4月23日 たいよう | 想像と好奇心でできている

想像と好奇心でできている

はじめての方は、カテゴリーの「はじめに」をご覧ください。
日々、思ったことを書いてます。
野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

あらすじは、神保町花月楽屋裏ブログの

この記事 を読んでください。


脚本 たぐちプラス

演出 開沼豊


<キャスト>

レイザーラモン ブロードキャスト イシバシハザマ ボーイフレンド

少年感覚 西日暮里倶楽部 永作あいり(エスピーワン)


僕はいつ死んでもいいと思ってた。誰にも必要とされてないと思ってた。
君に会うまでは…。生きたい。同じ日の光を浴びて。


お金持ちが住む山手と、貧しい者が住む西区。

山手に住む、リキヤ(レイザーラモンHGさん)、マサル(レイザーラモンRGさん)、テツ(イシバシハザマ硲さん)に呼び出された、 

西区に住む、マキオ(ブロードキャスト房野さん)、タクミ(ブロードキャスト吉村さん)、ジュンペイ(イシバシハザマ石橋さん)。


ケンカになり、リキヤはナイフを取り出し、マキオもポケットに手をつっこむけど、出てきたのはポケットティッシュ。笑

そのとき、マキオは山手の住民のミオ(永作あいりさん)に出会う。

ミオは、ティッシュに電話番号を書いてマキオにわたす。


マキオの父親(ボーイフレンド宮川さん)が経営する、小さなネジ工場。

そこで働く、父親を慕っている従業員中嶋。(ボーイフレンド黒沼さん)。

マキオは、自分の家が貧しいことにうんざりしていると、父親に不満をぶつける。

それを聞いて、中嶋は「ぼっちゃんの親っさんは、男手ひとつで働いて、ぼっちゃんを学校に行かせてあげてるんです」と言う。


小学校のとき、山手も西区も関係なく、同じ小学校に通っていた。

マキオは、メグミにラブレターをわたそうとするが、村田君(少年感覚久松さん)と木村君(少年感覚向坂さん)に見られてしまい、さらに、メグミ(永作あいりさん)にもひどいことを言われてふられてしまう。


そのときのことがトラウマになっていて、人を好きになることに臆病になっているマキオ。

でも、勇気を出してミオに電話をし、それをきっかけに仲良くなる二人。


動物園でデートするマキオとミオ。

そこにテツが。その動物園は、テツの父親が経営している動物園。

マキオがミオに手を出している、とリキヤにチクるテツ。

リキヤは、父親の絶大な権力を使い、マキオの父親のネジ工場に圧力をかける。

急に仕事の納期が早まり、それでも徹夜して仕事をしていた父親は、過労で倒れ、急死してしまった。


父親が死んだのは、リキヤの策略だったことを知ったマキオ。

ミオはリキヤの許婚だった。

マキオは、わざとミオに嫌われるようなことを言い、別れる。


それを見ていたタクミとジュンペイ。

タクミは「だけどお前見て思ったんだ、数じゃないんだって、

相手とどう向き合うかが問題なんだって。
お前はちゃんと彼女と向き合おうと思ったんじゃないのか?」

と、愛情とはどういうものなのかを、マキオに教えられたと言う。


マキオはひとりで山手に行き、父親のネジ工場を守るため、リキヤたちの前で土下座。

ミオとも会わないから、もう圧力をかけないでくれと頼み込む。

が、マサルとテツにボコボコにされてしまう。


そこに、タクミとジュンペイが助けに来て、ケンカが始まった。

ここでまた小学生に戻り、回想シーン。

マキオがからかわれていると、タクミとジュンペイが来て、マキオを守る。

こんな風に、仲間になにかあると、いつも誰かが助けに来てくれた。


が、リキヤのナイフで刺されてしまうマキオ。

でも、お腹にしまっていた太陽の塔に刺さって、体には刺さらなかった。

親父が守ってくれた、とマキオ。


リキヤの父親が投資に失敗して、会社が倒産。

山手にいられなくなり、西区に現れたリキヤに、マキオは

「世の中不平等なことがいっぱいあるけどさ、
だけど、太陽の光は平等にあたるんだぜ」と言う。

それを聞いて、リキヤは今までのことをマキオに謝る。


ミオは火星に住むことになり、遠距離恋愛になるマキオとミオ。

抱きしめあい、キスをする二人。

それから10年後、地球に戻ってきたミオは、火星人みたいになって

マキオの前に現れました。笑


感想。


房野さんが主人公でした。


タイトルでもある「太陽」がキーワードになってる。


「きみは僕の太陽です」とマキオが書いたラブレター。

ネジ工場の机の上にあった、太陽の塔の模型。

あの模型、かなり目立ってたので、

あれなんだろう、って気になったんですよ。

後半で、それが父と息子の絆の象徴になってました。


それと、マキオの彼女ミオのセリフの

「太陽は同じ光で、やさしく照らしてくれる」

(西区とか山手とか関係なく、みんな同じ人間だよ、

という意味、と私はとらえました)とか。


あらすじから予想して、シリアスな話だと思ってたんですが、

そうじゃなくて。確かにシリアスなシーンもあったけど、

それよりおもしろいシーンが何回もあったのが印象に残ってます。

最後も笑って終わりました。

笑い8、シリアス2、ぐらいの割合。


オープニングで。

暗転して、スポットライトが当たって、バックスクリーンに名前が出る。

このシーン、かっこよかった。


ちょいちょい笑わせようとするネタが入るんですよ。

覚えてるものを書くと。


・RGさんと硲さんの、蜂のエピソード。

RGさんは仏壇に蜂の巣が、硲さんはお地蔵さんの後頭部に蜂の巣が

できた、という話。二人とも実話。

・ネジ工場で、マキオが父親に機会の使い方を教えてもらうシーン。

ボーイフレンドの下から上までたたくツッコミが。

・硲さんの氷室京介。

・RGさんのあるあるの歌。

動物園でカワウソになったRGさんが歌う「テツのあるある」の歌は、

いいところで吉村さんと石橋さんが入ってきて中断。

・石橋さんがボケ、房野さんがツッコミ。

石橋さんが赤いぴっちぴちのズボンをはいて、

テツandトモの「♪なんでだろー」。

(ブロードキャストとイシバシハザマの

ファンの私にとっては、素敵な組み合わせ)

などなど。


教室で女の子といちゃいちゃしようとするタクミ。

甘えるような話し方で、でれでれを通りこしてでろんでろん。笑

吉村「(キスしようとして)俺にラメつけてくれぇ」

お客さんウケてました。私も笑った。


ブロードキャストのお二人の熱演が光ってるシーンがありました。

神保町楽屋裏ブログにも書いてあります。

房野さんが、彼女にわざと嫌われようとするんです。

で、吉村さんが、房野さんの胸倉をつかんで、

自分の気持ちをぶつけるんですよ。


笑えて、じーんとして、心温まる素敵なストーリーでした。


少々気になったこと。

「あとで、リキヤがお金持ちじゃなくなって、立場が変わるんじゃないかな」

って思ったんですが、実際そのとおりになりました。

先が読めてしまったのはちょっと残念。


石橋さんと吉村さんの小学生。

二人ともヒゲがあるし、大人の体格だし、無理があります。笑


硲さんの高校生は、違和感ないんだよな。

制服が似合うんですよ。

「あのロックスターは・・・」でもそうだったし。


座席が一番前だったので、房野さんが彼女とキスしそうになるのを目の前で観ました。どきどき。


エンディングで。

コンビごとの紹介。ブロードキャストのとき。

吉村さんが「前のほう空席フォー!」と言って、私の隣にあった空席を指差しました。

いきなりこっち見てきたからびっくりしたよ。