登場人物についての感想。
・四条司(囲碁将棋 文田さん)
奇抜探偵ってどんなキャラなんだろう、って楽しみにしてました。
かなり派手な衣装。
まず思ったのは、「ジョジョの奇妙な冒険」。笑
黒白の水玉がいくつも重なったような模様の上下の服。
帽子は黒のハットで、黄色い丸がひとつと、黄緑色のふたつの丸がついてる。
手にはめてるのは、指先がない白い手袋(もしかして軍手?)で、宝石みたいなカラフルなストーンがいくつもついてる。
ほかにも、ひらめいたらブリッジするとか。
お腹のあたりをおさえて、しんどそうな四条。妊婦さん?
「離れて!」「お湯を持ってこい!」「来るぞ」などと、これから出産が始まるかのようなことを言いだす煙山。
ブリッジしたとたん、煙山と後ろからライトでぴかーって強い光でライトアップ。笑
この人物設定が奇抜。
・蓮見教授(ライス 田所さん)
田所さんの、あの黒い感じ好きです。
ほかの舞台でライスが演技してるのを観て、
「田所さんって、ちょっとダークな役やったら似合いそうだよなぁ」と思ったことがあり、それが今回見られたので、ちょっと嬉しかったです。
後半、蓮見教授が南雲教授に自分が犯人だと告げるシーン。
「(殺人事件の現場は)美しいんだよ」
「理由のない殺人じゃなければシリアルキラーじゃない」などと、かなりサイコな持論を展開。
引きこまれました。
・南雲亜希(松田百花さん)
連続殺人犯ナンバリング・キラー。
でも普段は普通の女性で、そんな一面はまったく見せない。
天文学科の男子学生3人が好きになり、さらに南雲教授も好きになり、結婚.。
男性からすれば、魅力的な女性。自覚はないけど、魔性の女なのかもしれない。
すでに亡くなってる人が犯人。これは思いつかなかった……。
南雲教授と夜空を見上げ、アルドラ(おおいぬ座)を見る二人。
冒頭に出てくる、素敵なデート、なんですが。
四条の推理では、遺体に番号をつけたのは、星につける番号と同じ。
南雲教授への愛情表現だったのでは、と。
もしそうだとしたら、あのデート、亜希の犯行に影響を与えていたってことなんですかね。
あとは、舞台の見せ方とか。
「初日」「2日目」「回想」の3つの時間があって、それぞれのシーンが同時進行していく。
プロジェクションマッピングで、舞台の後ろと、舞台上に立つ人たちに、黒と白のいろんな模様が映される。
これが場面と場面の間に出てくるんだけど、色合いがなんとなく不安にさせるような、不気味な感じ。
会話に出てきた人物が舞台そでから出てきて、赤いフラフープを持って、前に出す。
パソコンで→のカーソルを合わせてるような。
ほかにも、スクリーンに学生証が映ったり。
四条が推理してるとき、誰について話してるのかがわかりやすかったです。
事件が終わり、四条、煙山、田村、竹下が望遠鏡で夜空を眺めてる。
望遠鏡は、逮捕された南雲教授から出所するまで「預かっていてほしい」と頼まれたもの。
最後に、亜希と南雲教授が出てきて、お互いに向き合い、それぞれが持ってるフラフープをひとつの円になるように重ね合わせて、暗転。
赤は血を連想させるけど、これ、夫婦の絆、って意味なのかなと思った。
ちょっとはっとさせられる終わり方でした。
音楽が個性的。monobrightの「踊る脳」。
四条司の異名は、この曲のタイトルからとったのかな。
色の使い方とか、ストーリーの説明の仕方とか、かっこよくておしゃれでした。
いろいろ検索していたら、脚本家さんのツイッターを発見して。
「奇抜探偵、今回も沢山のお客様にご来場頂きましてありがとうございました。
次回、恐らく来年になると思いますが、四条の母親に関する事件を描いて最終作とさせていただこうと思います。
なるべく華やかな形でできればと思っています。」
次回で最終回だそうです。え! そうなんですか。
これ、観ておいて良かった。次も観たいです。