1月10日 キラリ☆白虎隊(後編) その1 | 想像と好奇心でできている

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日々、思ったことを書いてます。
野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

脚本

冨田雄大

演出

白坂英晃(はらぺこペンギン!)


出演

ひので サンシャイン やさしいズ フレミング 

フランクリン ぷりずん 奈良岡にこ 他


トークゲスト 

2丁拳銃 修士


あらすじ

青い年の男の子には、赤い血が飛び散る
薔薇色の恋愛も野良色の嫉妬も
過去も未来も全て透明になった
それが僕たちの色


詳細は、神保町花月の楽屋裏ブログ をご覧ください。



彼女の兄と鹿児島で食事会をすることになった山田。

体調を崩して休んでいる彼女が不参加で、二人でお酒を飲みながら話す。

彼女の兄西谷は、自分の先祖が山田の先祖とかかわりがあった(敵対関係だった)かもしれないことを気にしていた。


家のない虎と妹の同子を、通りかかった西郷隆盛にひろわれる。

西谷の家でお世話になり、少年たちと共に鍛えられ、強くなっていく。


幕末の過去と2021年の未来、二つの話が交互に進んでいく構成。


浪人に襲われかけていた少年を助けた虎。

彼は竜と名乗り、二人は仲良くなっていく。

文字を勉強する機会がなかった虎、竜に文字を教えてもらう。

前編でもありました。文字を教えて。


「正」を教えられてるのに、なぜか難しい文字が書ける虎。

「葡萄」

竜「ぶどう?!」「五画だよ?」「どうがすごい」


「無花果」

竜「これは……なんて読むの?」 

いちじくです。


人を殺すことに疑問を持ち始める虎。

一方、西郷隆盛は坂本龍馬と手を組み、薩摩と会津は敵対関係に。

相手に手の内を見せない、なにか考えている西郷。


長になり、会津の城に攻め込む。圧倒的な戦力の薩摩。

一瞬、白虎隊を見かける。追いかけようとする仲間たちを引き留め、竜を逃がそうとする虎。


追いつめられた白虎隊。

雨のなか、「殺してくれ」と言った仲間を斬ったあと、首に刃をあて、倒れる竜。

すでに亡くなっていた竜に虎が話しかけるシーンは、客席からすすり泣く音が聞こえてきました。

このシーンの坂田さんの熱演は、心打たれて切なかった。


現代に戻って。

彼女が妊娠したことをお兄さんに伝える山田くん。


そこに、ご先祖様の虎と竜が登場。

虎「そういうことは結婚してからにしろよ。先祖頑張ったんだぞー!」 

子孫の山田くんに向かって怒鳴る虎。

竜「心がせまいなぁ、虎」


西谷と同子が仲良さそうに二人で出てくる。

虎「西谷ー! 怒」 

そういえば、同子が西谷に兄の死を知らされて、そのあと西谷に泣いてすがりついて、二人で抱き合ってた。

ひとつ屋根の下で長いこといっしょにいて、そうなっちゃったんだろうね。


結婚によって義理の兄弟になった二人が握手して、さらにその前で虎と竜が握手。

過去と現代、二つの義兄弟が重なる。

素敵なラストでした。


その2 に続きます。