルくんのほうだったというシンジ。
それに対し、「違うわ」「生き残るのは生きる意志がある」人だとはっきり言うミサト。
「冷たいね、ミサトさん」と、ミサトの言葉はあまり心に響いてない様子のシンジ。
ゼーレからの使者であり、死者になるために現れたカヲルが生き残ったら、世界が終わるんだけどね。
カヲルに心をひらいていたのに、その彼を殺さなけらばならなくなり、また心が閉じてしまったシンジ。
この回は、エヴァといえばこのセリフ、ってセリフがいくつかあって。
印象的だったのは、日向とミサトのやりとり。日向のセリフは告白みたいなものだよなーと思う。
次回から最終回にかけて、確か、放送された当時は賛否両論だったなぁ。