脚本
冨田雄大
演出
白坂英晃(はらぺこペンギン!)
出演
ひので サンシャイン やさしいズ フレミング
フランクリン ぷりずん 奈良岡にこ 他
トークゲスト
2丁拳銃 修士
あらすじ
青い年の男の子には、赤い血が飛び散る
薔薇色の恋愛も野良色の嫉妬も
過去も未来も全て透明になった
それが僕たちの色
詳細は、神保町花月の楽屋裏ブログ をご覧ください。
彼女の兄と鹿児島で食事会をすることになった山田。
体調を崩して休んでいる彼女が不参加で、二人でお酒を飲みながら話す。
彼女の兄西谷は、自分の先祖が山田の先祖とかかわりがあった(敵対関係だった)かもしれないことを気にしていた。
家のない虎と妹の同子を、通りかかった西郷隆盛にひろわれる。
西谷の家でお世話になり、少年たちと共に鍛えられ、強くなっていく。
幕末の過去と2021年の未来、二つの話が交互に進んでいく構成。
浪人に襲われかけていた少年を助けた虎。
彼は竜と名乗り、二人は仲良くなっていく。
文字を勉強する機会がなかった虎、竜に文字を教えてもらう。
前編でもありました。文字を教えて。
「正」を教えられてるのに、なぜか難しい文字が書ける虎。
「葡萄」
竜「ぶどう?!」「五画だよ?」「どうがすごい」
「無花果」
竜「これは……なんて読むの?」
いちじくです。
人を殺すことに疑問を持ち始める虎。
一方、西郷隆盛は坂本龍馬と手を組み、薩摩と会津は敵対関係に。
相手に手の内を見せない、なにか考えている西郷。
長になり、会津の城に攻め込む。圧倒的な戦力の薩摩。
一瞬、白虎隊を見かける。追いかけようとする仲間たちを引き留め、竜を逃がそうとする虎。
追いつめられた白虎隊。
雨のなか、「殺してくれ」と言った仲間を斬ったあと、首に刃をあて、倒れる竜。
すでに亡くなっていた竜に虎が話しかけるシーンは、客席からすすり泣く音が聞こえてきました。
このシーンの坂田さんの熱演は、心打たれて切なかった。
現代に戻って。
彼女が妊娠したことをお兄さんに伝える山田くん。
そこに、ご先祖様の虎と竜が登場。
虎「そういうことは結婚してからにしろよ。先祖頑張ったんだぞー!」
子孫の山田くんに向かって怒鳴る虎。
竜「心がせまいなぁ、虎」
西谷と同子が仲良さそうに二人で出てくる。
虎「西谷ー! 怒」
そういえば、同子が西谷に兄の死を知らされて、そのあと西谷に泣いてすがりついて、二人で抱き合ってた。
ひとつ屋根の下で長いこといっしょにいて、そうなっちゃったんだろうね。
結婚によって義理の兄弟になった二人が握手して、さらにその前で虎と竜が握手。
過去と現代、二つの義兄弟が重なる。
素敵なラストでした。
その2 に続きます。