わらの犬 | 想像と好奇心でできている

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日々、思ったことを書いてます。
野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

ネタバレしてます。ご了承ください。



脚本家デヴィッドは静かな環境を求めて、妻エイミーと共に彼女の故郷のミシシッピー州に引っ越してきた。

自然豊かで、周りにほかの家がなく、集中してものを書くには良さそうな家。


でも、最初にデヴィッドが入った酒場では飲んだくれた男がいて、この時点であまり治安が良くない町なんだろうなとわかる。

さらに、壁に貼ってあった写真で、チャーリーが妻の元恋人だと知る。


田舎の閉鎖的な人間関係にまったく違う人が入ってきて、それを良く思わない人たちがデヴィッドたちに嫌がらせを始める。

朱里を依頼した男の一人が、勝手に家に入ってきて、勝手に冷蔵庫からビール瓶持ちだして飲んじゃう。

飼い猫のフルーティが殺されて、タンスのなかにつるされてた。ひどいね。


後半、精神薄弱者のジェレミーを車ではねてしまい、彼を家に連れて帰りかくまったことで、暴行しようと追いかけてきた男たち5人に巻きこまれていくデヴィッドとエイミー。

警察呼んだけど、警察官が後ろから撃たれたのをドアスコープから見てしまうデヴィッド。


家に火をつけ、窓を壊し、さらには車をぶつけて家を破壊し、銃を手に入ってくる男たち相手に応戦するデヴィッド、だんだんと残酷になっていく。

熊用の踏むとはさまれる罠をチャーリーの首にかぶせ、殺してしまう。

「全員片づけた」とデヴィット。ぼう然としているエイミー。


燃えさかる家の前で立ちつくし、デヴィットの眼鏡のレンズに映る炎。

(アニメで、ヤバい精神状態の登場人物の眼鏡のレンズが光って眼が見えなくなる、っていうのを思いだす)


うーん、と思ったのはノーブラでうろうろ出歩くエイミー。

着ていた服、ノースリーブで足がかなり出てるワンピースで、露出度高め。

それなのに、男たちがいやらしい眼で見てくるからどうにかしてくれ、ってデヴィットに言うエイミー。

二人の夫婦関係がうまくいってないんだろうなっていうのは伝わってくるし、だからああいう挑発するような変なことしたんでしょう。

でもそれどうなのよ、とツッコミどころ。


チャーリーともう一人の男にレイプされたことをエイミーは言わないんだけど、明らかに様子がおかしいエイミーの言うとおりに、デヴィットが意地を張らずにしていたら。

私がエイミーだったら。

猫が殺された時点で耐えられないね。すぐにでも引っ越す。


そういえば猫を殺した犯人、わからずじまいだな。おそらくチャーリーだと思うけど。


わらの犬は、デヴィットいわく、中国のお祭りで使われる神への捧げもので、必要がなくなると無用の長物になる。

わらか。火つけたら燃えるよなぁ。タイトルそこから来てるのかな。