ネタバレしてます。
触れたものを凍らせる魔法の力がある姉のエルサと、無邪気で明るい妹のアナは、アレンデール王国の姉妹のプリンセス。
子どもの頃は、お城のなかでエルサが氷でスケートリンクや雪だるまをつくって遊んでいた。
でもあるとき、エルサがアナにけがをさせてしまい、それがもとでアナを避けるように。
少しずつ成長していく二人。
ドアの向こうにいるエルサに話しかけるアナ。
一方、魔法の力がだんだんと強くなって、自分の周囲が凍って真っ白になってしまったエルサ。
両親が亡くなり、20歳になったエルサの戴冠式。
エルサ女王(大人の、落ち着きのある女性)と、アナ女王(ちょっとはしゃぎすぎなところがある。子どもっぽい)と、それぞれ立場が変わり。
ずっとアナに秘密にしていたエルサの魔法の力が、人々の前でコントロールができなくなり、人々にバレてしまう。
エルサが氷のお城をつくっていくところとか、すごく綺麗。
でもエルサが「来ないで!」と人を近づかせないときの魔法は、氷がつららになってて、かなり凶器のような形になってますが。
閉じこもっていたお城ではなく、自分のお城で自由になって、嬉しそうなんだけど、でもそれって孤独なんだよな。
「少しも寒くないわ」って歌ってるけど、一人であの大きなお城にいたら、いつかは寂しくなると思うよ。
雪だるまのオラフの不死身っぷりがすごい。エルサのつららに刺さっても平気だったし。
弱点は火なのに、夏の暑さにあこがれてる。
このオラフが、三枚目キャラなんだけど、後半で素敵なことを言っていて。
愛がよくわからない、というアナに。
「愛っていうのは、自分よりほかの人のことを大切に思うことだよ」
オラフ、アナを温めようと暖炉に火をつけて、危うく自分が溶けてなくなりそうになるんですけど、
「アナのためなら溶けてもいいよ」
っていうシーンがかわいい。
エルサの氷が心に刺さったアナを助けるには、「運命の人からの愛」がなければ。だったらその人のキスを。
ということで、アナが会って一日で結婚しようと決めちゃった(いや決めるの速すぎ)ハンス王子の元へアナを大急ぎで運ぶクリストフ。
(こういうシーンがあったから、「ああ、クリストフが運命の人なんだろうなー」と思ってたら、このあとそうじゃなくて、意外な結末。
エルサに結婚を反対されて感情的になってたけど、あれはエルサの意見が正しい、というか普通だし。笑 お姉さんの言うことは聞いておいたほうが良かったね)
ハンス王子が、実はアナと結婚して、王位を得るためにアナをだましていた、というのが意外だった。
自分の野望のために王女をだます王子、ってディズニーっぽくないし。
で、これがわかったあとに、前半の二人がいっしょに歌いながらデートして、仲良くなっていく歌詞を思いだして考えてみると、アナが好きだと言ったものを「僕も好き」と言ってる。
自分と共通点がある人に親近感をおぼえるんですよね。
(相手の好きなものを聞いて、自分も「それ好き」って言うと、好感度が上がりやすいってテレビで見たことがある。そういう心理テクニックがあるそうです)
「好き」とか「愛してる」とか言ってくれても、それだけで信じちゃだめですね。
口ではどうとでも言えるもんね。
オラフみたいに、自分で言ったことを行動で示せる人のほうが信頼できるなぁ。(でも死にそうになるほど自己犠牲をするのはダメだけど)
アナが死んだと嘘ついて(演技してるような口調だけど、顔が真顔)、ショックを受けて動けなくなってるエルサを、剣で殺そうとするハンス王子。
人として最低なところがどんどんあらわになる。
真顔で嘘つける人って、かなり怖い。
最後に、アナが凍りつく寸前で、ハンスの剣からエルサをかばって守ろうとした。
それによって、エルサが愛を知り、凍っていたアナが溶けて元に戻っていく。
魔法が解ける愛って、恋愛のほうじゃなくて、家族愛だったんですね。
ラスト。ハンス王子を一発ぶん殴って船から海に落っことしたアナ。やるなぁ。すっきりしました。笑
オラフ、エルサの魔法(コントロールできるようになってる)で雪雲をつくってもらい、春になっても溶けなくなった。よかったね。
印象に残ってるのは、エルサの魔法を使って氷のお城をつくるシーン、あとお花が出てくる自然の風景。
綺麗。美しかったです。
それと、アナが凍りついてしまい、エルサがアナを抱きしめて泣くところ。エルサの雪がぴたってやんで、時間が止まったような描写が。これって、アナが自分のせいでこうなって、心が凍ったってことなんだろうなと思いました。
数日前に、パンサーのライブで、FUJIWARA藤本さんが菅さんでアナと雪の女王の映像を撮りたい、と言って、その場で藤本さんが歌い、菅さんにこういうシーンで、と演技指導して再現したんですよ。
(そのときのライブレポです。この記事参照 )
エルサが氷のお城をつくったあと、王冠を投げ捨てるシーンが出てきて、「あ、あのシーンだ。笑」と真っ先に思いだしました。